秋に向けて2022年皐月賞とダービー当時の予想を書いておく

秋のG1が始まる(というかもう始まってる)。
今週末は毎日王冠と京都大賞典という2つの秋古馬三冠一冠目である天皇賞秋へのトライアルレースが(実際条件の都合上前者はマイルCS、後者はジャパンカップへ向かうことが多い気もするが)行われ、すでに菊花賞のトライアルレースは終了した。

各馬の次走も大方決まりだし、今年も菊花賞がやや手薄なメンバーで、二冠で好走したメンバーは軒並み天皇賞秋やジャパンカップに行く去年と同じような様相だが、ここで春二冠の当時の予想とその理由、菊花賞トライアルレースの上位馬を中心としたレース後の感想等をまとめて書いておき、秋の予想の際に思い出せるようにしておこうというのが当記事の目的である。

皐月ダービー共に比較的自信をもって予想できており(なら書け)、実際当たったから書き始めたというダサい動機ではあるのだが。

皐月賞

◎イクイノックス(2着)
東京スポーツ杯二歳Sからの直行というあまり前例のないローテーションで、その理由が体質的に疲れがたまってしまうためという不安を感じさせる情報がかなり前から出てきており、そこをどう評価するかだと思ったがここは思い切って本命としていた。
東スポ杯はアサヒ、アルナシーム、テンダンスといったそれなりに骨のあるメンツがそろっていた中で2.1/2馬身の勝利は魅力的だったし、体質が原因で皐月賞で大きく馬体を減らすようなことがなければ上位は間違いないと考えていた。

○ジオグリフ(1着)
▲のドウデュースも含め上位はかなり優劣に悩んだものの、皐月時点での完成度ならというところで対抗にはジオグリフを選択。
ただここまでのローテを考えるに距離は2000mまでがよさそうで、ダイワメジャーやロゴタイプっぽい感じの馬なのかなという印象だった。
NHKマイルカップというローテなら次も重めに打ったかもしれない。

▲ドウデュース(3着)
二歳G1は朝日杯に有力馬が集まっていた印象で、ここを勝った馬を当初は対抗にあげるつもりだった。
しかし弥生賞でかなり状態がよかったとは言えアスクビクターモアに先着を許し、ちょっと中山があっていないパターンがあるかと思って評価を下げていた。
こちらはむしろ距離が伸びてもよさそうだったので、ダービーはジオグリフと入れ替わる形に。

△アスクビクターモア(5着)
弥生賞のパドックがあまりにもよく、久しぶりにパドックだけで馬券内を確信できる周回をしていて、このレベルを維持、もし成長して出て来ることがあれば……と思わせてくれた馬だった。
当日は弥生賞を100とすれば95ぐらいに見え、印を上げることはしなかったのだが、押さえておきたいと感じさせていた印象。

△キラーアビリティ(12着)
ホープフルSは朝日杯と比べるとやや手薄なメンバーだったと感じていたが、このコースで勝った経験があるのは魅力的だったし、パドックも魅力的で、加えて横山武史騎手も去年乗れていたので5番手評価に。
まさか横山武史騎手がこんなに不調のまま春シーズンを終えるとはこの時は予想していなかったのだが……。

ダービー

当日のツイート。

◎イクイノックス(2着)
皐月賞は2着だったが、強い走りをしていたし、東京競馬場はもうすでに何度か走っており、キタサンブラック産駒で距離も問題なさそうだということもありまたこの馬を本命に。
体質の問題はあったので、馬体を減らしたり調教の動きが大きく悪くなったりしないかだけが不安材料だった。

○ドウデュース(1着)
過去10年で皐月賞で上り1位だった馬は勝率36.4%というデータや、皐月賞は少し武豊騎手の騎乗がハマらなかったかなという印象があり、上手く乗れれば逆転できそうなのはこの馬しかいないだろうなという予想だった。

▲ジオグリフ(7着)

距離はやや長い気もするがあのメンバーの中で勝ち切ったのは能力の高さゆえだと思うし、1着はなくとも上位に入ってくる可能性は十分に秘めており、こういう馬は印を打つことにしているので▲にしていた。
喉鳴りの症状があるという報道もあったので大負けしてもおかしくはないとも思っていたのだが。

△ダノンベルーガ(4着)、アスクビクターモア(3着)、キラーアビリティ(6着)
あまりトライアルレースで期待できそうな出走馬が見当たらず、ジオグリフがやや不安な分、残りは皐月賞の着順そのままスライドさせて印を打った。
アスクビクターモアはこの時は2400は持ちそうな印象で、やはり弥生賞レベルの馬体を維持していれば人気も落としているし面白い存在だと思った記憶がある。

印を打った各馬の印象

ここまでの走りを見ての感想をメモしておく。

イクイノックス

春はタイトルに恵まれなかったが、力があるところは見せており、天皇賞秋もメンバー次第では本命にできるレベルだと思う。
距離も一番いいのは2000ぐらいな気もするが、2500ぐらいまでは持ちそうな印象があるし秋古馬三冠はどこに出走してきても楽しめると思う。

ドウデュース

シャフリヤールと似ていて、日本の馬場が合うタイプなんじゃないかなと思っている。
凱旋門賞はシャフリヤールがジャパンカップ前に走った神戸新聞杯よりさらに重たい馬場だっただろうし、次走はダメージが残っていないかに注目したい。

ジオグリフ

ダービーの負けはやはり距離が響いたか。
天皇賞秋はいい選択だと思うし、今後はダイワメジャーやロゴタイプの様にもう少し短いところを中心に使われていくんじゃないかとみている。
ダイワメジャーは喉鳴りを治療してからラストランの有馬記念では3着に入っているように、将来の成長次第ではこなしてくれることもあるかもしれない。

アスクビクターモア

ダービーの時は2400は持ちそうな印象だったが、セントライト記念を見るにこの馬も一番良いのは2000ぐらいか。
ただそんな状態で3着に残せているのは間違いなく力がある証拠。
どこかでG1はとれそうだし、来年の大阪杯あたりは注目したい。

キラーアビリティ

ホープフルS組は評価が難しいと感じた春シーズンだった。
2着ジャスティンパレスは神戸新聞杯を勝っているものの、他の掲示板に入った組は弥生賞3着のボーンディスウェイが目立つくらいで、朝日杯組と比べるとやや物足りない印象。
次走は現状アルゼンチン共和国杯だということだが、ちょっと長いような気もする。

ダノンベルーガ

ダービーは印を打ったもののパドックで歩様が気になり、あまり状態はよくないんじゃないかと感じた中で4着だったので、力は間違いなくある。
あの流れでアスクビクターモアを指しきれなかったのは、単純にアスクビクターモアが強かったのもあるが、状態があまり良くなかったことも一因なんじゃないかと思う。
秋は万全の状態で出てくれば天皇賞秋はもちろん、有馬記念でも期待できる馬だと思うし、どこかでこの馬の逆転があってもおかしくない。

ガイアフォース

二冠を走ったわけではないがセントライト記念の走りを見て気になったのでおまけ。
パドックを見る感じまだ成長の余地は残していると思うものの、走りは跳びが大きく長距離に向きそうな感じだし、菊花賞は本命にできると思う。
菊花賞だけでなく、来年の天皇賞春にも期待できるステイヤーな印象。
成長に期待。


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