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ペコペコバトル若手交流会を開いて閉じるまで

こんにちは。のらみけです。
今日は、自分が主催していたVRChat内イベント「ペコペコバトル若手交流会」について書きたい事をつらつらと書いていこうと思います。

「ペコペコバトルって何???」という方は、VRChat内でネギ侍さんが撮影されたこちらの動画をご覧いただけると幸いです。



交流会を作ったきっかけ

さて、まず交流会を作ったきっかけです。
1.ハマり初めの頃、熟練者との実力差がしんどかった
2.たまたま自分より後で同時期に始めた方が固まっている時期があった

大まかに書くとこの2点です。なので交流会の内容は、ハマり始めた頃に「こんな遊び場あったらな~」と感じていた事がベースになっています。


1.ハマり初めの頃、熟練者との実力差がしんどかった
これについては私がペコペコバトルを始めた頃まで話が遡ります。2020年8月中旬、Connect Station(懐かしいですね)をフラフラ歩いていて目に留まったペコペコバトル集会のポスターが全ての始まりでした。ゲーム内容は分からなかったものの、とりあえず1回集会に行ってみようと早速記載のツイッターアカウントをフォロー。2020/8/15(土)21時からの集会に参加しました。

初めてではあったものの集会自体が初心者向けを謳っているため、周りのプレイヤーも配慮してくれてちょこちょこおにぎりに触る事が出来ました。元々球技は見るのもやるのも好きなので、「似た性質を持つゲームをVRで出来るなんて!」とすぐにハマり、集会のアフターではスタッフ含め遊んでいる皆さんとフレンドになったり、わたるさんにシュートレンジやシュート練習の方法を教えてもらったりしました。


集会にて「平日にもfriend+でインスタンス立てて遊んでるから良ければ来てね」と伺っていたので、意気揚々とJoin。そこが毎日誰かが開けてて熟練者が夜な夜なおにぎりを投げ合って遊んでいるインスタンスだったのですが、これ以降簡略化のためにペコバ村と表記します。ペコバ村に辿り着いた私は試合に参加したのですが、まぁ~~何も出来ない。何も出来ないのは始めたてだし特に気にならなかったのですが、両チームの人数だけ合うように適当に各チームにJoinする形で回してるのに、平気で5連敗とか長い連敗を繰り返すのがしんどかったです。チームゲームで1番恐れている「自分の入った方が負ける」状態。一緒に遊ぶ方々が優しかったおかげで味方から罵声が飛んでくる事は無かったものの、ちょっと無理だなあと一旦ゲームに参加しなくなるには十分な実力差でした。

その後、外からディフェンス上手い人の立ち位置見て学んだり、inviteインスタンス立てて1人でシュート練習に取り組んだり、試合中は始めたてにオススメされたポジションである台の上にずっと居るよう心掛けたり、なんとか「試合に入れている」状態まで持っていきました。試合に入れるようになってからは週に何度もペコペコバトルのインスタンスに通い、ペコペコバトル以外でも遊んだり雑談したりするようになりました。いつかの雑談で「ペコペコバトル集会から始めて馴染むのは珍しい」と誰かに言われて、そりゃそうだよなぁと思ったのは今でも覚えています。



2.たまたま自分より後で同時期に始めた方が固まっている時期があった
その後ペコペコバトルからペコペコバトル2へのワールドアップデートもあり、なかなか外部からペコバ村に辿り着きづらい日々が続きました。何ヶ月もペコバ村では一番最近始めたプレイヤーだった気がします(気のせいかも)。でもこの頃には楽しくペコペコバトル遊べていたし、新しい人が入ってこない事は特に気にせず遊んでいました。


転機は多分2021/2/14のペコペコバトルチャリティ大会。この前後に、ペコペコバトルにハマり始めた方が結構居たと思います。大会で価値ある1勝を挙げたVeludeさんを始め、tarikiさん、mohuyanさん、れぐふぉいさん、sorayumeさん等々、フレッシュな顔ぶれがペコペコバトル集会に留まらずペコバ村に顔を出すようになりました。

ペコバ村の彼らは半年前の私と同様に苦戦していました。始めたばかりなのでそりゃそうではあるのですが、せっかく増えそうなペコバ村の住人候補がもし去ってしまったら寂しいので、「この人達だけで試合が出来る遊び場を作りたいな」と思うようになりました。




交流会を運営する上で意識している事

きっかけ長いな~。ここまで読んで下さっている方、ありがとうございます。この後も多分こんな感じの文章が続いていきます。
次は、ペコペコバトル若手交流会を開くに当たって意識している事です。
1.実力が近い人同士で遊べる環境を作る
2.定期開催で、「この時間に来ればペコペコバトルが遊べる」と意識付ける
3.1チーム3人や4人の少人数戦が楽しめる環境を作る
この3点が意識している事になります。
それぞれ意識している理由とか達成のためにどんな事しているかとか書いていきます。


1.実力が近い人同士で遊べる環境を作る
これについては、そもそも始めたばかりの人達の遊び場を作りたかったのでそれが意識している理由ですね。達成のためには「ペコペコバトル歴半年以内向け!」という宣伝文と、試合にて1チーム7人になったら原則インスタンスを分けるという運用を行ってます。

「ペコペコバトル歴半年以内向け!」については、参加者が自分で客観的に判断できる基準にしたかったのと、交流会始めた頃の私がペコバ歴半年ちょいだったので「私より後に始めた人」で判断すれば良かったのが理由です。あまり期間に意味はありません。また、実際には半年以上の方が参加されていたりもしますが、明らかに実力が高い方(大会で上位に勝ち進むとか)でない限りは特に止めたりはしていません。目的は普段だとマッチングしづらい近い実力の人同士での試合開催であって、期間で区切る事では無いためです。実際、当然と言えば当然ですが、始めて1年でも遊ぶ頻度は月2,3度の方より、始めて1ヶ月ほぼ毎日ペコバ村で遊んでる方の方が上手いです。副次的な効果ではあるものの、「ペコバ村に混ざろうとは思わないが、たまには遊びたい人」の需要も満たせればなと考えています。

若手交流会を始めるに当たって、参加者に集まってもらえるかはかなり気にしました。6人集まらずにペコペコバトル出来ませんでした、では目も当てられません。なので、開催日時決定に当たっては先述のVeludeさん等が集まってる時に直接何曜日の何時頃が良いか確認して、隔週水曜日の21時~開催としました(※途中から22時~になりました)。若干身内贔屓かもしれませんが、初開催のイベントには必要な事かと思います。最近ではVRChat内のイベントでも「プレオープン」として身内を招く(そしてSNSで宣伝してもらう)イベントも増えてますし。



ちなみに熟練者側もカバーしようと思い立った事がありますが、色々考えたり相談したりした末に断念しました。でもこの呼び掛けのおかげで若手交流会開く目的を再確認出来たし、スタッフが自分1人⇒3人に増えてインスタンス分けしやすくなったから良かったです。1人時代は見に来た熟練者さんに第2インスタンス立ててもらってました……(その節は本当にお世話になりました)


2.定期開催で、「この時間に来ればペコペコバトルが遊べる」と意識付ける
これについては開催の度にTwitterやVRChatイベントカレンダーで告知を見てもらえる可能性は高くないと思っているので、チラッとでも覚えてもらえるように隔週水曜開催と曜日を固定して開催しています。本当は毎週だと分かりやすくていいのですが、運営が大変そうだったので隔週にしました。あとGirl's voice bar Castratoに行きたい

実際やってみると開催中のインスタンス分けや初めての方向け説明に加えて、開催前にもスタッフの出欠確認やTwitter&VRChatイベントカレンダーでの告知があって地味に大変です。これを毎週スパンでこなすイベント主催の方は本当にすごい……!


あと、成熟したゲームワールドコミュニティってほどほどに遊ぶ層がマッチングしにくくて寄り付かなくなる点もあると思ってるんですよね。
例えば毎日遊びに来る人が10人、週に1回遊びに来る人が21人居るコミュニティがあったとして、ある日に集まる人の内訳を見てみると毎日来る人10人に対して週1の人は平均3人。週1で来る人の目線で見ると、自分以外の12人中、自分と同じ頻度で遊んでいるのはたったの2人。本当は同じ週1の頻度で遊んでいる人も会えないだけでいっぱい居るのに、自分以外は毎日遊ぶ人ばかりと感じても無理ありません。大体の場合毎日やってる人と週1回の人では実力差が開いていくので、苦戦を強いられて他の楽しい事に興味が移っていく……といったパターンよくあるんじゃないかと推測しています。

これの解決策は、週に1回遊びに来る人達の「週に1回」を同じ日にしちゃえばいいわけです。と言っても会う事も多くない人同士で日時を決めて落ちあうのは至難の業なので、定期イベント開催という形で達成出来ればと考えています。


3.1チーム3人や4人の少人数戦が楽しめる環境を作る
これには意識している理由が2つあって、1つはペコバ村のような野良で開いているインスタンスだとギリギリの人数を狙ったインスタンス分けが難しく、1チーム7人や8人といった多人数戦になりやすいからです。せっかく音頭取ってインスタンス分けが出来るので、ギリギリの人数での試合も体験してもらおうという気持ちですね。

もう1つの理由が、多人数戦だとどうしてもおにぎりを触れないプレイヤーが出てくるためです。実は若手交流会が始まる前に105bankさんが単発で中級者集会を開いてくれた事があって、参考にさせてもらうためにずっと上から試合を眺めていました。(確かその時には若手交流会の構想の話もしていたので、見学する事も了承してくれました)
6人vs6人の試合が続く中で、誰がおにぎりを触っているかに注目して試合を見続けました。結論として、両チーム合計12人中4人はほとんどゲーム中おにぎりに触れていませんでした。しかも毎試合チームシャッフルされていましたが、ほとんど触れない4人はチーム分けに関わらず同じ4人でした。大人数だとおにぎり触れない人が出てくるし、参加者を中級者という括りで絞っても実力差は出るという事が分かり、貴重な学びとなりました。

こういった理由があるので、ペコペコバトル若手交流会では原則7人vs7人の試合になったらインスタンスを分けるようにしています。また、分けるまでに試合を見て各参加者の動きをチェックして、なるべく実力が近い人同士で試合が行われるようインスタンス移動してもらう人を私から指名して、移動してもらっています。



交流会を閉じた理由

ここまで読んでくださった方の中で、「こんな交流会あるんだ、行ってみようかな!」と思われた方が居たら申し訳ないのですが、実は6/29を持って長期休止に入っていて復活の目途も立てていません。

閉じた理由ですが、一言で表すと「来てくれるターゲット層の人が減ったから」になります。「遊べる環境を作る」をねらいとしたイベントなので、遊ぶ人が少なくなったなら無理に続ける必要も無いかな~と決断しました。本当は減った理由を深掘りして新たなプレイヤーを呼び込む施策とか考えられたら良かったんですけど、発想力もモチベーションも足りませんでした。

「半年以内向け!」と銘打っているイベントなので半年経って初期のメンバーが巣立っていったら終わりかな~と思っていたのですが、意外と長続きしたなというのが正直な感想です。並行して開いていた参加制限付きのライトな大会「おためし杯」の効果もあってか、何回か参加者の世代交代がありました。ただ最後は見に来たベテラン勢の手を借りないと試合が成立しない状況になっていたので、ここらが潮時かな~と休止を宣言した形です。


今では若手交流会に遊びに来てた方々がペコバ村の中心になって、VeludeさんがC.O.O.の一員としてペコペコバトル高菜めんたいこ杯優勝したり、第1回おためし杯の頃から遊びに来るようになったやえさん・甘井しろこさんがベテランのグラムさんと3人でペコペコバトル紀州南高梅杯優勝したりしました。「ワシが育てた!!」というわけではありませんが、遊びに来てくれて巣立っていった方々が活躍しているのは嬉しいものですね。


さいごに

長々とした文章にお付き合いいただきありがとうございました。最後にお世話になった方々に感謝を述べて締めたいと思います。

イノゲンさん、GlinTさん、スタッフとしてお手伝いいただきありがとうございました。2人が居なかったら3インスタンス立つような大きな交流会には出来ませんでした。

105bankさんとにゃんぽぽさんには色々相談させていただきありがとうございました。おかげでイベントが良い方向に向くよう軌道修正出来てたかと思います。

告知ポスター見てもらってアドバイスくれたReriさんや、スタッフ1人時代に第2インスタンスをよく立ててもらっていたわたるさんも、ありがとうございました。困った時に頼れるのはありがたかったです。

おためし杯スタッフとして105bankさんと共に協力いただいたG-Oracleさんとれぐふぉいさんもありがとうございました。おかげでメチャ盛り上がったし達成感もひとしおでした。第3回、完全にやるタイミング無くしちゃったなぁ

最後の最後にペコペコバトル若手交流会にご参加いただいた皆様、ありがとうございました。まさか全33回・1年4ヶ月も続くとは思っていませんでした。こんなに続いたのも足を運んでいただいた皆様のおかげです。

それでは、またペコペコバトルのインスタンスでお会いしましょう。土曜21時のペコペコバトル集会には居ると思います。開催日の半分くらいは……


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