電車に揺られながら聴いた#thesignpodcast S14-E13 #わざはな 

まだ、S14-EP13しか聴いてないんだけどね。
「わざはな」の回、結構好きなんですよ。

ゆるくて、しんけんに、しょうじきに、はなす。
だれかに、よりそい、よりそわれ、はなす。

そんな擬似的な感覚を覚えながら、最近は楽しみにしてる。もちろん他の回も。

the bearの回は、ドラマ全部観てから聴きたいと変なこだわりをもってしまい、聴いてない。

あのドラマ、同じ職業ではないんだけど、仕事を思い出してつらくて、2話までしか観れてないんだよね。すごい良いドラマだとは感じてるだけど、だからこそ、胸がつまるんだよね。なんか、つらい。

わたしは今休職中で、今、まさに月1の定期診断を受けた電車帰り中。

特急に乗ってね、1時間以上かかる。

訳あって遠い病院に行ってる。大した理由ではない。そこしか空きがなかったから。

それだけ、世の中には鬱になる人が多いみたいだね。

でもこの特急にずっと座って流されていく、不思議な時間は、嫌いではない。サインポッドキャストを聴きながら、ぼんやりと座ってる時間。
家に帰る、ぼんやりとした時間。

今回のエピソードもゆるくていい感じ。
夫婦関係のことを、互いの経験が話し話され、その場はまわる。聴いてるわたしも、へぇー、そうそう、わかるわー、そんな感覚自分にはないなあとか、いっしょに会話をしている気分。

自分と妻の関係と置き換えて、比較して、頭の中をぐるぐると、駆け巡る。

ふと、タナソウさんの言葉が胸を突く。
「身勝手に生きよう」「周りの人たちのことを最大限に尊重しなければいけない」「ちゃんとしなきゃと思い出すようになってから、面倒くさいな」「無責任さを思い出そう」

リーダーになりたくない?
リーダーになったら闇落ち?
リーダーになりたい。

そうかあ、私は自分で望んでそうなった訳ではないから、こうして今、電車に乗ってるのかなあと思ったり。

あ、そうそう。ところでさ、わざわざ話すことでもないんだけどね、ちょっと聞いてくれる?

もし、よかったら。聴いて欲しいな。

数日前から妻が体調を崩して、コロナ陽性となったんだよね。まさか、と思ったけど。コロナが流行ってるのは知ってたし、他人事とは思ってなかったけど、でも、ここまで2人ともコロナ陽性になったことはなかったからね。なんか大丈夫、とか無意識下で思ってたんだと思う。

私はね。

妻は気をつけてたと思う。

だから自分が原因ではないかと責任を感じてたりする。そんなこと感じても意味はないんだけどさ。

これもわざわざ話すことではないんだけど、も少し聞いてくれる?

妻は私より少し離れた年下のひとでね、化粧をほとんどしない。やり方が分からないっていうんだ。
だからなのか、年齢相応に見られることはない。

私たちには子供はいない。
でも、この言葉が表す悲壮感はないと思う。
私たちふたりには。

関係性としては決して対等とは言えない。
私の方が年上で、男で、口が達者で。

妻は元々感情を表に出すことはない。
感情、そのものに嫌悪感を抱いてる節もある。
自分の考えや思いを、ずっと抑えてつけられてきた。
だから、できるだけ彼女のこころをときほぐそうとしてきた、13年だったのだと思う。

とても仲が良いと思う。
ラブラブとか、なんとでも言えばいいけど、まあ、そんな簡単な言葉ではいい尽くせない困難を、2人で乗り越えてきたし、今もそう。渦中。

何度も書いてきたけど、私にとって彼女は妻であり、パートナーであり、恋人であり、子供であり、母であり、たったひとりの親友だと思っている。

時々、これじゃあ危険なのかもなあと思うこともある。

ふたりだけの世界。two of us
そんな曲もあったな。ビートルズの好きな曲。

でも、彼女は自分の世界から飛び立てない。
外の世界はおそろしいと思ってるのかも。
とても愛らしいひとなんだけど。

それをそう思わせて貰えなかったんだよな。

ほんの少しでも、与えてあげてたら。

タイムスリップして、幼い頃の彼女を、思いっきりハグをしたい。

大丈夫。大丈夫だよ。
僕は君の味方だよ、って。
もう少し我慢すれば、僕と出会えるから、って。

コロナって、シンプルにこわいよね。
彼女はそれほど丈夫じゃないからさ。
わたしは不安でならない。

具体的に彼女を失ったら、と具体的に考えてもおかしくない状況ともいえる、そんな時にわたしは、驚くほど、狼狽えた。

少し精神を病んでる人からも、辛辣な言葉を言われたんだ。
彼女のいのちのせきにんをとわれた。

正直、ものすごく腹が立ったよ。
わたしがどれだけ、あのひとをたいせつにおもって…

いけないな。

ビートルズの曲でも聴きながら、帰ろうかな。
ちょっと感傷に浸りすぎかもね。

僕らは帰る途中
僕らは帰る途中
家に向かっている

妻は家で寝込んでいる。
少しでも、良くなってるといいな。
元気になったら、体も髪も全部、洗ってあげよう。

一度だけ、誕生日にやっことがあって、彼女はちっとも恥ずかしがらず、とても喜んだ。

まるでこどものように。
すべてをゆだねて。

わたしもただ、あらってあげる。
まるでこどもを、あらうように。

きっと喜ぶだろうな。

僕は帰る途中。
妻が待つ家に向かっている。

あ、そうそうようやく、ドネーションができることになりました。
妻が復調したら、何か選んで貰おうと思ってます。


最後まで読んでくれてありがとうございました。

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