ねえねえ、みんな!『アメリカは自己啓発本でできている』を読んだよ、面白かったからね!聞いてくれる?

面白かったです。自己啓発大嫌いな私でも、とっても面白かったです。びっくりするほど面白かったです。以上。





てな訳にもいかないですな。へへっ。
この本は以下の速水さんのツイートで知ったんです。
速水さんが書評をしていることはなんとなく認識してたけど、ちゃんと読んだことはない。ただ、普段あまりツイートもやってる方でもないし、言葉少なめだし、何より1、2年で1番の面白さっていうじゃない。普通は1年でとどめるよな。そこを2年まで広げた。でも、「1、2」と1を残すあたり、妙なリアリティを帯びる、気がした訳だ。
で、読んでみた。

読み終えるまで時間が経ってしまったのは、今10冊併読スタイルが根付いてしまっていることもあるけど、それによる比較もできたのは、大きな気づきにもなった。

併読書には、『菊と刀』とか戦前戦後に関連したお堅い本を読んでいるのと、これもお堅い心理関係の本を読んでいることも、大きい。

それらと比較したからか、先ずは読みやすい。とーっても読みやすい。
それから、ざっくりアメリカの歴史が分かる。

超意訳ね。
18世紀のスウェーデンの科学者・神秘主義思想家スウェーデンボルグの思想に影響を受けたベンジャミン・フランクリンから自己啓発本が生まれ、世界中へ時代を超えて伝播し、変化をしていく流れがすごく丁寧に分かりやすく書かれている。自己啓発本の偏見を覆すだけではなく、なんなら自己啓発本って、まともな本なんだね!

もっともらしくコピペも使いつつ、書いてみたけど、つまらなさそうだし、やっぱりふざけてしまった。なんかごめん。

いやいや、ほんと面白かったよ。
ちょっとスリリングで、ワクワクしたよ、おじさん。なんも知らねえな、お前って自分にツッコミながら。ほんと、なんも知らなかったわ。

当時のアメリカ人の生活史的側面が伝わってくるのが面白く、これまで観てきたアメリカ映画ともシンクロさせながら読むと尚更、リアリティがあった。

第二次世界大戦後に子供を産んだ世代と、その親との軋轢から「ジェネレーション・ギャップ」って言葉が生まれたとか、うへぇーって言っちゃった。

そういううへぇー、とか、はーん、とか終始腑に落ちるような気持ち良さがあった。これ、結構な名著じゃね。いや、名著というと格式ばった固さがあるな。

やっぱり、面白い本としか言いようのない本なんですよねえ。ひょとするとだけど、これ一冊で自己啓発本読まなくてもいいかもね。そりゃ乱暴か。

ちなみに私、「嫌われる勇気」って本を嫌われたくないから読もうと思ってブックオフ(ここ重要な!)で買ったけど途中で挫折した。だって回りくどいからね!それくらい、自己啓発的なものは嫌いな人間です。

ん?なんか論点なんかおかしい?
ま、いいや。

他の素晴らしい併読書をあっという間に追い越して読み終えた、それくらい「面白い」本だった、です。

アメリカ史と自己啓発は切っても切り離せない関係だったということ、それはつまり日本もそうならざるを得なかったその背景を考えさせてもくれる、とても有意義な本でした。

全方位の方々に超おすすめですよ。

最後まで読んでくれてありがとうございました。

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