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娘が生まれました!!!!!

我が家に、第一子が無事に誕生してくれました!女の子です!

ずっと「美形だったら嫁と一緒にモデルやるかも!」とか「運動神経よかったらオリンピックに出るかもな」とか「オレはアゴ無いからそこだけは似ないで欲しい」とか色々、神様をチラチラ見ながら願い事をする毎日でしたが、予定日が近くにつれ「高望みしないから無事に生まれてくれればいい。元気なら何でもいい。」となりました。

出産の時、旦那の無力感は半端じゃ無いので、大人しく全力待機。ボス戦の時に馬車で待機する武闘家の気持ちが分かりました。座っては立ち、立っては座りの繰り返し。漫画なら「うろうろ」って効果音入る状態。今時「うろうろ」って昭和かよって思いながら、唯一ぼくにできる「うろうろ」に精を出していました。

看護婦さんが「おめでとうございます!」と来た時は「おお、リアルおめでとうございますだ」と思うくらいには冷静でしたが、娘の顔を見たらとにかく安心したと言うか、まだぼくは何もしてやれていないけど自分の力で立派に人間になってると「完成してる」感に感心してしまいました。完璧な仕事だ、神様は仕事できるなと。

奥さんが戻ってきて、カーテン越しに居るのが分かった時に涙が出そうになりました。よくぞやってくれた。君は英雄だ。素晴らしい!世界に誇れる事を成し遂げた。世界を救って帰還した勇者を出迎えた、最初の城の王様の気持ちが分かりました。直前は怖がって、普段はあまり見せないシリアスな表情で「マジ怖い…マジで…こわたにえん」と言っていたのが嘘の様でした。永谷園から派生したであろう「やばたにえん」を文脈をぶった切って「こわたにえん」に昇華させる言語感覚に痺れた。完全に自分のものにしてやがる…!

以前、友人のコピーライター・長谷川哲士が「伊藤(本名)だから、伊藤えんちゃんって名前にしましょう〜!そして伊藤園に就職させましょう〜」って言っていて「コピーライター辞めちまえ!」と思う一方、嫁は案外響きを気に入っていたので「ここに来て、○○えんシリーズをぶっ込んで来たか」と思いました。娘の名前は別のにしましたけど。

ちょっとこれからの事を真面目に書きます。嫁の実家がある熊本で出産をしたのですが、しばらく熊本で生活する事にしました。せっかく脱サラしてしがらみが無いのですから、育休とかイクメンとか関係無しに、ぼくの出来る事を全力でやろうと思っています。「全力」というか、娘の事を「中心」に考える人生にシフトしていきたいと思います。

幸い、原作者という仕事は漫画業界の中では時間的に融通が効くので、働き方も色々試せると思っています。例えば、今は一ヶ月分の仕事を先に納品して来たので、一ヶ月は仕事しなくてOKです。ただ、いくら前倒しにできると言っても、例えば半年先までやってしまうと鮮度というか、その時にしか描けない勢いが削がれてしまう気がしているので、今の所まとめて描けるのは二ヶ月分くらいかなぁと何と無く、根拠なく思っています。というか、単純に半年仕事しなかったらダメになりそう(笑)

例えばですが、二ヶ月に一回、一週間だけビジネスホテルに缶詰になるとか…。ぼくの仕事内容に応じて、色々な働き方があると思うので色々と試してみます。

ただ、一方で娘のために「父ちゃん頑張って働くよ!」という気持ちも沸々と湧いているので、広告案件とか気軽にご依頼ください!本音言うと筆文字ででかでかと「割のいい仕事くれ!2019」と関係各位に年賀状でも出したいくらいですが、父親である前に、いや、父親であるのと同時に?くらいの大きさで「大して金にならなくても、ワクワクできる仕事がしたい」という気持ちも、やはりあります。

これからは世界の中心に爆誕した娘を想い、その世界の片隅で自分がどう働くかを模索していこうと思います。

あと、子どもを持つ友人知人の皆様は、色々相談させて下さい!「割のいい仕事あるよ!」「オムツケーキ贈るよ!」という天才はメッセください!

それでは、長くなりましたが、これからも家族共々宜しくお願いします。

サポートも嬉しいですが、よかったら単行本を買ってください!