派手な伏線と、シブい伏線
ここ数日、体調を崩して家でNetflixを観るだけの毎日なんですが、「ブラック・ミラー」がすごく良いです。
内容も極めてブラックなので好き嫌いが分かれる作品だと思いますが、脚本とか物語作りを勉強する身としてはかなり優良な教材だと思います。
その理由は、1時間弱の短編の中に伏線が綺麗に収まっているからです。
映像作品は1秒たりとも製作者の意識が反映されていないシーンはありませんし、漫画も1コマたりとも製作者の意識が反映されていないシーンはありません。例えば、なぜこのカットは空の映像を入れたのか?とか、優秀な製作者ほど明確な意図があってそうしているはず。
「伏線」と言うと、何か大きなどんでん返しのための仕掛けに聞こえがちですが、そういった「爆弾的な伏線」だけじゃなく、もっと細かな後々になってじわじわ効いてくる遅効性の「毒的な伏線」もありますよね。
ぼくは直感的に前者を「派手な伏線」後者を「シブい伏線」と呼んでいますが、シブい伏線好きには「ブラック・ミラー」はハマるんじゃ無いかなと思います。
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