マネージャー雇ったら人生が快適になった話

漫画家のかっぴーです。

ぼくは社員1人の株式会社をやっているんですが、人を雇うつもりは全くありません。この辺は話はじめると長くなってしまうので割愛しますが、簡単に言うと自由に動けなくなるのが嫌だからソロプレイに拘っています。野良のソロとして、どこかのチームに参戦する事はあっても、基本は1人で完結したいと思ってます。

それで、今日の話は「マネージャーを雇ったら、人生が快適になった。」という話です。前述した通り、雇用した訳では無く外注です。

ぼくは漫画家になってから「自分がやらなくても良い事」は、極力外注しようとして来ました。外注と言うと大げさに聞こえますが「車の運転が嫌だからタクシーに乗る」という事も含まれるし「部屋の掃除が苦手だからハウスキーピングを頼む」という事も含みます。細かく言うと「ロボット掃除機」とかも外注ですよね。外注とか代行とか自動化とか、そう言う類いが存在してる労働は大抵外注しています。

でも日常生活で、一つ一つ外注するとキリが無い細々した事もありますよね。そこで、それらをまるっとやってくれるスーパーマネージャーに名乗り出てくれたのは、ナンバーナインという会社の小林社長です。

「社長がマネージャー???」ってなると思いますが、経緯を平たく言うと、小林さんは「左ききのエレン」のガチファンで、大分前からツイッターで知ってました(熱狂的なヤツが居て若干怖いと思ってた)その後トークイベントで話しかけてもらって、色々あって「アイとアイザワ」を一緒に作ったり、今や伝説となった日本史上最高額を集めた「左ききのエレン」のクラウドファンディングの仕掛け人とか、色々やってくれてました。要はエレンファンで、一流のビジネスパーソンです。ナンバーナインは漫画家を応援する会社なので、ぼくのケースみたいにマネジメント契約する作家さんは増やしていきたいそうです。ただ、小林さんはダメです。ぼくのマネジメントで手一杯だから。「社長自らマネジメントしてる」ってのが面白いと思ったので、部下に引き継いだ瞬間に契約解除します(笑)

最近やってもらった事で思いつく限りに羅列すると…

・仕事のスケジュール管理(致命的に苦手)

・スケジュールのリマインド(リマインドが無いと基本的に大遅刻してた)

・打ち合わせの代理出席(ぼくが行くのは、案件の最初と最後くらい)

・打ち合わせLINE・メッセのやり取り(ぼくもちゃんと見ては居ますが)

・問合せメールの返信(お断りのメールって案外疲れるので…)

・受けた方が良さそうな案件を厳選(ギャラが良いとか面白そうとか、問合せメールをキッチリ読んでくれる)

・税理士との連携(領収書を2週間に一回、家まで取りに来てくれるw)

・プライベートのスケジュール管理(プライベートも管理してくれる)

・レストランをレコメンドして、予約(会食も、家族とも)

・出張・家族旅行の計画、予約(何でもやってくれる)

・出張行った時の運転

・家のネットが遅いから何とかして(社比較とオススメ、工事日程まで)

・人間ドックの予約(健康大事)

・調べ物して、分かりやすく解説(NISAって何?とかw)

あとは、さっき「アメックスの貯まったマイルってどうやって使うの?」って聞いたら「5分で終わるから今度やってあげる」って言ってました。

すごいぜ、うちのマネージャー。


あとは、ナンバーナインって原作版「左ききのエレン」の奥付に名前が入ってるので、そこで知ってる方も居たかもですが、何をやってるかと言うと出版社みたいな編集では無くて、電子書籍化と販売代行をやってくれてます。まぁ、それが一番重要な話なんだけど、それはマネジメントやる以前からのやつなので。だから、その辺の「電子書籍化」「各漫画サイトへの配信」「セールをやるとか、そういう販促活動」などなどは、当然やってもらっています。一番重要な話なのに、ついでみたいに書いちゃったけど。

あと、何が良いって「付き合いが長いし、元々ただのファンだから気を遣わなくて良い」という点です。あんま言いたく無いけど、小林さんはビジネスパーソンとしては相当優秀で、割と尊敬される経営者の一人なんだと思いますが、ぼくにとってはただの熱心なファンなので、全然気を遣わないで済む。

さっきも新ルールを作ったんですが「スケジュールのリマインドを頻繁にやると不機嫌になるから、どうしたらいい?」と聞かれたので「木曜の原作版を更新した後なら、機嫌良いし別の予定入れてないはずだから、原作版エレンの感想とともにリマインドして」って言いました。なんか、ワガママお姫様みたいですけど、基本的にぼくのメンタリティってワガママお姫様と丁度同じなので、その通りだと思います。他の関係者様も、木曜の更新後のタイミングはオススメです。木曜の朝とか、更新直前に携帯鳴らしてきた輩は、結構「もう無理」とか思う(笑)それくらい、相当気難しいので、他の人だったらマネージメントできないと思う。

奥さんとこの話してたら「世界一なりたくない職業、かっぴーのマネージャー」と言ってました(笑)

その分それなりに報酬はお支払いしますが、楽になった分だけ稼ぐし、何より小林社長が稼働するにしては破格の安さだと思います。普通はそこまでマネジメント費に使えないだろうけど、ここまでのフルコミットじゃなければ手頃な金額でやってくれるらしいです。まぁ、契約する漫画家が増えると、ぼくへのコミットが低下する気もするので正直な所は増えないで欲しいです。

あと、何か書こうと思ってたけど忘れたので今度にします。そんな感じです。

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