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220812【日本-オランダ】U-20W杯開幕、3バックで攻守に圧倒

FIFA U-20女子ワールドカップ コスタリカ2022@ Estadio Alejandro Morera Soto, Costa Rica
1-0(1-0, 0-0)

欲を言えばもう少し点を取りたかったが、何より勝ったことが大きい。

記録

なでしこジャパンは4-4-2が主流だが、この日のU-20は3バックを採用。湘南と同じような3-5-2で、どこでもできる小山はどこかなと思ったら左WBだった。

もちろん細部のやり方は異なるだろうけど、2トップでビルドアップに制限を掛け、中盤3枚と連動してかなりボールを回収できた。最近の女子A代表と同じように、U-20オランダも2ボランチ型の4-3-3だが、相手CB2枚と中盤の3枚がマンマークのようになり、面白いようにビルドアップを引っ掛けた。少なくともオランダが目指していたつなぎはまったくといっていいほどできず、むしろ長いボールの方が怖いくらいだった。

数的同数ならボールを持っている方に優位性はあるが、自由にポジションを動かしやすいのは当然敵陣に入っている方なので、マイボール時にチャンスは多数。コンビネーションでポケットを取れる回数は多く、シュート数でも圧倒した。惜しむらくは前半の枠内シュート数が得点を含めて2本だったこと。後半はグラウンダーのシュートを増やした結果、GKにセーブをさせるような場面も増えたので、抑えをきかせてフィニッシュできればというのが正直な感想。ハイライトを見る限り、メキシコもチャンスが多いのに決められていなかったが、年代特有なのかな。

とはいえ、ほぼほぼ日本のペースで試合を進めていた上に、ワンチャンスを生かされて失点というのもなかったので、大会の初戦、グループ内での序列を考えれば、この1勝は非常に大きい。WEリーグやなでしこリーグ、皇后杯で見たことのある選手は何となく特徴もわかっているのも、見ていて親近感につながったかもしれない。アンカー大山は驚いたが、つぶしでも散らしでも効果的だったと思う。そして、育成年代でこのシステムができるなら、なでしこでもできるのではと思ってしまった。

勝つためには規律と例外のバランスが大事だと考えているが、この年代は他国に比べて日本の規律が上回っているので一定の成果を挙げられているのだと思っている。崩れにくいと言い換えてもいいかもしれない。で、A代表クラスになると、今度は組織力を越えてくるパンチの数が増えるので、アメリカ型が強くなってくる。WEリーグのおかげでトップ出場機会が増えて、U-20はタイトルを取れる可能性の高い世代だと思うし、大化けできるチャンスもある。まぁ他国にはこの世代ですでにA代表に選ばれる選手もいるのだけれど。

FIFAによるとディフェンディングチャンピオンは過去すべてグループステージを突破しており、かつ連続優勝もないらしい。次戦のガーナはアメリカ戦で退場者を出しているので、最低限勝って突破を決めたい。そうすれば、アメリカ戦の結果にこだわらず、カードもコントロールできる。

女子サッカーの盛り上がりどうこうとかは関係なく、純粋に頑張りが結果に繋がって欲しいね。

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