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241123 皇后杯2回戦【VONDS市原FCレディース-マイナビ仙台レディースユース】【オルカ鴨川FC-神奈川大学】

皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会 2回戦@セイホクパーク石巻 石巻フットボール場

なでしこリーグ勢含め、WEクラブ以外の参加チーム全てが登場する2回戦。なお、確認できたスチールの人数は、第1試合が4人、第2試合は0人だった(チーム広報のみ)。


第1試合 
VONDS市原FCレディース vs マイナビ仙台レディースユース

VONDS市原FCレディース vs マイナビ仙台レディースユース
3-0(2-0, 1-0)

記録

入りは仙台ユースの方が良かったが、風と1つの対応から流れは一変。VONDSがなでしこリーグ2部参入決定(正式には理事会承認後だが)の勢いそのままに、仙台ユースを退けた。

メインスタンドから見て左から右へそれなりの風が吹いていて、奥へのボールやGKからのビルドアップに結構な影響を与えていた。16分には仙台ユースの内田桜央とVONDSの大河内友貴が頭部同士をバッティング。大河内はしばらくプレーしたのちに脳震盪疑いによる交代というアクシデントに見舞われた。

スタートフォメ

仙台ユースは26分に内田のシュートがバーを叩き、直後には高い位置でのボール奪取から樋口ららがループを狙うも枠の上。VONDSは西山皐月に続けて好機が訪れたが、相手GKのパスミスからのフィニッシュはポストに嫌われ、球際勝負を制しての一対一はバーの上とチャンスを逸したなかで、3度目の正直で試合を動かす。

ミドルゾーンから裏へ蹴ったFKがちょうどGKとDFの間に落ちると、これに反応して先制点を挙げた。

仙台ユースの2CBと2ボランチを、VONDSの2トップ+2IHが睨む形だったので、かわすかはめるかの攻防はずっと続いていたが、先制点の契機となったFKも中盤でのプレッシングから、コントロール流れのハンドを誘発してのものだった。

前半終了間際には上田莉帆がループを沈めてリードを広げ、後半には右クロスを西山がフリックして、途中出場・松本歩音が追加点を奪取。仙台ユースも最初の失点直後に星野朱凛の一振りがディフレクトして際どいコースへ、リードを広げられた後も三島愛、浅坂真桜、さらには途中から最前線へポジションを移した岩田琳香と足を振ったが、中村未有が好セーブを披露し、VONDSがクリーンシートで試合を締めている。

敗れた仙台レディースだが、目を惹いたのは4番の岩城恋音美。競り合いの強さや仕掛けの間合いや判断などは、この中では1つ抜けているかなと思ったら、すでに2種登録されていた。今後が楽しみな1人になりそう。

第2試合 
オルカ鴨川FC vs 神奈川大学

オルカ鴨川FC vs 神奈川大学
1-2(0-2, 1-0)

記録

出端をくじかれたオルカは前半のビハインドが響き、前回大会に続いて学生相手に辛酸を舐める結果となった。控えメンバーが少なったのには、どのような理由があるのだろうか……。

監督は左右SHのバランスをかなり重視していたけれど、松尾美月がポジションを崩した時の方が期待感は高いように思えたので、もう少し自由でも良かったのではと思わないでもない。ベレーザの松田岳夫監督に感化されたかな……。

神大が最初の好機・最初のCKからオウンゴールを誘発し、先制に成功。オルカとしてはクリアが味方に当たって跳ね返る、不運な形ではあった。

とはいえ、その後は神大のアンカー脇攻略がうまくいっていただけに、どこかで取れていたら、あるいは2失点目を防げていたらという、たらればが浮かばないでもない。新田寿瑞の裏抜けも神大の2CBに相当警戒されていたし、蓋もされたとはいえ。ただ、追撃の一発となった齊藤彩花のコントロールショットはこの上ないコースだった(タロウの愛称の由来はなんだろう?)。

スタートフォメ

神大の追加点は綺麗な形だった。左のハイサイドへ対角のボールを送り、野中麻衣のグラウンダーの折り返しを鈴木杏梨が流し込む。裏のボールに対するオルカ守備陣の反転の仕方に疑問符を感じたとはいえ、綺麗な形だった。

2トップの一角のイメージだった鈴木杏梨は、上背もあって収まりどころやフリック役として2列目で十二分に機能。今年はチームが関カレ10位だったので、インカレには出場できないが、もっと化けてくれたらというロマンがある。

おまけ

初めての石巻は風こそあったが、ありがたい晴天。はやぶさ1号でも会場行きのバスに間に合わないので、駅からは徒歩を選んだ。google先生は45分を示したが、それよりはかからず、汗をかくことも想定していたのでアンダーの着替えは準備済み。風対策のストールも持って行ってよかったアイテムだった。

会場近くにはコンビニもあり、土曜日ならばランチを出してる居酒屋もある(とてもリーズナブル)。道路挟んだホールは遅くまで開放されているので、バス待ち・作業のスペースも確保できる。カフェ併設でありがたいことこの上ない。でも、ちょっと遠い。

しかも今日は天皇杯の決勝に、仙台はトップチームがWEリーグホームゲームと、集客を目的としてはいないとはいえ、ちょっと日取りにはもやもやする。

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