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220424【Reading-West Ham】長谷川唯1G1A

BARCLAYS FA Women's Super League 21/22 20節@Select Car Leasing Stadium
1-2(0-0,1-2)

ゴール前のシーンがやたら多かったと感じたら21本打っていたのか。逆に2点差付けて3枚替えしてからはめちゃくちゃ危なかったけど。

記録

ハイライト(いいサムネだ)

イングランドの中堅クラブ特有のとにかく縦に早い、急ぐといっても過言ではないサッカーを展開した前半の両チーム。ウェストハムは何試合か見ているので、想定内ではあったが、実況すらもハイテンポだというくらいなので、もしかしたらあちらの感覚でも早めだったのかもしれない。

いったり来たりではあるものの、ミスをしてボールだけが行き来するわけではなく、シュート、もしくは通ればラスト一個前までは互いに行ったので、だらしない速さではなかった。

一気に縦ポンでもなく、サイドが空いていたら1つ前の縦の狭い場所に当ててから外へ展開するボールの運び方。これだけで外を見ていた守備側の足運びを一旦中寄りにできる。アンカーという概念ではないようで、Brynjarsdóttirもどんどん前に出ていく。おそらく3人のCMFという考え方なのだろう。大抵スペースをケアしているのは長谷川なのだが。

ウェストハムの守備の考え方も独特で、相手の前線と同数枚残していればGK含めて数的優位保っているからok、みたいな雰囲気を感じた。全面的にうまくいっていたとは言い難いし、むしろ不安定さはあったかもだが、だからこそ攻撃に人数を掛けられた側面もありそう。ヴィディッチとかいたときのマンチェスターユナイテッドみたいだ。

面白いのは後半に入ってやや距離間を詰め、陣形全体がボールを持って前進する方法に変えたことだ。先制点のエマは前半にもナイスコントロールからのシュートがあったので、後半最初のチャンスはきっちり決めてきた。アシストの際のファーストコントロールが素晴らしかった長谷川は、ゴールシーンでも絶妙なタッチで相手を翻弄した。

1年を通じてフル稼働に近い活躍なので、監督からもチームメイトからも信頼されているのだろう。シーズン序盤は緩急のメリハリをつけるプレーが印象的だったが、最近は周囲のテンポに合わせた中で、精度高く裏をかく選択ができている気がする。ラストパスをもらったリサからも、前半に長谷川がボールを受けた瞬間に「ユイ!」ってパスを要求するシーンがあって、それに応えるような裏へのパスが通っていたし。

代表チームはここまでハイテンポなゲームをしないので、ここから何をなでしこに還元できるのかも気になるところ。ウェストハムの感覚でプレーしたら、なでしこではほぼ確実にタイミングがずれる(というかアジアカップはずれていた)。2つの中間くらいからやや海外寄りのテンポがベターだと個人的には思っているが、6月以降はどうなるかな。

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