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220105【千葉-メニーナ】グッドゲーム

皇后杯 準決勝@カンセキスタジアムとちぎ
1-0(1-0,0-0)

予想通りいいゲームになった。見る人によってはもっとシュートシーンが多い方が面白く感じるかもしれないけれど、ぼくにとっては好ゲーム。守備でリズムを作る随一のチームと、ボールを動かしてペースを握るチームの対戦だよ?面白くならないわけがない。

記録

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千葉は最後まで足が止まらないプレスとスライドを見せたし、メニーナはそれを打開しようと試合中にも進化を遂げた。立ち上がりから切り替えの意識が高かった千葉にすれば、PA内でのボール奪還からの先制点は狙い通りとも言えそうで、メニーナ側からしても後半どこかのタイミングで1点入ればそのままひっくり返しそうなクオリティではあった。

走力や頑張りが売りのチームだと言われる千葉は、WEリーグ発足を機に、頑張るだけではなく頑張りを勝ちに結び付ける戦い方が身になってきたと思う。後半途中で猿澤監督が「守っているだけじゃダメだよ!」と声を掛けていたが、まったくその通りで、どこかで攻撃して点を取らなければ勝てない。前にはっきりとしたターゲットがいない分、最終ラインからボランチを飛ばして鴨川や曽根へ当てて、一つ下に落とすつなぎ方が形になってきた。今井が真ん中で引き出してくれるのも大きい。投入直後の安齋が見せたように、持たれはしたが決して防戦一方だったわけでない。

前線3人は相手最終ラインからのパスコースを切りながらプレスをかけ、揺さぶられたら全力でスライドしなくちゃいけないので、横の移動距離を計測したらかなりの割合になるはず。でも、ここで手を抜くとあっさりと前進される上に、サボったときこそ失点するので手は抜けない。やっちゃった自覚のある人はサッカー人の中に結構いるだろう。

メニーナのGKが内側のレーンに立った左サイドバック・池上へパスを狙ったときは、大外のサイドハーフを捨てて田中がアプローチに行くスタイルは大好き。池上も立ち位置を変えたり、三角形を作って崩したり、後半は自分で縦に勝負しに行ったりと、ここの駆け引きというかせめぎ合いは、本当に最後まで楽しかった。

相手がプレスとスライドを頑張ると、じれたり後ろでただ回すだけに陥ることもある中で、メニーナはそれでも守備陣を攻略しようと手を尽くしていた。特に、警戒されても中へ縦パスを通そうとする(しかも通す!) 技術や度胸はさすが。SBも先述の通りで、松永も前半は大外張りだったのが、後半は内側に意図して入るようにもなった。しいて上げるならば、松永や木村がもっとわがままにドリブルできるような雰囲気があったら、何かが起こったかもしれない。

コンタクトが続くとやはり疲弊は免れない。ノーマルの接触でも同年代とは当然強度が異なるわけで、気温も考えればメニーナにとってはかなりタフな試合だったはず。それでも最後の最後まで可能性を感じさせる戦い方は素晴らしかった。その最後の突破に対しても、守り切った千葉の守備もやはり素晴らしい。

不満があるとすればキックオフ時間。寒い。ただただ寒い。公式記録では1.3℃よ……。なぜにこの時期に19時キックオフなのか。16時キックオフの試合ですでに手持ちの防寒対策の8割を投入してしまったからな。

ちなみにメニーナは同時期開催中のU-18の大会にもエントリー中で、こちらはU-15のメンバーが戦っております。そのU-15世代は、ちゃんと?U-15の大会で優勝しております。意味がわからない。とも思いつつ、16歳でA代表に入っていた歴代の選手もいるわけだから、そういう人が出てきてもいいよね。

浦和vs C大阪堺は1つ目のPKストップまでは面白いストーリーだったけど。ボールタッチやボディフェイントのような基礎技術は相当なもの。筒井は足の甲から先半分でのタッチが繊細な上に、空中戦やカバーリングも良かった。百濃はショートパスでも対面の遠藤をうまく剥がしていたし、小山が清家を引っ張ることでできたスペースを使う動きも見事だった。それから、田中智子をサブに置くという采配よ。おそらくカードコントロールでHTから出したけど、本当はもっと引っ張ってワンチャンスを生かそうとしていたのかな。まぁ、開始早々にビッグチャンスはあったけれども。

浦和ベンチからの相手に対する揶揄がなかったら、もっとスッキリとしたいい試合だったかな。

栃木県総合運動公園の名は伊達ではなかったよ。カンセキスタジアムももちろんすごくいいスタジアムで、それとは別にサッカー・ラグビー場に野球場、武道場やテニスコートにジェットコースター付の遊園地まで完備。駐車場も十分な広さがあって、とてもうらやましい限り。ぼくは雀宮から徒歩35分でしたが。

ぼくはサッカー専用にこだわらない派なので、このスタジアムには二重丸。バックスタンドの苺模様はナイスアイデア。やはり新しいスタジアムはウォシュレット付きのトイレが当たり前なのか。便座の温かさが身に染みたぜ。

上は厚めのヒート系インナーにフランネルシャツ(コットンだけど)、セーターにレインコートを着てからのダウン。着ぶくれ上等。下はロンタイの上にレッグウォーマー、裏起毛ジーンズ+ウインドブレーカー。靴下は履き替えたけど、重ね履きをしなかったのは歩行距離の長さのため。もう少し短ければ、ブランケットも持っていきたかった。

長めに歩くときは極力荷物を減らしたいが、防寒のためには荷を増やさざるを得ないというジレンマよ。

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