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Free Palestine

沈黙は加担になりうる。
デモでのスピーチをシェアさせてください。

前回に引き続き、
一人でも多くの方に届きますように…

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早稲田キャンパスの皆さん、こんにちは。文学部の〇〇と申します。今日私たちがここにいる理由は、私たちの大学が人殺しに協力しているからです。1948年、パレスチナから先住のパレスチナ人を追い出すために、イスラエルの入植者たちが村人を虐殺しました。

人殺しです。

それからもずっとイスラエルが占領を続けたので、何度も抵抗運動とその弾圧が起きました。

人殺しです。

イスラエルと周辺諸国の戦争のたびに、パレスチナ人の難民キャンプが攻撃されました。

人殺しです。

第一次、第二次インティファーダ、つまり占領に対する民衆蜂起のたびに、イスラエルは軍隊を動員して圧殺してきました。

人殺しです。

2007年にガザ地区を占領する代わりに封鎖を始めて以来、イスラエルは何度もそこを爆撃してきました。

人殺しです。

占領による窮乏や難民生活のストレスが殺した人々、入植地での日常的な暴力が殺した人々も数え切れません。

人殺しです。

75年間も続く占領がハマースの武装蜂起を招きましたが、やはりイスラエルは民間人を爆撃して対処しました。

人殺しです。

この人殺しは今も続いていて、イスラエルは最低でも35562人を殺しています。

こうした人殺しをバックアップしているのは、イスラエルのハイテク産業が生んだ最新兵器と、その研究を行うイスラエルの大学です。76年間、4世代以上にわたって人殺しを続けるためには、昔ながらのライフルだけでは足りません。先のスピーチでも言及したように、今やイスラエルは人殺しに最新ドローンやAIを使っていて、さらにそれを覆い隠すために国際法で武装しているんです。パレスチナ人の民族浄化は行き当たりのばったりの殺しではないし、もちろん「テロ」を受けての反撃などではないんです。イスラエルは、計画的かつ体系的、効率的にパレスチナ人の人口を減らしているんです。そうしたジェノサイドの裏方を担っているのが、イスラエルの大学なんです。

そして早稲田大学も、そうした大学と協定を結んでいます。教職員や留学生の交換協定だとか共同事業だとか言えば聞こえはいいですが、イスラエルの大学と協定を結ぶということは、その国際的な正当性を認めること、つまり民族浄化を支える大学を正当化することです。今回の侵攻で、ガザ地区では少なくとも6050人の学生、266人の職員、95人の大学教授が殺害されました。日本でトップレベルの教育機関だとか何とか謳っている大学が、これだけの学生と教育者の死に見て見ぬふりをしているんです。

おかしいとは思いませんか。

いま私の後ろで誇らしげに立っている大隈重信は、学問は常に批判的でなければならないと語りました。いまの早稲田の姿勢のどこが批判的なのでしょうか。ロシアによるウクライナ侵攻に対しては非難声明を出した田中愛治総長に、なぜパレスチナについてはだんまりなのかと質問したことがあります。田中総長は、「国際法違反の侵攻であることが明らかなウクライナの場合とは違って、ガザでの状況は複雑だ」、「これは宗教戦争でもある」と答えました。イスラエルによる国際法違反は、何度も指摘されてきました。ICJの緊急措置さえ無視していて、いまやICCの検察官がネタニヤフと閣僚たちに戦争犯罪で逮捕状を請求しています。76年間にわたる占領と追放、人殺しのどこが、宗教の問題なのでしょうか。これは植民地主義の問題です。そして、その全てを支えているのが、イスラエルの大学です。一言で言いましょう。イスラエルの大学との協力を続ける早稲田大学は、民族浄化に加担しています。早稲田大学は私たちの学費と学業を、民族浄化の支援機関に引き渡しているんです。これは、私たち早稲田生への侮辱でさえあります。そして、イスラエルの大学に協力している、国内外のあらゆる大学も同様です。イスラエルを「普通」の国家だと認めること、その大学と協定を持つことは、占領の常態化への加担です。

私たち学生は、ただ傍観者でいるため、人権の蹂躙、国際法の蹂躙に見て見ぬふりをするために学んでいるのでしょうか。全ての人々の平等を定める基本的人権と国際法は、人類史の宝です。数え切れない戦争と抑圧の果てにようやく人類が見出したこの宝を、イスラエルは冒涜しているんです。ここでイスラエルによる国際法違反を許せば、私たちの歴史は、平等と尊厳への共通理解なき世界まで後退します。普遍的人権と正義のために立ち上がらずして、抑圧にあえぐ人々の声に応えずして、私たちの学びはどこで世界に介入するのでしょうか。権力の不条理に抗い、連帯を求める人々の声に応答することは、私たちの責務であり、殺されてきた無辜の人々への償いです。
私たちは、人殺しには関わりません。パレスチナの学問と文化の破壊にも、関わりません。私たちの勉学と生活は、搾取と抑圧のためには利用させません。私たちが何のために学ぶかを決めるのは、私たちです。イスラエルから武器を購入しようとしている日本政府、占領経済に加担する大企業、イスラエルの大学を支援する教育機関、その全てに私たちは、全員で、断固として「ノー」と言います。早稲田大学行政に学術ボイコットを求める運動に、そしてパレスチナの解放を求める運動に、全ての人々の解放を求める運動に加わってください。

私たちの「ノー」には力があります。

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