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GANMI VISION感想文

 GANMIの5周年を記念したオンラインライブ「GANMI VISON」を見ましたので感想を書きます。

 まずは、GANMIさん5周年おめでとうございます。私の知っているGANMIさんはわずかこの半年のことだけなので、何やら色々申し上げるのはおこがましいのですが、とにかくおめでとうございます。これからのご活躍を期待しております。

 さあ、さっそくやっていきましょう。


M1. Dream Like Flavor

 思えば、友人に教えてもらってはじめて観たGANMIのダンスは、この2016年のVIBEの映像だった。GANMIのすべてのはじまりでもあるこの作品の冒頭と重なるようにスタートしたオープニングは、彼らのこれまでの歩み、歴史を一つずつ振り返って紐解くようで。

 個人的なVIBEの映像の初見の感想は「気持ちいいくらい揃ってるなぁ」っていう月並みなものだったのだけど、今回もやっぱり気持ちいいくらい揃ってるんだよね。そこから、ひとりずつがフィーチャーされていく展開にドキドキしてしまう。圧倒的な統一感を見せつけてきたと思ったら、どんどん個性が生まれて確立されていくのが、GANMIの過程と重なるように感じてすごく面白い。なんだこの、踊らされるんじゃなくて踊ろうぜGANMI感。

 ひとりひとりのパートも「ああこの人っぽいな」って思えて。初見の頃にはなかった感覚。とくにMr.Dさんのパートがめちゃくちゃ好き。何度も見てしまう。前回のライブでやったMAIGOもそうだったけど、たぶんDさんの腕の使い方が好きなんだと思う。

 一方で、単純に「カッコイイ!」「なにこれ!」って湧けて惹きつけられるオープニングでもあるなと感じた。言葉とか理屈とかバックグラウンドじゃなく、目で見て。自分みたいなダンスをやっていない人でも、「すごい!」って湧ける。バチっと揃った箇所や、たえず変わっていく隊形、ダンスそのものの緩急、目をひくソロだったり。ひとり飛んでくるし。もちろんこれまで応援してきた人々だから感じるもの、ストーリーを孕んでいるオープニングではあると思うけど、はじめてGANMIを見る人も決して置いてけぼりにしないというか、そのバランスがいいなと思ったり。

 自分的には心震える、っていう言い方が一番しっくりくる。何度も言いたい、心震える。そんな一曲目だった。

 あとこれは余談。友人とも話したのだけど、終盤一列になるところでRyogaくんが一番前にきたとき「あれ、GANMIってもしかしてRyogaくんの物語なのかも」って漠然とした考えが、頭の中を駆け抜けていった。いや、みんなの物語だとおもうよ?だれが主人公とか脇役とかないし、ひとりひとり変化や成長があるだろうし。でもうまく言えないけどその瞬間、GANMIを担っていく姿が頭を過ぎったんだよね。あくまで私の印象ですよ。何が言いたいかっていうと期待してます。


M2. with U feat.eill,PARKGOLF

 お直しからの準備して会場をぐるりと回ってステージ上に気がつけばGANMI登場、全員集合〜!メンバーがひとりひとり出てきて会場をめぐるという演出は、7月実施のオンラインライブ・G3LXのOPであるCHOREOの演出と似ている。M1は<ここまでのあらすじ>であるとしたら、この「GANMI VISION」という<今日のライブ>のスタートはここですよ、って感じかな?

 決まってんなぁ、覚悟。みたいな鬼気迫るM1から一転、柔らかい表情とのギャップ。EVで踊るkazashiくんが仕上がりすぎているのでかざしくんファンの方優勝おめでとうございます。


M3. DON'T LOOK JUST GANMI

 アーカイブを見終えた後にVideoJG計画の映像を見直してみたら、なんかやっぱり人数少なくなったなぁ、ってつい思ってしまう。3月に彼らを知ったばかりの人間なんで、悲しいとか寂しいとかは言えないけど。でも、退化しているとかでは全くなくて。どんなに引き裂かれても強く進み続けるGANMIがそこにいるってことがわかる作品でもあるなぁ。

 ピラミッドのところのセンターDysonさんがめちゃくちゃいいです。感謝しかありません。アーメン。


M4. WE NEED A HERO

 はい出ましたつよいやつ。M3で後ろ振り返って、こんどはカメラが逆側(フロア側)からっていう演出も好き。

 ラスト、Sotaくんの後ろでちょうどカメラに映るふたり(今回ならRyogaくんとMr.Dさん)、めちゃくちゃかっこよく見えませんか。得ですよね。振り返る瞬間、最高にかっこいい。オフラインで全体見ちゃって自分では気がつかないだろうから、これもオンラインライブでカメラで抜かれるからこそ気づけたことかもなぁ。もしオフラインで見る機会があれば、刮目したいポイント。


M5. SI03(feat.爽)

 EAST LONG CAPE。ほどよいゆるさとローカルな感じ、YU-KIくんの輝き具合ったらない。ちょ〜たのしそう。伝染していくたのしさ。YU-KIくんっぽいステップ中心の低めの振りを、GANMIがみんなで踊ってるのがすごく新鮮。こうやってメンバー個人個人がつくってきたものをグループでも踊るってなんかいいな。


M6. POOOL(feat.Zzz)

 今度はkoooyaくんのPOOOL。うってかわってダークな雰囲気。FADのふたりがもたらしてくれる振り幅、すごい。koooyaくんはもちろんだけど、shunくん、kazashiくんっていうメンツもツボ。


M7. CHOREO

 2020verとしてリニューアルしたCHOREO。これまでの振りを生かしている部分もあればガラッと変えてきたところもあり。出来上がっている・体に染み付いているそれを解体して再構築するという作業はきっと大変だったろうな、と。言ってみれば、べつに変えなくたっていいわけなんだけど、アップデートしてくるその心意気がかっこいいというか。マイクがひろう、みんなのシューズの音と、ときどき笑い声と。真剣さと楽しさの間みたいな空間。この音拾う/拾わないって意図してやっているのかな。

 細かいとこでは、「出ない答え探すより〜」でDysonさんから始まって波及してまたDysonさんに戻ってくる振り付けが好き。あと「Isolate」のアイソレが異次元のアイソレすぎるkoooyaくん、「人生の代講は〜」の今までのSUN-CHANGソロのところにさりげなく加わったRyogaくん(練習のビデオではAOIくんも加わってる?)、そのあとのサビのYuukiちゃんのすべてが好き。


M8. I'm Sorry

 AメロのO.S.MちゃんとDysonさんがよく見たらアツすぎると私の中で話題沸騰のI'm Sorry。上半身の使い方に曲線を感じるふたりのシンメだったんだね知らなかったよ。全体的にふたりが生きる(っていうかわたしがそういうふたりをみたかった)振りだなー。あとAメロはRyogaくんがかっこよくて、自分がJKとかだったら致命傷をおっていたのでJKじゃなくてあ〜よかったな。

 この曲のYuukiちゃん、ずっとニコニコしてるの好きなんだけど、そんな中で2サビの「オイ!」ってとこと「口じゃなくて」でぐいっと引き寄せるところとかポイントポイントを100億点で決めてくるのがマジですき。


-MC-

 投げ銭したくなっちゃうよね。Sotaくんお疲れ様です。


M9. ガンミしろ!

 こんなおしゃれハイトーンの隠キャはいない。

 ここまでバチバチに踊るところを見せつけてきて、そこからぐっとこっちに距離感を寄せてくれるようなセットリスト。

 舞台(2.5次元とかとくに)やライブとかでお決まりの曲があって、それに手振りとか付いてたりするじゃないですか。あれ、やけに複雑だったりやたら難しいときたまにあるんですよね。初見じゃついてけないやつ。そういうとき結構諦めちゃうんだけど。でもこの曲はめちゃくちゃ明快で、それをこれほどのダンスうまいひとたちが一緒になってやってくれるというのがなんか、なんかいい。


M10. 学園天国

 「勉強する日も〜」からのほぼチーム専修〜!グレかたに個性のあるRyogaくん。

 SuGuRuくんが今までやっていた巻き戻しパートはSUN-CHANGさんに。これまで1、2、さんちゃんをやっていた下手側組(DさんとYuukiくん)は個人的に刮目ポイントだったので、なにやってるかな〜って見てたんだけど、Dさん乾杯してビール飲んでる…?2回目は手はさんちゃんポーズでしたね。


-MC-

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嬉しいを通り越してドドンパええじゃないかトンデミーナ

 心に留め置きたいと思います。いつも全力のMCをありがとうございます。


M11. 60%

 からの〜!kazashiくんが素晴らしいのはもちろん、この曲のO.S.Mちゃんめちゃくちゃ好き。ソロの去り際の右耳のピアスが眩しいったらない。2列になってからの畳み掛けかたにもぶち湧いてしまいます。


M12. scrap and built

 からのまたもハードめの一曲。空音くんとのコラボ、アツすぎる。スーパーkazashiくんタイム。


-MC-

「怖かったらやだなー」って言ってるSotaくんがかわいかった。な〜〜〜〜つぃごんにゃ〜なばぎ〜ちわわ〜(しちほん〜うぇんにゃ〜ほんま〜)。


M13. Birthday Song

 そんな「怖かったらやだな」から一転、ハッピーな曲。感情が追いつかない。お返しでなりたってる(?)GANMIとGANMIST。

 Aメロはカメラの位置的に最年長ズに挟まれる。その場にいないけどなんかふつうに照れちゃうしニヤニヤがとまらないので、画面越しで本当によかった。サビはとにかくO.S.MちゃんがかわいいのでカメラがO.S.Mちゃんに向く瞬間を心待ちにしてしまう。こんなに見てる側がハッピーでほくほくになれてしまうダンスほかにあるだろうか…。


M14. THANK YOU

 白のスクリーンをバックに、音楽と歌詞の手書きの文字とGANMIのダンスが融合する演出。以前SPOTLIGHTのビデオでもこういう歌詞とダンスという構図をやっていたけど、こういう視覚化へのアプローチ、発想も、Sotaくんぽいなぁと勝手に思ったり。そしてきっと研究中なのだろうなーと。

 手書きの文字もそれぞれ個性あるし、出し方や場所やスピードも、曲のテンポや雰囲気、見せるダンスよって一人一人ひとつひとつ違って、めちゃくちゃ細かい。個人的にはkazashiくんのパートが良かったしウワーッ!てなった。

 あと、AOIくんとこの演出の親和性すごくないですか…?歌詞をビジュアライズする力というか、言葉を沸き上がらせる力がすっごいあるな〜とおもってます。

 koooyaくんのシンクロ具合もまた凄かった。すごい、だけで表わしたくないんだけど、なんて言ったらいいかわからないです。めちゃくちゃ山頂ゴール前スプリント。すべてをぶっちぎって決めてくるのが流石としか言えないです…どこまで行ってしまうんだ…。


-MC-

 以下全部自分の考え。

 ネガティブなこと言うと、ダンサーとして年齢を重ねて体がおもうように動かなくなるかもしれない。ケガをしたり事故にあって踊ること自体がむずかしくなる可能性もある。それ以外にも、どうしてもやりたいことが他に見つかったり、家族や近しい人の関係で続けられなかったり。

 これから彼らが彼らの目標を達成するとき、GANMIの形はかわっているかもしれないし、今いるファンもその場にはいないかもしれない。未来を思い描くことって明るいことばっかりじゃなくて、怖くて不安で、これからもずっとGANMIのファンです!って誓いを立てることはできない。だから私は無責任に頑張ってとも応援してるよとも素直には言えないんだ。

 でも彼らがやりたいならやりたいように満足いくまでやったらいいと思ってるし、それを楽しみにしているし、それで彼らが嬉しいなら、私も嬉しいなと思う。個人的には今はそんな感じです。


M15. ハイタッチ

 これ書いてる今日の今日まで私の目が節穴すぎて全然気がつかなかったんだけど、この曲一番が年上組で二番が年下組なんですね…。しかも「大人になる」ですれ違うんですね、逆に子供になりますけど。前回のG3LXから思ってたんだけど、1Bはバックの音なしで2Bはありの意味を図りかねてます。

 なににつけても1サビのYuukiちゃんがいい顔をしている。自信に満ち溢れたいい顔だった…。

 Sotaくんは「思い出つくろう」ってよく言う。この後の挨拶もそうだけど。私のただの考えすぎかもしれないので以下全部独り言。

 プロの世界において、「思い出」ってあんまり良いニュアンスじゃないんじゃないかなって感じていて、すごく引っかかってました。「思い出登板」的な表現ってあるじゃないですか。固定観念ですけど、「思い出作りに来たわけじゃねーんだぞ!」みたいにプロ意識、競争意識に欠ける人にふっかけられる言葉というか。思い出作ってたのしかったねーはい終わり、っていう繰り返しで、あのとき楽しかったよねー、では次に繋がらないわけで。

 じゃあ、なんで「経験になった」とかじゃなく「思い出」って言うんだろう、って考えたとき、経験は受動的で、彼らの中には溜まっていくけれどわたしたちファンとは当然シェアできなくて、だけど思い出は作り出すもの、能動的なものでシェアできるものだからかな、って。特に意味なんかないのかもしれないけど、そんなことをなんとな〜〜く思いました。……あれ、これダンスライブの感想文だよな?


M16. Arigato

 この画期的なシステムを考えた人すごいや〜!二人背中合わせで入れ替わり立ち替わりカメラと1:1のダンス。

 Mr.Dさんのカメラ目線とカメラに向けた笑顔が不器用でかわいい。AOIくんのパートがめちゃくちゃ長くて、えっまだ行く?まだ行く?ってなった。「最後の一秒」でようやく目が合うのいいよね。構成決めてきっちり顔作ってくる感じ。周りみんな笑ってましたけど、そういうとこも含めてAOIくんらしくて好きでした。


M17. Feels Like Summer

  SUN-CHANGさんはじめての曲振り「よっしゃいくぜ〜!」が声高くて可愛い。この曲の楽しい夏休みの終わるような雰囲気が切ない。

  O.S.Mちゃんのソロの部分、先日から右手上げて足を開いて胸のあいそれ上手に動かしているのを見てしまう病気に全国全世界のGANMISTの方が罹患していると思います。私もその一人です。


おわりに

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 記念日ライブでありながら、セットリストの緩急も、ライブの構成も、オンラインだからこその演出も多彩で、飽きさせないしちゃんと見せてくれる。もうね、「オンラインなのに」っていう枕詞は必要ないですよね。

 こんなことできるんだ、ってたくさんの発見や、彼らならまだまだできることあるのかも?ってこれからへの期待もあって。5周年だから内輪で楽しくねで終わるんじゃなく、これは通過点であって、まだまだここから進むんだということを感じさせられるライブでした。楽しいライブをありがとうございました。

 次はまたオンラインかもだし、オフラインかもだけど、言いたいことはこの一言だけです。

 次のライブも楽しみにしています。

 おしまい。

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