自分の価値を認められないアラサー女子の向かうところはどこになるのだろか

恋愛市場での自分の価値を測る方法はと問われれば何が浮かぶだろうか。

色々あると思うが自分に寄ってくる異性の平均が価値なのではないかと思う。
私も恋愛博士ではないので、これが正解かはわからないが大きくは外れていないのではないかと思う。

この考えを持つ私と自分の価値を認められない友人のと戦いの火蓋が切って落とされたんだぜって話なんだぜ。

土曜日の朝、気分転換にジムに行った。
というのも何かしないと気持ちが沈んでしまうと思ったからだ。
というのも仕事でミスをしてしまい、その気持ちを引きずっているのだ。

気持ちを変える方法は色々あるが、私は体を動かすか汗を流すのが良いと思っている。

というのも、心拍数が上がれば気分が上がる。
体を楽しませて頭を錯覚させてやろうと思っているからだ。

ジムで存分に体を動かしてヒーヒー言いながら自転車で炎天下の中帰ってきたときには気持ちも幾分かはマシになっていた。

今日はもう仕事なんて考えずに読みたかった小説を読もう

そう心に誓った。
その時にLINEの通知音が鳴る。
なんだろうと思いスマホを開くと女友達から失恋したという旨の連絡がきていた。

返信するか少し考えた。なぜなら多分めっちゃ時間が取られるからだ。
彼女とは友達になって長い。
だからこそこの後の展開が全て読める。
返信したら速攻で電話がかかってきて、何時間も愚痴を聞かされるのだ。

この書き方だと彼女が嫌いなのではと思われるかもしれないが、
そうではない。
人にはタイミングというものがある。
元気な時であれば話を聞いてあげたいが、今は無理に体を動かさないといけないくらい落ち込んでいるのだ。

でも、理性より本能が体を動かしてしまう。
私はプライベートでも仕事でもタスクを貯めるのが嫌いだ。
ずっと脳内に残っていることがよぎり続けて集中力を阻害してくる。
私は返信してしまった。
すると推測は現実のものとなり電話が鳴り響いた。

結論2時間拘束された。
内容を書くと長くなるので端折るが、最近付き合った社長に一方的に振られたというものだった。

そして気持ちを切り替えるために男を紹介してほしいという内容。
前半は何も面白くないので後半に焦点を当てていく。

でも、こんなに精査したのに振られたら男を信じられないわ

ため息を吐きながらそう言う。
大変だねえと返すとほんとそう!と元気よく答える。

だからアプリじゃなくて紹介してもらうおうと思ってさ

だが断った。

なんで!悪いようにはしないよ?

なぜか。それはあなたに合う友人などいないからだ。
彼女は相手に求める要求が本当に高い。
お店を選んでくれても自分の基準を超えていなければプンプン怒るし、
対応がスマートでないとまたプンプン怒る。
けれど彼女自身はないもしない。
シンプルにお店くらいは自分で選んだら良いのだ。
そうでないと早いタイミングでダメと決めつけるからその人の中身を見ることなんてできない。
そんな内容を優しく翻訳して伝えた。

え、でもさ、店選びのセンスってこの歳なら磨かれてるのが当たり前じゃない?
そんな難しいことかなぁ

マジかあ、、、と内心思う。
彼女を少し擁護すると友達としては面白いし仕事もできる。
けれど恋愛関係になるとダメになるのだ。

じゃあアプリしかなくなるじゃん、、、

他の人を頼ればと言いかけるも喉元で抑えることに成功する。
周りの人には散々頼っているからだ。
そのおかげで出来た彼氏だったのだ。
もう頼る先が私しかなかったんだろう。

紹介はできない中であれなんだけど、アプリするなら気をつけた方がいいよと伝える。

どゆこと?

理由は簡単だ。アプリは勝者が総取りするゲームだ。
彼女が求めるハイスペの男は残念ながら彼女を選ばない。
上位層のモデルみたいな顔の子を狙うからだ。
と記載すると彼女のステータスが低いようだが、そうでもない。
見た目は普通ではあるが、学歴も良いし良い会社にも勤めている。

ただ内面がこのように男を品定めするようなタイプなので、勘の良いハイスペは見抜いてしまう。
とはいえだ。彼女は友達で幸せになってほしい。
なので、遠回しに今まで言ってきた。基準を落とせと。
ただラチがあかないのとシンプルに聞いていてイライラしてしまった。
相手に求めるのに自分は何も提供しないスタンスに。

いつもであれば適当にやり過ごせたところだが、今は気分がすこぶる悪い。
なので言ってしまった。

近づいてくる平均が自分の恋愛市場における自分の価値だと思うよ
その声をきっかけに彼女の声色が変わる。

いや、58歳とかからいいねくるけど私がそのレベルって言いたいの?

違う違うと。それは例外でしょと。きているのは20代であまり気が利かない男でしょと。そういうことじゃないかしらとできるだけ柔らかく伝えたつもりだが私も人間だ。少し棘はあったと思う。

ん、、、まぁ、、そういう見方もあるけど
でも、私ってさ人の倍くらい苦労しないといけない人間なんだよね

なんの話をしているんだと一瞬よぎったが、堪える。

会社も初めは名も知らないところだったし、でも今はちゃんとしているでしょ?
男も色々行ったけどモデルの人もゲットできたし、二つ前は山田涼介似だったし、、

とその後もそういう話を永遠としていた。
その話を聞いていて私は少し彼女を見誤っていたことに気が付く。
彼女は気づいているんだ。
自分の本当の価値に。
でも納得ができないんだ。
誰しも自分の人生はすごいものだと思うから。

モデルと付き合っていたとか山田涼介似の彼氏がいたとかは本当かはわからない。
でも仮に本当だとしたら、確かに地獄ではあるんだろうな。
そのレベルと付き合っていた自分がピンとこない男と付き合うなんて。

でも、どうなんだろう。
ずっとガチャを回し続けるつもりだろうか。
それでもいいならそれでいいと思うけどとでも、、なんて色々思考が巡る。

でも結論は出ている。この話はもうオチが決まっている。
彼女は基準を下げたくないし、私は下げる以外の提案できる手段を持っていない。
平行線だ。
両者答えが確定している。

私は決めた。もう彼女の恋バナは聞かないと。

その後はもうテキトーに話を聞いて終わらせた。
友達なら最善を尽くせよと言われるかもしれないが、友達にだってほどよい距離感がある。

私と彼女の距離感はこれがちょうど良いのだ。
モヤモヤはするけれど変えられないものは変えられないので
とりあえず温めておいた小説を読もうと思う土曜日でした。


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