雑記①

雑記(ざっき)を書いてみることにした。特に意味はない。いつも通り続くとも思わない。
こういった文章を書く時、学の無い筆者はしばしば辞書を引く。
雑記という表現が本文に当てはまるかを調べたのだが、辞書にはこうある。
「複数の執筆者や記者が書いた作品や記事・写真などを掲載する定期刊行の出版物」
なるほど、雑記の定義は複数人で担当することにあるのか。誤用してしまうところだった。加えて定期刊行の出版物だなんて雑誌のようだと思ったところで実際に雑誌の説明を読んでいることに気付いた。そう、疲れている。
今は2023年の暮れで、久しぶりに風邪をひいたのだ。
咳が止まらず、熱はあまり出ない辺りが年齢の変化なんじゃないかと滅入る。治りがこれでもかと遅い。
振り返ると“一日で治して、翌日にはさらりと仕事“のスピード感に生きていた。それも麻痺させている部分だったと知る。この治りの遅さが今は少し愛おしいのだ。
本年の総決算が体調に現れたようにも感じる。今年はとにかく自分の至らない部分が重なり合って本当に良くなかった。出来に満足した一年も無かったが本当に芯から良くないというのも珍しい。振り返っても褒められる箇所が一つとして無い。
とはいえ勝手に鐘は鳴るし新年を迎えざるを得ない。
どうしてやろうだとか、あれがこうなったらとかいう類いの空想の中で生きている。
どれも確かに頭の中で鳴っているし、お蔵のままかもしれない。
形にするだけの元気があればな、というのが来年の抱負です。
とにかく自分なんて者に今更何ができるのか。
楽しみでもあり、申し訳なくもあり、頼もしくもあり、情けなくもある。
一々に浸るのは健康な証拠で、今はそれも出来ない。
2024年からの発信はここを基盤にさせて頂こうと思う。SNSにはもう怖くて住めない。
ブログ世代ではあるが、この歳になってまた元いた位置に戻ることは存外悪いものではないと思っている。

野村尚平

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