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私と音楽と、バンタン③~BTSのこと

タイトルに「バンタン」とあるのに、あまりバンタンの話はしていない私。
なので、今回は私がバンタンにハマるきっかけを少し綴ってみる。

推しグルとの出会い

前回にも少し書いた通り、私はコロナ禍の真っ只中にバンタンに出会った。
2020年8月に『Dynamite』が発売された後のこと。

2学期の運動会が終わった頃に当時小6の長女が、修学旅行の余興でクラスの子たちがこの『Dynamite』を踊ることになった、と教えてくれた。
子育てと仕事と忙しく過ごし、現代の音楽は程遠いものになっていた主婦の私にとって、ビーティーエス???ダイナマイト???
なんのこっちゃ、である。
とりあえず、娘と一緒にそのMVを見てみた。かわいい男の子たちが軽快な音楽に乗って楽しそうに踊っている。全編英語の曲だが聴きやすいな、と思った。が、この時はここまで。
その後、何事もなかったかのように時は慌ただしく流れていった。

そして、この年の年末、再度バンタンに関わる機会が訪れる。

実は私には10年近くライフワークとしている事がある。長男が幼稚園の頃にママ友と一緒に立ち上げたコーラスサークル。親子でステージに立つことも多く、私設ながらも地元であちこちに呼ばれたり、メンバーも口コミで呼び合って、一時期は30人近くまでいた時期もあった。
コロナ禍で活動がしにくくなり、来れるメンバーも減っていったが、現在も細々と活動を続けている。私はここの仲間に何度も助けられてきた。
私達のチームは学校の先生など転勤族が多く、毎年何人もの仲間を見送ってきた。なので、毎年3学期の終わりに送別会をしている。
もうそろそろ、そこでやる余興を考えねば・・・
そう思っていたところだった。

ちなみに、幼い頃から踊ることも大好きだった私にとって『余興=踊り』であった。なので、それが入らないと何だか物足りないと感じてしまう。
幼稚園や小学校の場でも度々、披露してきたダンス好きである。
長男の卒園パーティーの時にもクラスのママ達と嵐の『MONSTER』を完コピした経験がある。その時も言い出しっぺは私で、5人全員の振付を覚えてみんなに伝授した。その時、私の熱い思いに応えてくれたママ友さん達には感謝してもしきれない。(今思えばマジごめん、な案件)
なので、今回も久々に火が付いたのだ。迷惑な話である。

何にしようかと考えていた時、ふとBTSの『Dynamite』が頭に浮かんだ。
再度、YouTubeを見返してみる。素人でも踊りやすいように振付がされているように感じた。リズムも懐かしいダンスナンバーで乗りやすい。
サークル仲間に持ち掛けてみたら、良いんじゃない♫という反応。
その後、友達の中学生の長女ちゃんや同じサークル仲間にファン(アミ)がいることもわかり、これで進めることになった。

やるとなったら、とことんやりたくなってしまう私。
とりあえず、何度もMVを見返す。
本当に申し訳ないが、みんな同じ顔に見えて見分けがつかない。
今は最愛の推しユンギ(SUGA)もその頃はJ-HOPE(ホビ)との見分けがつかず、覚えるのにかなり苦労した。
ネットでファンの人達がまとめてくれている情報をみる。
リーダーのRMことナムさん。彼は一番背が高く、また水色の髪でインパクトもあり真っ先に覚えた(というアミも多いはず)。
ちなみにユンギの説明には「色が白く、塩対応と言われているが、彼の笑った時の歯茎が好きなファンが多い」最初の頃はどーゆーこと???だったが、今になれば大きく頷ける。恋は盲目である。

メンバーや立ち位置、隊列移動を把握するために他の動画もひたすら見てみる。ダンプラを見つけ、やっとじっくり振付を覚えられるようになり、一人一人を見分けられるようになってきた。
最初に出てくるこのかわいい男の子(グク)高橋一生にどことなく似てる。
歌も踊りもめちゃくちゃ上手。マンネ(末っ子)と知り驚く。
その次に目がいったのはホビちゃんとジミンちゃん。この2人めちゃくちゃダンス上手い。後にホビがダンスリーダーと知り、大納得。あと、ジミンちゃんの身のこなし方と踊る時のキレの良さがとても印象に残った。
低音ボイスが耳に残るV(テヒョン)、金髪で目鼻立ちがはっきりしてることもあり、一瞬欧米の方かと思った。(ちなみにサークル仲間のアミちゃんはテテペンで、彼女からバンタン情報をたくさん伝授してもらった)
色白のユンギ、この曲ではあまり目立つ立ち位置ではなく、この年末に出た歌番組も肩の手術で不在だったため(後に知った)印象にあまり残らず・・・ミアネ(T_T)
MV前半ほとんど顔が見えなかった長男のジン君。後半のサビでアップになった時「めっちゃ可愛い男の子がいる♡♡♡」とくぎ付けになった。そこからはジン君ばかり見ていた。

バンタン沼へようこそ

とある休みの日、テレビでYouTubeを見ながらコタツでうたた寝をしてしまった。そんなことは意に介さず、ひたすらオススメ動画を流し続けていたテレビから、何だか激しめの曲が流れその音で目が覚めた。
その映像に衝撃が走る。

伝説の2019 MMAで『Dionysus』 のステージだった。

Dynamiteの軽快なリズムでの彼らばかり見ていた私は度肝を抜かれた。
背筋から続々するあの感覚を思い出した。
なんだ、このかっこいい子達は。本当に同じグループの子達なのか???
寝ぼけながら見ていたため、その映像が何だったのかもわからず、いろいろ探してみることにした(履歴を見ればすぐわかることなのだがその時は思いつかなかった)BTS、で検索すると山ほどのコンテンツが出てくる。
とりあえず、片っ端からMVを見漁る。
次に引っ掛かったのが『ON』。

ここまで来たら、アミならばもうお察しがつくだろう。
そう、私は完全にバンタン沼の淵、いや楽園の入口に立ったのだ。
出会うきっかけは『Dynamite』だったが、実際にバンタン沼に引きずり込んだのはこの2曲と言っても過言ではない。
特にこの『ON』。後にバンタンが心血注いだ曲だったと知ったが、初見の私が見ても、とてつもない気迫と覇気に溢れていて、息が止まりそうだった。MVを見終わった後は、長編のSF映画でも観たような高揚感と脱力感に見舞われた。
そして繰り返し繰り返しMVやYouTubeの中に溢れるバンタンのあらゆるコンテンツを見て、このとてつもないグループに惚れ込んでいくことになる。

ミン・ユンギという人

そんなきっかけで始まったアミ活。
何十年ぶりのファンクラブ入会。
初めてのカムバ『BUTTER』。
オンラインファンミのソウジュコン。

〈走れバンタン〉を見て「なに、この子達、バラエティもできるの?!しかもめっちゃおもしろいやん・・・笑」→お笑い好きの心に刺さる。
〈ボンボヤージュ〉を見て、素晴らしい海外風景の中にステージでは爆イケ7人の愛くるしい素の姿に「この子達、素もめっちゃええ子やん!なんて仲間思いなんや・・・(´;ω;`)え、料理もできるの?え、運転、自分たちでするの??」→旅番組好きの心を掴む。
〈花様年華〉を知って「え?何?どーゆーこと???このMV繋がってるの???え?みんなの設定ヤバない?ジン君、一人でタイムリープばっかりして、しんどいやろ・・・」等々→ミステリー考察好きの心をガッチリ掴んで離さない。

もう、数え上げればキリがない。
過去のコンテンツも追いきれないのに、次々と新しいコンテンツが出てくる。そんな怒涛の供給にアップアップしながらも、必死に追いかけていた沼初期の頃。ジンペンであった私が、ある時からふと気になり始めた、いつもジン君の横にいるSUGA。元ルームメイトで現ソウルメイト。
この2人のケミが好きで「SIN」ペンとなった。

ひたすら、ネットでバンタンの情報を拾い集めていた時、ふとあるライターさんの記事を目にした。正直、コロナ禍で出した『Dynamite』期のバンタンを良くは書いてなかったこともあり、やや眉をひそめた。
Kポ界にかなり詳しいらしいその人の記事は、本当なのか?と思うような内容もいろいろ書いてあったが、その中でミクテ『D-2』を出したSUGA(AgustD)について触れていた。酷評ばかり書かれた記事の中で、唯一、その人が高評価した【大吹打】。
MVをいろいろ見漁っていた時に、何度かサムネだけは見ていたが、まだバンタンの曲をたくさん覚えたい時期だったので、ソロ曲はまだ・・・という感じで見てはいなかった。
その記事の後、ふと気になりちょっと見てみることにした。

昔はラップやHIPHOPが好きでよく聴いていた私は、いわゆるアイドルグループのなんちゃってラップ(ごめん)が少し苦手だった。でもバンタンのMVでラップをするナムさん、ユンギ、ホビ(ラプラ)を見て、このグループのラップが本格的なのに驚いていた。
後にナムさんとユンギがガチラッパーで、この2人がバンタンの素地になったと知って、またまた大納得だった。中でも、高速ラップを操るユンギ。
『I‘m Fine』を初めて聴いてから、この人のラップに魅かれる、と思い始めていた。『大吹打』はかなりの衝撃だった。
歌詞の翻訳を見て、この人は心の奥底にマグマを抱えてるのか・・・?
と気になった。
タルバンの中ではしゃぐユンギ、ステージでのユンギ、素のユンギ。オンとオフ。陰と陽。光と影。いろんなものが混濁しているような、見るたびに表情を変えるユンギはプリズムのような、万華鏡のような、掴みどころのない感じがしていた。
この人は何者なんだろう・・・?

ユンギ沼へようこそ

そんな淵をふらふらしていた頃。
アーティストメイドのピックネックレス。その紹介動画を見た時、心の奥がざわついた。ユンギペンさんが欲しいだろうから・・・そんな思いで諦めた。それは私の心の底で少しのしこりとなって残った。
気づかないフリをした。

そんなある日。SNSに上がってきたあるCDジャケット。
見覚えのある人物のイラスト。PSY・・・聞いたことがある。
あぁ、江南スタイルの人だ。
どうやら、この人とユンギがコラボする、との噂だった。
なんだかよくわからないが、Twitterでユンギペンさん達が大騒ぎしていたので、配信直後にMVを観てみた。

軽快なリズムと共に始まったMV。私はこの軽快なリズムが好きだ。
PSYとダンサーさん達が踊っている、その中盤、空から降ってきた白い猫(違う)横顔がアップになる。

・・・ん?アレ???
これは、いつも見ていたユンギ???

私の中のザワザワがどんどん大きくなっていく。

何度も何度もリピする。今までと違う感情。

その数日後に突然、V LIVEにユンギが現れた。
手が震えた。心臓の音が聞こえるようだった。

確信した。

『大吹打』での沼落ちを堪え、沼の淵でフラフラしていた私を『That That』の軽快なリズムと共に「俺んとこ来ないか?」(by 氣志團)と手首を掴んで引きずり込まれたのである。
私は覚醒した。

ユンギ沼へようこそ。

これは私のバンタン&ユンギ沼への道ゆきを駆け足で、健忘録として綴ったものです。生暖かい目で見て頂けると有難い。


長い文章をご拝読頂き、ありがとうございました。
またゆるりと。