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双子妊娠発覚

双子妊娠が発覚したのは去年の年始だった。

年末から何となく胃腸が気持ち悪かったが、コミケ3日目の売り子を1日できるくらいの体調だった。

それが、年明けてからは本格的な悪阻がスタート。妊娠7週目からはリンゴと納豆とバナナしか食べられない日々になり、6週目に妊娠発覚から2回目の妊婦検診だった。

妊娠6〜9と週目となると、一般的に心臓の動きが確認できる子が出始める週数である。

悪阻が酷い私を心配した夫と一緒に妊婦検診へ行った。そこで、膣内エコーを見ながら産婦人科医が言った言葉が

「心臓が2つありますね」

だった。

正直、何を言われたのか分からなかった。

混乱しつつ、

一度倒しても心臓が2つあるから死なない中ボス的なものを思い浮かべていた。

まぁ、そんなわけはないとすぐに冷静になり、「心臓動いてるのかーよかったー」的に思い直したが、別室で今後の妊娠出産についてカウンセリングを受けている間にジワジワと「もしかして、双子を妊娠したの…?」とようやく理解してきた。


カウンセリングで言われたのは多分以下のことだった。

1.一卵性の双子を妊娠している事
2.片方が亡くなるケースもある事
3.2の場合、もともと片方は生きられない状態であるので、気にしないで残った1人に専念する事
4.双子を出産する事になったら大学病院での出産になる事
5.双子出産の場合、一卵性のため28週目以降に管理入院になる確率が極めて高い事
6.悪阻が酷いなら、無理をして食べなくても大丈夫な事

特に2と3については細かく説明とフォローされたので、「もしかして、片方が亡くなる事ってよくあるのかな…??」という印象を受けた程だった。(今思うと、妊婦の精神負担をできるだけ減らす為の詳細説明だったのかもしれない)

私も夫も親戚に双子はおらず、双子を妊娠するなど露ほども思っていなかったため、
私「双子らしい」
夫「え?何で?」
私「何でか知らないけど、受精卵が分裂してたらしい」
待合室で混乱の中、そんな会話をしたことを覚えている。

そんなわけで、妊娠6週目に一卵性双生児の妊娠が発覚したが、この時点では無事に双子として生まれるかよく分からず、産後の双子育児も想像すらできていなかった。


そして、この日から双子の大変さに直面していくことになる。

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