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認知機能検査に引っ掛からなくても事故を起こすわけ。

現在75歳以上の高齢者が運転免許を更新する際、認知機能検査と実技講習が義務付けられています。
過去に違反があればこれに運転技能検査が加わります。

認知機能検査で調べられる内容は
『時間の見当識」「手がかり再生」「時計描画」の3項目です。

時間見当識では単純に検査を受ける日の年月日、曜日、そして時間を答えます。

時計描画も、長針短針を書き加えるだけなので『普通』の人には問題ないでしょう。

手がかり再生は短期記憶のテストですが、これは2回答える機会があるので(1度目はヒントなし。2度目はヒントあり)、まず問題ないでしょう。

むむむ。

そうなのです。

認知機能検査といってもこの程度なのです。
しかも全問正解する必要はなく36点以上で合格です。

大勢の人を一度に検査するわけですから、運転に必要な認知機能や身体機能の検査を一人一人丁寧に実施することは極めて困難です。

ですが、この程度の講習で運転免許が更新出来てしまうことに私個人としては恐ろしさを感じます。

運転には見当識や構成課題、記憶の再生ではなく、その時その時の判断能力や注意能力、反射的な身体機能が必要です。

自分の運転で不測の事態が起きた時
(ブレーキとアクセルの踏み間違いなど)、
それと気づいてすぐにブレーキを踏み直せれば車が暴走することはありませんが、
多くの高齢者はパニックになり
そのままアクセルを踏み続けてしまい事故を起こしています。

上級国民と非難された高齢者は
自身がアクセルとブレーキを踏み間違えたことすら認識できず、
公判中もずっとブレーキを踏んだのに車が止まらなかったと言っていましたね。
(私は彼は自分が本当にブレーキを踏んでいたんだと誤認していたと思っています。アクセル踏んじゃったなんて、これっぽっちも思ってないから自分には非がないような発言しかできなかったんでしょうね)

実はアクセルとブレーキの踏み間違いは
免許取得したばかりの若者にも多いそうですが、
彼らは身体能力が高いため、
踏み間違いに気づいたあとすぐ、
ブレーキを踏み直すことができ、
結果的に大事故に繋がっていないとのことです。

運転には目が見えていることが必要だが、
ただ見えているだけではだめなのです。

歩行者🚶を視認すれば、その歩行者がどこをどう歩くのか予測することが必要だし、

カーブを曲がるとき(特に左折時)は、
自分の車の横に自転車やバイクなど来ていないか確認しなければなりません。

バイクが見えたら、必要な対応をしなくてはいけません。

車庫入れの場面でも事故が多いですが、
ブレーキとアクセルの踏み間違いだけでなく
車体と車庫入れする場所との空間などの関係も
認識することが必要です。

目が見えていても
認知症でなくても
車を運転するには非常に高度な高次脳機能が必要だというです。

つまり記臆力がそんなに問題なくても
判断力の低下、身体能力の衰えなど
運転に必要な能力が備わってないと
大事故を起こすことになります。

自分の親に免許返納を勧めるのは難しいかもしれませんが、運転することがそろそろ難しいと感じた時点で、ぜひ免許は返納してもらいたいと思います。

今日も最後までお読みくださりありがとうございました✨

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