遊んだフリーゲームの記録:⑰ ノベコレのドット絵ゲームその3
自分がプレイしたゲームの感想というより個人的な記録です。
ゲームの簡単な概要と私個人の感想をネタバレ無しで綴っています。
ゲームを批評する目的ではなく、
読んだ方にとって、自分に合う作品かを調べたり
まだ見ぬゲームと出会う一助になれたらいいという物です。
前回と前々回のドット絵ゲームまとめはそれぞれこちらとなっています。
ティラノゲームフェス2023参加作の短編/長編でした。
短編集:https://note.com/nonossano/n/na4fd2f193137
長編集:https://note.com/nonossano/n/n7957a7eeaf49
※プレイの際は作品ページに書いてある注意事項及び利用規約を必ずご確認ください
※今回掲載したゲームの作者様へ
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お手数ですが
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(Xでよければ @nonossanoです)
『Angel』
白い天使の○いADVノベル
■作者 しいな様
■プレイ時間:プレイ時間30分
■ゲームの概要
・ジャンル:ADVゲーム
・ED数 1
・セーブ機能あり
・R-15指定作品です
ゲームの導入:
天使の住む天界は魔界に住む悪魔たちに日々襲われています。悪魔たちの目的は天使を全滅させ、天界を乗っ取ること。
それを防ぐために悪魔と戦うことを使命とされている大天使のあろまとミカエル。
しかし、あろまの本心は・・・「悪魔さんと戦いたくない」。
なぜ自分が己が使命と相反する気持ちを秘め続けているのか、その理由もわからないまま、今日もあろまは「力を奪う能力」を使って悪魔を攻撃するのでした。
感想
色合いが好きな感じのドット絵タイトル画面で惹かれた作品です。キャラデザもすごく好みだったので、どんなゲームなのかプレイする前から楽しみでした。
ゲームのシステム
基本的にシナリオを読む1本道のノベルゲームです。選択肢が無い分、避けようのない結末が待っているのが良いですね。特にあろまが悪魔を攻撃するシーンではプレイヤーの意思で「攻撃」のボタンを押すことで進むのですが、それが・・その・・ねえ・・良い演出になるんですねえ・・。
シナリオについて
まず、背景もキャラの立ち絵もドットの感じがすごく好きでして。天使側のデザインや色が可愛い雰囲気のデフォルメだし悪魔も可愛い感じなので作者様の注意書きにあるような残酷描写、流血の雰囲気になるのかな・・って思う方も多そうですが、
ご安心ください、ちゃんとその手の描写があります。とはいえデフォルメのドットなのでショッキングな絵にはならないとは思いますが、1部のシーンがあります。
つまり・・・そういうタイプのゲームです。(こういうのも個人的に好き)
ここではこれ以上何も言いません。
最後のED絵が幸せそうで良いですね。ちゃっかり一部分変わってるのもまた。
可愛いゲームだなあ・・・ん?ってなる特有のアレが好きな方にお勧めです。
『PLEASE KNOCK -before entering my room-』
世話好き後輩とクール?な先輩のコメディADVノベル
※この記事はノベコレで配信されていた旧バージョンをプレイした時の物です
※こちらのゲームはsteamで最新版が配信されているので上のリンクをどうぞ、無料のフリーゲームですよ
旧バージョンであるノベコレ版はこちらにありました(現在非公開のようです)
https://novelgame.jp/games/show/9259
■作者 polte様
■プレイ時間:10~15分
■ゲームの概要
・ED数:1
・セーブ機能あり
ゲームの導入:
クーヤは教授から先輩であるニトロのサポートを頼まれています。センパイのニトロは研究面では優秀なのですがそれ以外の部分は少々だらしない様子。クーヤの任されたサポートとはそんなニトロの研究が捗るように誘導することです。
朝、クーヤは今ニトロの部屋の前にいます。
さて、彼の部屋の扉を「ノック」しますか?それともそのまま「開け」ますか?
感想
タイトル画面が超おしゃれですきです。作中のドット絵がかわいらしい色とタッチでこのゲームの世界観がとても伝わってきます。
ゲームの内容に関して(旧バージョン)
選択肢によってはゲームオーバーがあります。が、ゲームオーバーになるとそのまま特定の分岐箇所まですぐやり直しになりますし、だいたいの選択肢も2択なのでだれでもエンディングまでいけるかと。
シナリオに関して
研究が進んでなさそうなニトロに対して真面目にあれこれ干渉してくクーヤと、そんなクーヤをいらないと言いつつもなんだかんだ頼りにしている感じのニトロのやりとりが微笑ましかったです。
良い意味でアンニュイでクールな雰囲気のニトロが、意外にも???という面が見えてくるのが楽しかったですね。あとお花が良いです。
このゲームの本筋はおおむねコメディな感じで終わりますが、何かと謎が残る感じが気になりますね。不穏な空気が・・・・
なんと続編?制作中だそうです。
陰ながらひっそり応援しております。
BGMも自作らしいのですがタイトル画面の曲のメロディとリズム?の音が好きです。
さくっと遊べるレトロゲー風コメディゲームが好きな方にお勧めです。
『はらわたとあいのち』
繋がりたいぬいぐるみとその主の心のADV
■作者 ス川様
■プレイ時間:全ED回収1時間30分ほど
■ゲームの概要
・ED数:3
・セーブ機能あり
・R-15指定の作品です
ゲームの導入:
家に帰ってきたコナツは自分の部屋のぬいぐるみたちに話しかけます。
コナツ「今日はずっと寒かったよね。みんな寒くなかった?」
ぬいぐるみたち「・・・・・・」
コナツ「部屋の中も結構冷えたでしょ」
ぬいぐるみたち「・・・・・・」
・・・・
ぬいぐるみたちには掟があります。
「決して心を表現してはいけない」
「心があることを知られてはいけない」
そんな中気まぐれによってもたらされた「はらわた」・・・
感想
最初に見かけたとき、タイトル画面の真っ黒感とかタイトル名のはらわたとあいのちってワードで「ホラー系なのかな」って勝手な印象持っていました。でも概要欄とかサンプル画面みたらそんなことなさそう可愛い・・ドットの感じすごく好きでプレイしたゲームです。キャラデザもみんな可愛良くて素敵。
ゲームのシステム
基本的にシナリオを読み進めるタイプのADVです。特定箇所でいくつか選択肢があり、まず最初の二択がこの物語の大きな分岐点の1つとなります。とはいっても片方の選択はそのまま1つの結末になるだけなんですけども。・・まあこっち選ぶとお話始まらないですからね、でもこのEDは初回よりも他ED見た後で見てほしいような・・そうでもないような・・どのタイミングで見たかによってEDの文章のイメージが変わるかなあと。
選択肢の前でセーブができますし、ED回収のために1から遡ってやり直す必要はないので、普通に読み進めていれば誰でもクリアできるかと。
シナリオについて
気まぐれによってもたらされた「はらわた」によって、自分の気持ちをコナツに伝えられるようになるかも知れないという傲慢とぬいぐるみの掟の間に揺らぐ人形のトア。
ぬいぐるみたちにそれぞれ心があるなんて事情を知らない人間のコナツ。
そんな二人?がもし直接言葉を通わせることができたらきっと楽しい生活をというハートフルなのほほん恋愛コメディゲーム・・・
とはいかないのがこのゲームの魅力だと個人的に思っています。
おそらく読み進めていくとコナツの気持ちに共感できる方も多いんじゃないかなと。でも優しい世界もある、きっと大丈夫。
R-15の指定部分はおそらく一部のシーンに血やケガの描写があるからでしょうか。ゲーム内の絵はすべて可愛いドットで構成されていますので、作中そこまで直接的な描写はないのですが、苦手なかたは一応ご注意ください。
シナリオについてはこれ以上のことを触れるのは辞めておきます。
人の生活と気持ちに触れたことがないぬいぐるみと、
人の生活と気持ちに触れすぎてしまっている人間のすれ違いが生み出す物語がとても良かったです。
他人の心に触れること・自分の心を見せることに少し戸惑うことがある方に特にプレイしてほしい作品です。
クレジットを見て作者様のとてもやさしい愛を感じました。
『市立タイマン学園 ~LEGEND OF DELINQUENTS~』
ダチと舎弟連れて殴り合うRPG
■作者 サークル:DIGITALL様
■プレイ時間:1周3~8時間程度 フルコンプ4~10時間程度?
■ゲームの概要
・ジャンル:ノンフィールド不良系学園RPG
・ED数 :3種(ヒロインエンド×2、ノーマルエンド)
・主人公のキャラクリ要素あり
・セーブ機能あり(拠点での任意セーブ以外はほぼオートセーブ)
・攻略サイトあり
ゲームの導入:
タイマン学園の新入生として初めて登校する主人公と、その子分のさぶ・ヤス。
タイマン学園は今の番長になってから悪い方向に荒れに荒れはて、生徒たちは学外にまで事件を起こすほどの迷惑・犯罪集団と化していました。
なんて御託はいいからさっさとタイマンしようぜ
感想
レトロ感のあるドット絵がいいなあしかもキャラが生き生きした良い顔してるなー、ってサンプル画像でプレイを決めた作品です。
自分の中の勝手なイメージの話なのですが、学校×ドット×不良って組み合わせを見るとく○おくんシリーズを思い出すのですよね。だから熱血でハチャメチャなノリなんだろうなという勝手な先入観があります。
ゲームのシステム
このゲームは、
主人公のステータスを上げる等の準備を行う「拠点」パートと
メイン部分である「校舎にカチコミ」するパートでわかれています。
番長ぶっ潰す校舎カチコミ・・・このゲームの主の部分
発生するイベントがランダムなのでステータスに乏しい序盤は運による要素で左右されることが大きいです。ランダムイベント中でも強制ダメージなどがあり、そのせいでやられるとか普通に起こりえます(初回の私はPTAでやられました)。
なのでHPは常に高い状態を維持していった方が良いかと。所持金と回復アイテムは負けると没収されるますので使えるときはもったいぶらず使った方が気持ち的に楽。
序盤はセーブロードで無敗を狙うより、負ける前提でいいので上の階を何度もトライするのが結果的に攻略しやすくなるかと。漢気ポイントの溜まり具合が違います。その分所持金もアイテムも無くしがちですが、はやく強くなり上の階までいくことができればすぐ取り戻せるくらいのリターンになります。
性格やダチの回収などを考えると何十回もカチコミにいくことになり1周さらっと流すだけでは遊びつくせないボリュームです。そもそも敵(特にボス)のステータスがステージ毎に跳ね上がっていくので主人公を多少強化しただけではクリアは難しく、舎弟やダチによるサポートが必要になっていきますので。
サクサク攻略できるゲームではないので気長にプレイする気持ちで良いでプレイすると良いかと。
シナリオについて
随所にコメディとパロディが散りばめられている楽しいゲームです。不良が喧嘩する内容でもエグイとか怖いみたいな展開はないのでそこはご安心ください。"不良高校の番長を倒してテッペンを獲る"、という王道といえば王道の努力・友情・勝利な熱血少年ギャグ漫画っぽい感じです。
ただ一応不良なのでプレイヤーの判断で良くねえことにも手を出せます。それに加えて周りの生徒や教師・PTAもそのノリでいる倫理観ぶっとんでる治安悪い愉快で素敵な学校なので、もう何でもありな雰囲気です。よい子のみんなは真似しないでね、ギャクとして流そうね。
どこかでみたことあるような気がする感じのダチがたくさんいて集めるのが楽しかったです。元ネタの設定を上手にゲームのシステムに組み込んでいて、単なる名前と見た目だけではない作りとなっているのも良かったです。特にミ○ハ○と○○みちには結構助けられたり。
このゲームにはヒロインが二人おりまして、
・才色兼備な優等生ユリちゃん(スキル:確率でHP回復)と、
・腕っぷしの強いミキちゃん(スキル:確率で追加攻撃)
のどちらか一方を連れて校舎を進むことになることが多いです。どっちもスキルが優秀なので、連れて行くとクリアがうんと楽になるかと。でもヒロイン無しもアリ。(個人的にそのルートが一番好きだったかも)
じっくり遊べるタイプのフリゲがやりたい方におすすめのゲームです。
『私と隣人さんたち』
ひとりとひとり、お隣さん。なノベルADV
■作者 たけ み様
■プレイ時間:15分~
■ゲームの概要
・ジャンル:ADV
・ED数 :6種
・セーブ機能あり
ゲームの導入:
「ひとりになりたい」
そう心で呟いて横になる主人公・・・ふと目を覚ますととても静かな真四角な部屋の中にいました。部屋を調べてみても現状を把握できず、ここは夢の中なのか?と戸惑っている主人公。すると突然部屋の中にあった鏡が光り始めます。気になって鏡に触れてみるとそこには草原と青空が広がっていて・・・
感想
可愛い色合いのドットに優しい概要欄・・・こういうの大好きでしてね。
サンプル画面を見ていただけるとわかりますが「可愛いかつ優しい世界観」で溢れているゲームです。作者様の作りたかった世界とメッセージが心地よく伝わってきます。
ゲームのシステム
シナリオを読み進めるパートとマップ内で探査をするパートが半々ずつくらいあります。探索パートでは調べられる場所がマウスカーソルを重ねるとわかるようになっているので、イベントが先に進められないってことにはならないかと思います。
シナリオについて
「ひとりになりたい」と願いながらこの世界に降り立った主人公の前に現れるのは、可愛くて不思議な世界、そして不思議な生き物たち。主人公だけでなく、彼らもそれぞれ思いを抱えたまま過ごしているようです。
不思議な生き物たちの考え方や行動は、きっとプレイヤーの心のどこかに触れるんじゃないかなと。私は特に王子の場面が好きですね、私も漂っていたいな。
子どもの頃に読んだ絵本の世界観そのままの世界を旅しているような、楽しい夢のせかいを思い出しているような・・・そんなまあるくてふわふわしているような体験をしました。
作中の色彩とドットの緩やかなアニメーションが、作品の雰囲気ととても合っていて素敵でした。
刺激の強いこと重いこと辛いことにはあまり触れたくないな、少し疲れてしまったなと感じている方の隣にそっと佇んでいる・・・言うなればそんなゲームです。
とっても仲良しなわけじゃないし、直接は触れあわない、でもそんな関係の中だからこそ伝わる空間があることを描いた優しいゲームです。
『プレアデスをさがして』
探し物をする郵便屋の少年と配達先で出会った人々のお話
■作者 さむいそら様
■プレイ時間:1周プレイ15~30分 総プレイ2時間~
■ゲームの概要
・ジャンル:ドット絵×ファンタジーADV
・セーブ機能あり
・作者様のサイトに攻略ページがあります
ゲームの導入:
「プレアデスを探して」
ぼくのかあさんはそう言い残して亡くなりました。プレアデスとはきっとかあさんにとって大事なものだったはずに違いない。だからそれを探しにいこうとぼくは森をでました。
ここは花の都・・お腹を空かせたぼくを花屋の女性とその父親であるおじさんが助けてくれました。その縁から運び屋であるおじさんに誘われ郵便屋になったぼくは、明日から色んな都の人たちに手紙を渡しにいくことになりました。
感想
実はずっと前(下手したら1年くらい前?)にすでにプレイしていました。モノクロ調に統一されたビジュアルのサンプル画面にとても惹かれたのを覚えています。
ゲームの内容
朝と夜それぞれで誰のところへ向かうか選ぶことで日にちが進んでいき、特定の条件を満たした時点でEDとなります。他の人たちには基本朝にであえる事が多く、夜は何もないし帰るかな…ん?という感じです。
初回は行ける場所が少ないですが色んな人と出会い、より深く関わるなどすることで会える人たちがすこしずつ増えていきます。何周もプレイする前提のゲームですね。
もし、新しい人と出会えなくなったこれ以上わからない・・という方は作者様のサイトに攻略について載ってますので参考に。
シナリオに関して
主人公こと郵便屋が自身の探し物であるプレアデスの情報を探りつつ、配達先の人々とのふれあいとその人間模様を描いたハートフルな作品です。
何回も通い詰めることでその人物のことを知れるようになり、そしてそこからさらに他の住人たちとの絆も生まれて・・と各キャラのシナリオが合わさり1つの物語のようになっていて面白かったです。ゲームのシステムによって、少しずつ少しずつ郵便屋の知っている世界が広がっていくのを体験できていったので次はどんな出会いがあるのかワクワクしましたね。
郵便屋もそのほかの住人たちもかわいらしくかつ暖かい世界なので、疲れた心がほっこりで癒されます。
作中のBGMは作者様のサイトで聴けます。私は霧の都の曲が特に好きですね。プレイ後の余韻をせびお楽しみください。
優しさとファンタジーの世界観にあふれるADVノベルがやりたい方におすすめです。
最後に
今回はドット絵ゲームの紹介その3でした。
最後になりますが、各製作者様素敵なゲームをありがとうございました。
ノベコレにはこのほかにもまだたくさんのドット絵ゲームがあります。全部を扱うと多くなりすぎてしまうので今回はここまでにしますが、
まだまだ紹介したくてもできなかった作品もいっぱいなので、また次の機会に紹介できたらいいなと思っております。
なのでこのnoteに興味を持った方、
ノベコレでドット絵とキーワード検索する のと
ドット絵というタグからの直飛びするの、
この両方を使って素敵なドット絵ゲームを探してみるのをおすすめします。(片方の方法だけだと該当ゲームの半数くらいしかヒットしませんので)
(あと、もし自分のゲームもドット絵だよ!って作者様。ゲーム説明欄とタグのどっちかもしくは両方にドット絵っていれるとドット表現好きな人に見つけてもらいやすくなるかもしれないです。多分私にだけかもですが・・・)
ドット絵と食べ物系のゲームは今後も定期的に取り上げます。理由は私が好きなものだからです、それだけの理由。
ここまで見ていただきありがとうございました。
次のプレイ記録はおそらくティラノゲームフェス2024関連になるかなと思ってます。
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