遊んだフリーゲームの記録(ティラノゲームフェス2023参加作⑤)

自分がプレイしたゲームの感想というより個人的な記録です。
ゲームの簡単な概要と私個人の感想をネタバレ無しで綴っています。
ゲームを批評する目的ではなく、
読んだ方にとって、自分に合う作品かを調べたり
まだ見ぬゲームと出会う一助になれたらいいという物です。

今回もフリーゲーム投稿サイト
「ノベルゲームコレクション」にて行われている
ティラノゲームフェス2023に参加している作品の中で自分がプレイしたものをこちらの勝手な括りで並べてみました。
(今後もテーマ別にして少しずつ紹介できたらなと)

今回は「恋愛がテーマの短編」です

大体15分以内に終わる短編ゲームを4作品集めてみました。
それぞれ毛色が少し異なる作品ですので
気になったものは是非リンクからプレイしてみてください
ほのぼの恋愛系に見せかけて実は怖い話だった、みたいな作風のものはありません。

※プレイの際は作品ページに書いてある注意事項及び利用規約を必ずご確認ください

※今回掲載したゲームの作者様へ
 この記事内容への訂正・削除等の要望がありましたら
 お手数ですが
 ・この記事のコメント欄 か
 ・プロフにかかれている個人サイトの連絡先までお願いします
  (Xでよければ @nonossanoです)


『放課後、図書室で君を見る』
 どこかの誰かにあったかもしれない青春

生徒に支給される端末に、学校の所蔵本をデータとして入れるようになった未来。
どうしても古い書物だけは電子化できず、そういった本は図書室で管理していた。
秋。そんな高校で図書委員をしているユキノは、密かに恋心を抱いている
クラスメイトのミズアキが図書室に来るのを不思議に思っていた。

掲載ページ(https://novelgame.jp/games/show/8412)より引用

■作者 8月の飴様
■プレイ時間:15分ほど
■ゲームの概要
・ジャンル:女性向け短編ADV
・ED数:1 選択肢なしノベル
・セーブ機能あり


ゲームの導入:
電子化が普及しきっている時代において古い紙の本をわざわざ読みに来る生徒はほとんどいないため、図書室は図書委員であるユキノの読書兼勉強部屋になっていました。
しかし、ここ1カ月あたりで急にミズアキが来るようになっていて、今日も彼はユキノに軽い挨拶だけして図書室内の自習机に向かいます。
少なくとも本を読みに来たわけではなさそうなミズアキの様子が気になり、ひそかに見ているユキノでしたが、図書委員の引退日があと2週間後に迫っているのでした。

感想

図書室に来るには来るけど、特にユキノと仲良く話したり本を探すわけでもなく、ただ机に座って自由に過ごしているミズアキと、
それをそっと見ているユキノという二人の距離感がリアルな学生っぽくて微笑ましかったです。

ユキノにとって委員活動は、大好きな紙の本と想いを寄せているミズアキを両方眺めていられる大切な時間だった、というのが
青春の1シーンとして画になるなと個人的に感じておりまして。

ただ相手のことが好きだからなんでもOKってわけじゃなく、
恥ずかしいから他の人には触れてほしくないという二人だけの世界があって
それ故のジレンマがあったりと、甘酸っぱい経験ってこういうこと言うんだろうなあ。
ミズアキ視点もきっとこんな感じだったんだろうなって想像したりしてました。
陰でひっそりと二人の応援していたいですね。

きっとこの現代でも
どこかの誰かが似たような経験したことある青春だったんだろうなーっと思ってみていました。若いっていいな

選択肢はないので攻略など気にせず1つ1つの文章を自分のペースで読めます。

学校そして学生同士の視点でうまれる爽やかな青春が見たい方におススメです。


『ex.』
 大人な二人だからこそ

恋人生活の終わりを見届けるお話。

掲載ページ(https://novelgame.jp/games/show/8410)より引用

■作者 まつぼ様
■プレイ時間:本編5分 おまけ10分程度
■ゲームの概要
・ジャンル:掌編ノベルゲーム
・ED数 :1(選択肢なし) +おまけ


ゲームの導入:
明日って時間ある?
話したいことあって

わかった

感想

ゲームの説明文の通り、恋人生活の終わりのお話です。

画面のレイアウトや1つ1つの演出が丁寧に作られていて、
短い文章ながらも印象に残る作品でした。EDからの流れが素敵だなと。

嬉しい楽しい大好き幸せだという気持ちだけでは語れない恋愛の難しさと心の葛藤を味わう大人だからこそ、いつかは二人で考えなくてならないタイミングが来るということなのでしょうね。

本編だけでも十分お話として完成しているのですが、
おまけでより深みを増す形式のゲームですのでおまけ部分まで見ていただけたらと思っております。

恋人生活終わりってどの意味なんだ?と気になった方は是非


『おみやげばなし』
 その真っ黒な人物に聞きたいこと

わたしは見知らぬところで目が覚めた。
右も左もわからない中、目の前に突然人影が現れる。
「私と少し会話をして欲しいんだ」
警戒するわたしをあやすように、人影は優しい声音で言った。

掲載ページ(https://novelgame.jp/games/show/8416)より引用

■作者 かもの様
■プレイ時間:トータル10~15分程度
■ゲームの概要
・ジャンル:乙女向けノベルゲーム
・ED数 :2
・セーブ機能あり


ゲームの導入:
目が覚めたら知らない場所、そして突然目の前に現れた謎の人影。
その人影から「私と話をしてほしい」と告げられます
向こうからは何も語ってくれないそうなので、自分から話題をふらなくてはならないようです。
己の置かれている状況もわからないため、とりあえずその人影から情報を得ようとしますが
わたし(主人公)は自分自身の記憶が何もない事に気が付きます。

感想

わたしの問いに人影が答えるというシンプルな構成に加え魅力的な背景とBGMも合わさって、悠々たる雰囲気で進むゲームになっています。

不思議な人影とのやりとりを楽しんでいただきたいので
ここでこれ以上シナリオの内容に直接触れるのは辞めておきます。

EDは2種類です。どっちのEDもこのゲームの雰囲気がそのまま活かされていたのがすごく良かったですね。
両方良いと思うのですが、強いて言うならtrueの方が好きかなと。わたしと○○にはその景色を楽しんでほしいなって思う気持ちがあったり。
ここらへんは人によって色んな考え方があり、単純な良し悪しでは語れないので難しいですね。
プレイした後にタイトルを見てなるほどなと感心していました。

静かで儚い世界観に触れたい方におすすめのゲームです。


『あなたのケラチンは何色ですか?』
 爪毛女子の心は難しい?

主人公の高校に転校して来た爪毛の女子、ツメカと仲良くなるまでの3日間。
おふざけ100パーセントですが、プレイし終わる頃には胸がキュンキュンいっているかもしれません。

※爪毛とは毛が生えた爪の擬人化キャラクターです(何を言っているかわからなくてもプレイしたら何となくわかるはずです)

掲載ページ(https://novelgame.jp/games/show/7699)より引用

■作者 爪毛川太様
■プレイ時間:1周5分
■ゲームの概要
・ジャンル:恋愛シミュレーション
・ED数 :5
・セーブ機能あり


ゲームの導入:
毛澤統(ケザワ スグル)は、仲端(チュウタン)人民高校に通う2年生。
ある朝登校中に見知らぬ爪毛の女の子とぶつかってしまいます。
言い争いをしてその場を離れる二人。
今日はスグルのクラスに転校生がやってくるとのことですが…

感想

こういうサムネイルのゲーム好きなのでジャンルも見ないで即お気に入りしました。
(他にもサムネ画面だけで選んだゲームが何本もあるので、機会をみていずれそれらもご紹介出来たらいいな)

学園ラブコメの王道中の王道パターンから始まる展開ですが
ツメカちゃんは爪毛女子なので、当然会話も爪毛女子な内容です。
爪毛乙女心を理解していないとラブラブになるのは難しいかと。人間の尺度と彼女の価値観が必ずしも同じとは限らないということでしょうね。
私の初回プレイは上から2番目のEDだったようなのですが、EDからタイトルに戻る演出が素敵でした。

トータル30分もかからないくらいで全EDみれると思います。

世界観でおふざけするギャグコメの勢いのみだけではなく、全編通してこのゲームのテーマに即したテキスト内容になっていたのが良かったです。
とある選択肢では自分の手を見ながら「確かに」と思ったことも。

二癖くらいある恋愛シミュレーションがやりたい方におすすめです。


最後に

どの作品も短編ながら恋愛要素がぎゅっと詰まった素敵なゲームです。
怖くない方のドキドキやきゅんきゅんが大好きだという方は是非とも。

最後になりますが、各作者様プレイさせていただき誠にありがとうございました。

気になる作品がありましたら是非ご自身の手で触れてみてください。

実のところを言うと
私自身普段から恋愛要素が多いゲームに全く触れてこなかった為、
その手のゲームの押しポイントがずれているかもしれません。
ただ、そんな私でも楽しめる短編恋愛ゲームも沢山あるので
ノベコレで色んなジャンルのゲームをプレイできるのが嬉しかったり。

今回記載したゲームの他にも
ティラノゲームフェス2023には沢山のゲームがあります。
また今年のフェスに未参加の作品や、去年までのフェス作品などもありますし、
ノベルゲームコレクション掲載以外のゲームもいずれは記録に残していきたいと思っていますので
自分の制作と合わせながらゆっくりと紹介させていたければと思います。

お付き合いいただきありがとうございました

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