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ティラノで制作したゲームをノベコレとふりーむ両方で配信してみた所感

ゲーム制作歴は昨年にフリゲを2作公開しただけ、というド新参者が個人的な憶測で語るお話です。
ティラノビルダーで初めてゲームつくってノベコレで公開してみたよって人の参考になるかはわかりませんが一応

xでまだツイートといってる人間なのでポストではなくツイートって表記してます。

このnoteにたどり着く人はティラノ使用者もしくは今ティラノエンジンに興味があるゲーム制作者が大半だと思うので作る側の視点で記してます。
ノベコレとは、ノベルゲームコレクション(https://novelgame.jp/)
ふりーむとは、ふりーむ!(https://www.freem.ne.jp/)のことです。


『ノベコレで公開しているのにふりーむでも出す必要ある?』

これ読んでる人が気になってるのはここだと思うので最初に言うと

  1. 総プレイ数(DL含む)は全期間でみると ふりーむ < ノベコレ

  2. レビューが来やすいのもノベコレ

  3. しかし、ゲームの路線や紹介によっては瞬間的とはいえふりーむの方が反応が良い時もあるよ。(ジャンルによるうけやすさの違いがある?)

  4. 配信者はふりーむでゲーム探す人が比較的多い…っぽい?

なので 結局は制作者それぞれがどう捉えるかというところでしょうか。
ノベコレ・ふりーむ双方で規約や公開仕様が異なるので全く同じものとして語れるわけではありませんが、
もし自分のゲームが各サイトに公開許可が下りる内容で、かつどっちの仕様にも合わせて作れるのなら両方に出しても損はないのかなとわたしは思っています。

ここからは、上で挙げた話の掘り下げなので興味のあるかたはどうぞ


投稿しやすい/プレイしやすいのは圧倒的にノベコレ

どれくらいプレイ数に差がでるのかというと他の制作者の方の話も踏まえた感じ、ノベコレのDLはふりーむのおおよそ3~5倍になることが多いようです。
というのも、そもそもの話
ノベコレでは公開された時点で自動的にDL・ブラウザ・スマホのマルチ対応になるのに対して
ふりーむは現行のティラノエンジンだとDL版かブラウザ版のどちらかを選択しての公開となります。(両方出したいなら別々にして申請するしかない)
プレイする土台からすでに違うんですね。

あとは、ブラウザ動作の安定性などでノベコレの方が勝る部分があったり
ふりーむでブラウザ版をだすには一部の機能を変更する必要があったりするのでふりーむでの公開はひと手間ふた手間かかります。
ふりーむでの公開の注意については公式Q&Aも見た方が良いです
(去年の11月くらいから審査申請に変更が加えられてます)

サイトの環境の話を付け加えますが、
色んなゲームエンジンとゲームジャンルの集合体であるふりーむより、
ノベルゲームメインで取り扱っているノベコレの方がノベル・ADV系が好きな人が集まりやすいのかなと。(とくにホラー・恋愛ノベルあたり)
興味ないジャンルのゲームは視界に入ったとしても存在しないのと同じ扱いになりがちなので、関心が高い人の目に留まりやすいって大切ってことですね。
ユーザーが検索する際に使われるタグ付けなども
投稿者の任意で付けられるノベコレと
自動で謎の振り分けをされるのふりーむとで違いがあります。

ここまでいろいろ書きましたが、ノベコレ最大のメリットとしてはやはり

ティラノゲームフェスが強い

ノベコレ内で行われる公式のイベントです。少なくともフェス初開催の年から2023年までは毎年開催されています。参加条件がいくつかあるのですが、それさえ満たせばフェス参加作として通常の投稿作品とは違う枠組みを追加してもらえます。
参加作品数が年々増える一方なので
"フェスに参加する=プレイ数が爆発的に伸びる"ということは早々なさそうですが、
それでも
ただ投稿して新着欄に上がってそれっきりとなるよりかは、
数か月後にでも誰かに掘り返してもらえる可能性がずっと高まります。

自作「ニニニパン」は2023年の1月に公開されたゲームでかつ、ランキングやSNSでのわかりやすいバズりとは全くの無縁でしたが
公開後1年以上たったフェス2023の終盤(24年の1月)以降にでも遊んでくださってる方々がいたりしますので。


元からレビューのハードルが低いのに加えて、フェスをきっかけにさらにレビューが来る

ノベコレの方針としてゲームを否定するだけのレビューは要らないとのスタンスなのでユーザーの方々からのコメントはとても優しいですよ。
コメントそのものは作品を褒めたい人が作者に向けてファンレターを送るのに少し近い印象がありますし、ノベコレ全体でコメントを送りやすい雰囲気で、送ったコメントに作者から返信が来たりもします。
そして通常公開時にはコメントが来なくてもフェス開催によって実は前から遊んでまして~とかフェスで見かけて~って感じできたりもします。
勿論コメント要らない場合は作者がコメントを拒否することもできます。
フェス参加作でもコメント欄の閉鎖はできますよ。

一方のふりーむはどちらかというとこれからプレイする人向けに作品の要素を掻い摘んで説明するスタンスのレビューがある感じですね。ボロクソな暴言吐くだけのレビューは勿論消されるそうですが、高評価部分だけでなく否定的な意見の両方を作者が直接受けることもあるようです。
なおかつ、必ずしもDL数が伸びたからレビューがつく…とは限らないようですね。
数百プレイ遊ばれててもレビュー0なんてよくあることらしく、
私の2つのゲームも公開後数週間はプレイされているようだけど無反応だったので
「自分のゲームよっぽど面白くなかったんだな~プレイしてしまった人達すまんねガハハ」って1人で笑っていたのですが
他サイトで好評っぽいゲームでもレビューが1つもないこともあるので
ふりーむのレビューの有無はDL数よりもふりーむ内にレビューを書きたい人がそのゲームをプレイするかどうかの影響が大きそうって勝手に思ってます。(ニニニパンの方はレビューとイラストをいただいております。この場で申し訳ありませんが本当にありがとうございました)
ふりーむも作者によるコメント個別削除・コメ欄閉鎖等の申請はできます。
ノベコレと違うのは来たコメントに作者が返信することはないので、あくまでプレイした人が書き残していって終わりって感じです。


ここまで書くとふりーむさん良い所ないじゃん…って思われそうですが
そうとも言えないポテンシャルは当然あります

ふりーむからでも新しく発見してもらえる可能性が十分にある

と私自身感じています。

自分の存在を知らない人たちにも作品をアピールできる

ふりーむ公式の新着ツイートでゲームをアピールできます。
ノベコレだって公式垢とサイト内で新着告知やってるけど?と思われると思いますが
ふりーむはゲーム名とリンクの他に
公開申請時にキャッチコピーやサムネイル(サムネイルに指定してある画像が使われる)を自分で選んで新着ツイートに載せることができます。つまりゲーム名とタイトル画面だけじゃ伝わらない部分をカバーできます。
なのでSNSでの人とのつながりがないと情報拡散されないからさ…ってはなから諦める必要はないかと。
ただサイトの大きさゆえに1日で新しく公開されるゲームは多く、
告知ツイでうまく紹介出来ないとほとんど触られません。多分。
でもすぐはプレイしてもらえなくてもブクマはしてくれるかもしれないからさ……

要するに
「自分の作品を丁寧にアピールしよう」ってお話になるのでしょうかね
過激だったり極端な言い回しで嘘をいえということではなく
どんな路線とジャンルのゲームで、他とは違う拘りは何なのかツイートだけで少しでも見えるように工夫するってことかと。
それができたら誰も苦労しないのはその通り。私も苦手です。
なので
めんどくさくても自分のゲームのキャッチとサンプル画面は自分で練るのが大事かと。
まずはその新着ゲームツイートから作品ページに飛んでもらわないと作品の説明文を見てもらうことすらできないわけで。

ふりーむ公式のツイートをそのまま張り付けるのは気が引けるので再現をすると、
自作である「お料理革命C.C.C」の場合


新着ゲーム「お料理革命C.C.C」
言葉を選んで(ぶっとんだ)料理をつくるアドベンチャーノベルゲーム


とシナリオやキャラ部分がほとんど伝わらない状態でキャッチとサムネを申請したわけです。
ですがこのツイートだけでも
・言葉を選択して料理を作るというゲームの趣旨
・料理やゲーム全体のビジュアル
頭が悪そうでくだらない路線であること
くらいは伝わったんじゃないかと個人的に思っています。
(インパクト勝負じゃんって言われたら、そう)
仮に紹介時に「料理ゲーム」と一口に表現しても
・全年齢向けのお料理シミュレーション
・かわいい癒し系
・料理がテーマのバカゲー など
そのゲームの色が沢山あるわけですね。
操作などの設定の特徴、ゲームのジャンル、作品の雰囲気をキャッチの中で伝えられることでそういうゲームを求めている人と巡り合うチャンスを作れるのかなあなんて

このツイートの効果もあったのか
「お料理革命C.C.C」は
ふりーむ版がノベコレ版より2週ほど遅く配信されたのにも関わらず、ノベコレよりふりーむのプレイ数が100くらい上回るという早いペースで増えていました。(ふりーむユーザーはおふざけ系がすき?)
流石にフェス開始後の今はトータルで見るとノベコレのほうが上かも。

皆さんの作品と比べたら無と同じ扱いになるような数でも数字は数字なので+1でも例え-1でも嬉しいもんは嬉しいって素直によろこびます。

そして、これもなんとなくですが
ふりーむの方は他の投稿作品も合わせて遊んでくれることが多い?ような気がします。つまり新作あげるとそれに合わせて過去作も少し触れてもらえます。
ノベコレの方は正確な数字部分はなんとも言えないのですが
ふりーむはお料理革命に続いてニニニパンに触れてくださった方が2割くらいいます。
(雰囲気が全く違うゲームなので、どっちかが好きでもう片方もそういうのだと期待してプレイした人にはなんか申し訳ない)

さらに
公開後はデータを更新するだけで更新ゲーム欄の上に表示されますので、
何か大きいアプデを追加したりするとそれに合わせて少しDLも増えます。
(それを狙った頻繁な更新申請はBANの対象になるものと思われますので必要最小限にね)

配信者/実況者はふりーむでフリゲを探してる?

これは自分の主観でしか語ってないこの記事の中でも特に主観です、と予め。
私は自分がプレイしたゲームの実況を見るのですが、
ノベコレとふりーむ両方で公開されているフリーゲームの実況動画の概要欄のリンク先がふりーむであることが多かったりします。
(作者側から配信規約でDLしたサイトのリンクを載せることをお願いしていたり、配信者の判断でリンクをつけてくれたりするので、その方はそこからプレイしているんだろうという予測です)
DL数が何倍も違うということは上の方で取り上げましたが、
その割には配信者さんが貼ってくれるリンクをみると、
ノベコレとふりーむで半々とかむしろふりーむの方が多いなんてことも度々ある印象です。
配信者に限らず、多種多様なフリーゲームを探すならまずはふりーむって感じですもんね。(某アツ〇ールが無くなったので余計)


最後に

ここまで好き勝手二つのフリーゲームサイトのことを書きましたが、
作者同士または作者とプレイヤーの距離が近くなりやすいノベコレも
それと比較して
作品を投稿した人とそれを遊んだ人、とそれなりに分かれている印象のふりーむも
私はどっちもすきですし、公開する場所として両方必要なんじゃないかなって思いますね。

もしこれを読んでゲームを投稿するの怖くなったかもって思った方がいるかもしれませんが大丈夫です。
意外と
新作だと公開されたときは、とりあえずでもプレイしてくれる人はいる
それと同時に自分が思い描くような
いいねいいねの大合唱&サイト騒然の大反響にはなかなかならないものなので
変に気負わずにいけばいいんじゃないかなって私は思ってます。


今作ってるゲームは
ノベコレでの公開は勿論、
ふりーむにもDL版で公開出来たらいいなと思ってます

ここまで読む人がいないと見越して宣伝?ぽいこと
犬になって物語を進める謎解きアドベンチャーゲームを現在制作中です
今年中に完成出来たらラッキーくらいののんびりで

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