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\\Japanese A : Literature の授業//

こんにちは!
今回からは連続でDP科目の授業雰囲気をご紹介していきたいと思います。

まずは 「Group 1:言語と文学」からご紹介していきます。

ちなみに Group 1 とはなんぞや、、
という方はこちらの文科省のHPで分かりやすく解説してくださっているので
ぜひご確認してみてください。

Japanese A : Literature とは

私は日本語DPだったので、日本語の科目名は「日本語A:文学」となります。

学校のシラバスには以下のような科目の説明がありました。


このコースにおいて、生徒は、
複数の文化や歴史を超えた効果的な執筆形態としての
文学のさまざまな形について学びます。

文学の創作と受容に資する以下の要因を探究し、
理解を深めます。

・作者と読者の創造性
・作者と読者がもつそれぞれの文脈との相互作用、
および文学的伝統との相互作用の本質
・言語が意味や効果を生成する方法
・文学作品の創作と文学作品への応答がもつパフォーマンスおよび変換の可能性

「言語A:文学」で学ぶこと

言葉が難しすぎるので、簡単に言うと、

「いろいろなジャンルの文学作品を読んで、
それについて文学的に考察しましょう〜!」


ということです。

授業内容

※あくまでも私の学校の場合です。

SL(Standard Level)の場合は、週に2回
HL(Higher Level)の場合は、週に3回
の授業展開でした。

ちなみに、1セッション100分授業です。

授業で扱った作品

・谷川俊太郎詩集
・山月記
・夕鶴
・ハツカネズミと人間
・日の名残り
・紙の動物園
・キッチン
・旅をする木
・奥の細道

の以上9作品です。

SLの場合はこの9作品でしたが、
HLの場合はこの9作品に加えて2〜3冊追加であります。

試験のために、
翻訳作品を必ず扱わなければならないので、
上記で記した
「ハツカネズミと人間」
「日の名残り」
「紙の動物園」
は翻訳作品です。

授業の進め方

1. Unit 初回授業

各 Unit が始まる前に、必ず導入の授業がありました。
例えば、「ハツカネズミと人間」の Unit の最初の授業では
主に文学的概念について議論し合いました。

・文学において特定の文化の価値観、信念、態度はどのように現れますか?

・文学が文化に絵影響を与えることはあり得ますか?

・文学表現は、現実と繋がっていますか、切り離されていますか?

・言語はどのように社会的特性やアイデンティティーを表すか

などなど….

Unit が始まる前は、その文学作品に関連する抽象的な概念について、
友達と議論をして理解を深めます。

下の写真のような感じで、みんなで難しいお題について考え合います。

先生は議論のファシリテーター!

2. Unit の中の授業

まず、各文学作品について、ページごとに役割分担をし、
それぞれ担当したページの文学的な分析を家でしてきます。

そして、授業でお互いの分析結果を発表し合います。

そして、最後に先生からお題を言い渡され、
それに関するエッセイを授業内で書きます。

例えば、ハツカネズミと人間では章ごとに役割分担をし、
ユニットの最終的なエッセイでは

「悲劇を美しく描くことは作品のテーマを表現することとどう関わるか。
『ハツカネズミと人間』の5章を中心にあなたの考えを述べなさい」

というお題が出され、1600字以内のエッセイを書き上げました。

各 Unit で1600字のエッセイを複数本書きます。
ですが、そのエッセイをいきなり書け!!と言われるのではなく、
授業で先生が問題提示した後に、

①みんなでそのお題について考える。
②議論する。
③みんなで出し合った意見をもとにエッセイを書く

という流れでした。

こんな感じでホワイトボードにみんなで意見を出し合って、まとめていきます。

個人が家で分析してきたメモや、スライドは
Google Classroom で共有していました。

みんなの分析がいつでも見れて、エッセイを書くときに役立ちました。

3. Unit 終わりの授業

エッセイを書き終わったら、先生に提出します。

次の授業か、一週間後の授業にエッセイに成績がつけられて返されます。

4つの観点(A、B、C、D)にそれぞれ5段階評価でつけられます。

A:理解
B:分析
C:構成
D:言語

の4つだった気がします。。

そして、みんなの書いたエッセイを読み回し
お互いのエッセイの良いところ悪いところを探し合います。

私の学校ではメディアセンターで文学の授業をします。

4. 全体を通して

文学の授業の特徴をまとめます。

・ほとんどグループディスカッション
・語彙力がとても大切
・分析力がなくても友達と議論することで
アイディアを発展させる練習ができる
・授業内で1600文字のエッセイをたくさん書く練習をする
・話し合いがメインの授業なので楽しい

です!

なので、
DPが始まったときに1時間で1600字のエッセイを書く力がなくても、
授業内で練習をたくさんしたので、
余裕で1時間で1600字書けるようになりました🙌

また、おすすめとしては、
評価の一つに言語の使用があるため、
語彙力を上げることをお勧めします。
例えば、
「精神的支柱」「尊厳」「共依存」「自己欺瞞」など、
少し難しめな言葉を覚えておくと便利です。

DP始まる前に、たくさん本や新聞を読むことをお勧めします。

まとめ

DP文学では、
いかにその作品の出来事を抽象化できるかが求められています。

その作品が伝えたいテーマは何か。
その登場人物は何を表しているのか。
この結末は何を意味するのか。

と、考えることが盛りだくさんです。

文学は
絶対これが正解!!という解釈がないので難しい科目ですが、
クラスメイトと議論してアイディアを発展させる授業は
とても興味深いです💭

以上、簡単に Japanese A : Literature の授業を紹介しました。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

次回:Group 2の授業について


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