【競馬】京都記念(G2)レース傾向と全出走馬短評
今週は三連休ということもあり、
京都記念の過去10年のレース傾向と
出走馬について短評を書き残してみる試みをやってみます。
自分が予想を立てる前段階の情報整理のような位置づけですが、
参考にされる方がいれば嬉しいです。
京都記念(G2)レース傾向について
まず最初に、今年は阪神競馬場2200mで開催される。
以下のデータは例年の京都2200mの結果であることに留意。大荒れすることは少なく、
過去10年で7番人気以下が馬券になったことが無い。
かなり上位人気で決着する傾向にあるが、
一番勝ち馬が出ているのが1番人気と6番人気。
オカルト的には6番人気の単勝も面白い。6歳馬以上から戦績が一気に悪くなり、
7歳馬での勝ち馬は過去10年出ていない。
今回の人気馬で言うとサンレイポケットやレッドガランが7歳馬。枠番は偶数番の成績が良い。特に4枠8枠。
時計の出る馬の方が強い傾向にある。
間隔を空けずに出走する馬が馬券にならない傾向がある。
アメリカJCCから中2週で出走するエヒト等が該当。前走順位や前走人気がレース結果にあまり反映されない傾向がある。
言い換えると前走1番人気でも有意差が見られない。
京都記念(G2)出走馬短評
サンレイポケットについて
天皇賞秋やジャパンカップの大舞台で4位と大健闘。
ただし今回はG2ということもありさすがに上位人気になりそう。
この馬の武器は抜群の安定感。馬券から完全に外すのは難しい。
鳴尾記念では1番人気に推されながら掲示板外だったが
走りの内容自体はそこまで悪くないと評価している。
ユニコーンライオンがあまりに強すぎたレースだった。
※余談ですが、ユニコーンライオンは宝塚記念2着の後に
病気で休養中になっている。復活が待ち遠しい。
ユーバーレーベンについて
昨年のオークス(G1)で勝利した実績があり、
その後も秋華賞→ジャパンカップとG1に続けて出走。
今回のレースの中では一番の実績馬。終盤に良い脚を使うタイプで、
ジャパンカップではコントレイルに続く上がりタイム2位を記録した。成績こそオークスの1着が目立つが、
内容としては上記したようにジャパンカップも全く悪くなく、
むしろ相手関係から考えるとさらに成長していると見ている。恐らく当日1番人気なので配当は控えめになりそう。
秋華賞のようなハイペース気味の展開になると出番なしの可能性も。
後続を振り払って逃げる馬もいなさそうで
先行勢が牽制し合う形になる可能性が高いためスロー濃厚だが、
アフリカンゴールドあたりが大逃げに踏み切れば変わるかも。
レッドジェネシスについて
神戸新聞杯(G2)でステラヴェローチェの2着だった馬。
菊花賞(G1)では1番人気まで人気を集めたものの凡走。
神戸新聞杯(G2)の2着と京都新聞杯(G2)の1着が主な重賞好成績だが、
両方とも2200mのレースであり、2200mという距離を得意としている。追い切りの内容はちょっと物足りなく、
間違いなく後方での競馬になるが
最後に追い込み切れるのか不安がある。
ジェラルディーナについて
西宮ステークスの圧巻の走りは相手関係を考えても上位クラス。
前走チャレンジカップ(G3)では4着に敗れた。
相手がソーヴァリアントをはじめとする強い相手だったが、
前走2000mが少し長かったという見方も出来る。上記のように距離適性がずっと使っていた1800mにあるならば、
今回はさらに長い2200mになるため不安はある。この馬も後方から最後に早い上がりで勝負を仕掛ける馬。
上位人気に差し脚質を得意とする馬がとても多い。
マリアエレーナについて
前走は愛知杯(G3)でルビーカサブランカの2着。
この馬は着実に成長を見せていて、大きく崩れないのも魅力。
ここまで騎手問わずで7試合連続で馬券になっている。2000mをメインで使って、2200mも新潟で経験しており1着。
距離適性は問題ないだろう。人気を集めそうな馬の中では珍しい先行タイプ。
このレースのペースを握る馬になる可能性も高い。
レッドガランについて
前走は中山金杯(G3)で1着。(馬連が万馬券になる荒れたレースでした)
先行も差しもどちらも使えるタイプだが、
差しが多そうなので相対的に前方での競馬になる可能性が高い。
前方からでも上がりの速い脚をしっかり使えるためむしろ歓迎か。この馬も大きく崩れて惨敗することが無いのが魅力の馬。
どの買い方をするにしても抑えまでには入れておくのが無難。2000mを苦手としている気配はないが、
2200mは初挑戦の距離となる。
ラーゴムについて
前走は中日新聞杯で出番がなく惨敗。
前々走はアンドロメダステークスで1着。
この馬は後方からになると上がってこれず惨敗が多いが、
好位追走の形になると好成績を出しやすい。
序盤からの位置取りに注目の馬。差し脚質が多いこのレースでは中団に位置付けるのが比較的容易と予想。
2200mの経験は無いが、2400mは日本ダービーで経験している。
結果が奮わなかったためどう捉えるかは難しいが、
スタミナ不安はそこまで感じることがなく、
距離適性よりもポジショニングが鍵になる馬という印象。
マカヒキについて
前々走の京都大賞典(G2)で勝利する等、
9歳馬だがまだまだ力のある馬。2400mの京都大賞典で勝ち、3200mの天皇賞(春)に出走するほどなので
スタミナには間違いなく自信があるだろう。
距離延長で臨む馬も多い中での距離短縮組という位置づけになる。(京都競馬場開催ではあるが)2019年の京都記念で3着になっている。
宝塚記念に出走したこともあるため、阪神2200mの経験あり。
結果は後方から上がってこれず11着と惨敗。
ディアマンミノルについて
阪神2200mを含め、長距離レースを得意としている馬。
ラーゴムと同じく中日新聞杯では惨敗。
京都大賞典でマカヒキの4着等、
出走メンバーとの直接対決では遅れを取っている。脚質も後方から勝負するタイプだが、
同じ脚質がとても多いレースだけに
普通に戦うと力負けする可能性が高く厳しい立場だろう。
タガノディアマンテについて
3600mのステイヤーズステークスで逃げを打ち2着になった馬。
普段から逃げる馬ではないが、
今回のメンバー構成とスタートの良さによっては
前方での競馬もあり得るか。
好位での競馬が出来たレースはどれも好成績を収めている。前走の中山金杯(G2)では後方からの競馬ながら
上がり3位の脚でレッドガランの4着。予想人気は下位予想だが、人気が低ければお買い得な印象。
今回騎乗するのは初騎乗となる幸騎手というのも不気味に感じられる。
アフリカンゴールドについて
今年の京都記念は逃げ・先行を好む馬がかなり少ないため、
アフリカンゴールドの良い脚を長く使う
粘り強い走りが活きる展開が発生する可能性はかなり高く、
しっかりポジショニングできれば
力を出し切れずに惨敗することは無いと見ている。
粘り切れず力勝負で負けるのか、或いは……
という期待を持ってしまう馬。先行するのが良い馬なのは間違いないが、
これまでのキャリアで序盤から先頭を走ったレースは無い。
今回逃げそうな馬がいないので、誰が先頭に立つのかが注目。
マリアエレーナやレッドガランあたりと
先頭を譲り合うような序盤になるか、
或いはタガノディアマンテやラーゴムが絡んでくるのか。
その時に覚悟を決めて先頭を走るのはこの馬が一番期待できるか。
この馬の場合、終盤の切れ味勝負だと流石に分が悪い。中日新聞杯で17番人気から2着に来た馬だが、
今回も人気薄に留まりそうでお買い得な印象。
ダノンマジェスティについて
先行でも差しでも乱れることなく走れるため
非重賞では好成績を収める一方で、
重賞になると力負けの印象も強い。前走の日経新春杯では10着。
後方から上がり切れず惨敗のパターンで、
どうしても今回のレースもそのイメージを重ねてしまう。
他に溜めた脚で戦う馬が多いレースだと少し厳しいか。上記のような印象もあり、今回和田騎手は前を取りにくるのではと予想。
前につけると脚が効かなくなるタイプでもないことと、
和田騎手とのコンビだと最前で逃げたこともある馬なので、
先行ではなく大逃げを打つ可能性もある馬か。
そうなっても後続は必死には追わない可能性も高く、
アフリカンゴールドあたりが付いてくるような展開になれば
荒れそうな予感も少ししてくる。
エヒトについて
前走アメリカジョッキークラブC(G2)では9着。
前走ではオススメの穴馬として期待したが、
今回は同じ差し脚質の有力馬が多く力勝負を余儀なくされる。
このレースでどこまで戦えるのか個人的に楽しみ。
※エヒトはドバイのレースにエントリーしたらしく、
日本での実績がもう少し欲しいという思惑もきっとあるだろう。阪神2200mで勝ちの経験があり、距離適性コース適正は問題ないだろう。
またまた乗り替わりで今度は松田騎手が乗るようだ。
幸騎手が何度も乗ったことがある馬なのだが、
エヒトではなく初騎乗でタガノディアマンテに乗ることをどう見るか。
京都記念のレース傾向と各出走馬についての記事は以上です!
それではみなさん週末の競馬も楽しみましょう!
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