ありがとうDiDiフード。

昨日、衝撃的なニュースが届いた。

DiDiフードが日本から撤退するというニュースだ。

知らない方のために説明すると、
DiDiフードはUber eatsや出前館といった
食べ物を中心としたデリバリーサービスだ。

私がこのDiDiフードでご飯を頼んだ回数、
恐らく3桁は軽くあると思う。
仕事をしながらでも、テレビ会議しながらでも、
気軽にいろんな種類のランチを食べることが出来て
在宅ワーク中心の生活で一つの楽しみとなっていた。

「でもUberでいいじゃん」
という声も聞こえそうではあるが、
私の住んでいる地域は20分ほどで料理が届く上に
常時半額近い値引きが有名店を含む
様々な店で行われているような状態だった。
消費者側からすれば「最高」だったのだ。
同じ店舗であっても、
元の値段が倍の上にサービス料を追加で取られてしまう
Uber eatsと比較すると、価格面では天と地の差だった。

ただ、それと同時に「このサービス儲からないだろうなぁ」
という感覚もあった。
その証拠に、店に足を運ぶより安い料金で出前してもらえる店まであった。
どう考えても店側もサービス側も赤字覚悟の価格設定だ。

堅い話はそこそこに……。

本当に今までありがとう、DiDiフード。
昨年一番お世話になったサービスかもしれません。

そんな感謝を込めて、
100回以上のDiDiフード利用経験のある私が選ぶ
印象深いエピソード3選をみなさんに紹介しつつ、
思い出を綺麗なまま供養したいと思います。

第3位 配達不能になりました、という怖すぎる連絡

何を頼んだか覚えてないけど、受け取れなかった日の話。

電話がかかってきて
「DiDiフードカスタマサービスです」
と名乗る方からだった。
自分から掛けるならまだしも、
かかってくるのは珍しいなと不思議に思った。
「○○を注文された野々村様で間違いないでしょうか」
と確認されたので、向こうから情報も出てきたこともあり
「野々村です、○○頼みました」
とこちらも情報を返す。すると
「申し訳ございません。○○ですが、配達不能となりました」
「配達不能……?」
「はい、配達不能に……あっ、もちろん返金致しますので」
「そうですか、えっ配達不能ってどういう」
「失礼致します。」
ガチャッ

いや配達不能ってどういう……???

ずっと気になっています。

これはあまり良くない結末なのでそうでない方が良いのですが、
結構近くの交差点で交通事故があった時に立てられる看板が立っていて、
もしかしたらと思うとなんだか辛くなるんですよね……
袋の中で零したから渡せる商品じゃなくなったとか、
そういうのだったらいいんですけど……

第2位 配達がオールドスタイルすぎるおばあちゃん

平日の昼にパスタを頼んだ時のこと。
「もう25分も過ぎてるけどまだかな?」
と思っていたところに一本の電話。

電話を取ってみると、
環境音と「ハァー……ハァー……」という息遣い。
程無く「野々村様ですかぁ~!?」と
かなり大きな声で呼びかけられ思わず食い気味に返事。
すると「○○警察署の向かいにある一番高いマンションですか!?」
と聞かれ、いやいやこういうのってマップ見ながら来るんじゃないの?
他の配達員さん、いつも携帯端末ポチポチやってるじゃん!
と思いながらも「合ってますよ、入口に○○って書いてる建物です」
と答えると、「ありゃ~!もう少しお待ちくださいね~ごめんなさ~い!」
と通話が切れる。
めちゃくちゃ失礼だけど、「接客業の方が得意だろこの人」と思った。

そこから5分ほどしてインターホンが鳴った。
私のマンションはインターホンを入口で鳴らしてもらい、
そこからドアやエレベーターのロックを解除して
部屋の前まで来てもらう仕組みになっているのだが、
「すみませ~ん!本当にもうしわけございませ~ん!」
とマンションの入り口でめちゃくちゃに誤り倒された。
別に悪いことしてないのに、悪いことしてる気になった。

無事部屋の前まで来てもらい、商品を受け取る。
めちゃくちゃ汗だらだらで大変そうだなと思いつつ、
「ありがとうございます」と一礼してドアを閉じようとしたところ
「あの!!!!」と呼び止められた。
「はい?」とドアを少し開いて返事をすると
「次の配達先が○○ビルなんですけど、知りません?」

…………。

せめて駅名とか有名なところで聞いてくれないか?

全く分からなかったので「存じ上げないですねぇ……」
と渋い顔をしながらドアを閉じました。

ドア越しに「んあ~~~、え~~~???」と聞こえてきて怖かった。

第1位 身長2mくらいある配達員に「金を出せ」と言われた話

まず、DiDiフードはクレジットカード払いにも対応しているため、
普段からクレジットカード決済以外利用していない。
そのため玄関でお金を支払ったことは無く、
淡々と商品を受け取ったら配達員の方から去っていくのが普段の流れ。

そうはならなかった日の話。

インターホンのカメラに映り切らないくらいデカい配達員さんが来た。
顔は日本人っぽかったが、服装や髪型は韓国人っぽさもあった。
すげー、2mくらいありそうだな……と思いながらドアを開ける。
玄関で商品を受け取って「ありがとうございました」と
ドアを閉じようとすると、いきなり
「金を出せ」と小さな声で言われた。

「カネヲダセ……」という絶妙なカタコト加減が恐怖を増幅させる。

どうやら日本人では無かったな、とか
そのままドアを閉じて安全を確保しようか、とか思ったが、
もしかしたら聞き間違いかも知れないと
「はい?」と聞き返してみた。

すると腕をグッとこちらに近づけて
「さすがにこれはヤバい!」と思ってドアを閉じかけたら
「支払い:現金」みたいなスマホの画面を見せられた。

いやいやクレジットカード払いだよ。
ちゃんとアプリで支払い明細も出てるんだから、
と思って自分のスマホを見ると……支払い履歴が無い。

とにかく支払いが出来ていないことがわかったので、
財布からかき集めた現金で支払い。
優しく微笑んで配達員は去っていった。

現金支払いなんて久しくしてなかったから、
お金が運良く入ってて本当に良かった。
現金の残金がいくらかなんて全く意識してなかった……。

余談。
DiDiフードのサイトを使ってきて気づいたことなのだが、
支払いするページで暫く時間が経ったりすると
何故か支払方法が現金になったりするみたいだ。
バグなのか仕様なのかはわからないが……
ある時を境にいきなりこういう現象が出るようになったらしい。

最後に

ありがとうDiDiフード、そしてさようなら。

さっき、かなり久しぶりにまな板を綺麗にしました。
気合を入れて揃えたキッチン用品や
まだまだ量が残っているのに賞味期限が近い調味料も
また活躍する機会が訪れたようです。

それではまた。

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