素直なままで
私は「素直」という言葉が気になる。学生の頃は嫌いな言葉だった。しかし、最近、ちょっと勘違いをしていたかもしれないと感じている。
子どものころ、学校の先生には、「素直になれ」「素直な子はのびる」と言われた。
私は、おまえは素直だなあ、とか言われたことがない。素直じゃないことは、自分でよくわかっていた。先生が意味している「素直」な子ではないということが。「素直」な子になれないし、なりたくもないや、と思っていた。
先生の「素直」な子の意味するところは、私の解釈では「いうことを聞く子」「先生に逆らわない、いい子」のことじゃないかと思っていた。
私と言えば、表面的には逆らわないし、おとなしい子だったとは思う。しかし、内面では沸々と、反抗心をたぎらせていた。先生が何かというと説教をすることに辟易していた。
最近、「素直」という言葉が気になっている。
素直って本当に人の言うことをそのまま飲みこんで、従うってことなんだろうか?
実は逆の意味もあるんじゃないか。
素直と言う文字は、素のままで真っ直ぐだ。
ありのままの自分てことなんじゃなかろうか。
自分の正直な気持ちに従って、行動する子が素直な子じゃないかな。
先生は素直じゃない私に
もっと本音で生きていいんだと
教えてくれていたのかも。
そう思ったら、素直と言う言葉がしっくりきた。
素敵な言葉だったんだ。
そしたら、急にビリージョエルの曲が聴きたくなった。
“Just the Way You Are”
突然だが、もし私を守っている存在がいたら、こんな感じかもと思った。
子どもが母を思う気持ちもこうかもしれない。
https://youtu.be/HaA3YZ6QdJU
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