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感想Part2 ミュージカル「GIRLFRIEND」

大本命の井澤木原ペアの感想で終わってしまった感想Part1に引き続き、シャッフル公演とほか2組の正ペアの感想を書き連ねます。
井澤木原ペアの観劇回数がいちばん多かったので、このペアと比べるような書き方をしている箇所が複数ありますが、もちろんどちらが上とか下とかの意図は一切なく、三者三様全部最高!の気持ちで書いています。

(感想Part1はこちら↓)

シャッフル公演

島・木原ペア

□6/22昼,27夜 観劇
そもそも私の「ガルフレ楽しみだーーー!!!」の気持ちがMAXになったのは3/17にLHIワンマンライブで初めて島太星くんの歌声を生で聞いた時でした。歌の表現が豊かすぎる。

太星くんのウィルは割と私が観劇前に想像していたウィルに近くて、自分に自信がなさそうで人とのコミュニケーションが苦手そうな印象を受けた。全体を通して特に印象的だったのが、車に乗った時の座る位置。最初は身を縮めて端っこに座ってるけど、GIRLFRIENDを歌う頃には堂々と真ん中に座って、なんならマイクの場所を侵略するくらい大胆に動いていて、2人の距離感が物理的に分かるのが面白かった。
井澤ウィルと木原マイクは、対等、もしくは井澤ウィルにちょっと翻弄されている?ようにすら見えたけど、島ウィルとだとマイクの方が常にちょっとリードしてるように見えたのが新鮮だった。これはすごく褒めてるつもりなんだけど、太星くんのウィルはちょっと鈍臭そうな感じがかわいい。Looking at the Sunのダンスとか絶妙。守ってあげたくなるようなウィルだと思った。かと思えばあの声量で殴ってくる感じ、このギャップが癖になる島ウィル……。Reaching Outの出だしが特に絶品だった。「馬鹿にされてぶっ壊された でも見つけた この揺るがない思い」の説得力がすごかった、太星くんの深い発声と音の表現、本当にすごい!!
あと「うるさくない!これはロrrrックンロールだ!」の巻き舌がめちゃくちゃ好き。太星くんと瑠生くんの元々の仲の良さもあってなのか、序盤は「趣味仲間」感が強かったけど、そこからだんだんと気持ちを近づけていく感じが素敵だった。
島ウィルから出てくる「自分の人生生きればいい やりたいことだけやるだけやるだけ」の重みというか、やりたいことを考える余裕すらなかったであろうウィルがすごく大きな一歩を踏み出したことがよく伝わってきて、ウィルのこれからの人生を応援したくなった。

開幕前、LHIの問題児コンビとか怪獣コンビとか言われていたけど(笑)、カテコのフリップで「怪物コンビでお送りしました」と出してきたの良かった。いわゆる「怪物級」みたいな、すごくポジティブでダイナミックな言葉になっていた!LHIの曲では、2人だけでハモっているパートはあまりないような気がするけど、とても気持ちよくて清々しいハモリだったからこれからももっと聞きたいです。LHIとしても役者としても!

余談 : 島木原の観劇のあとはついついLHIの曲を聞いてしまい、今までいい歌だな〜と普通に聞いていた曲がウィルとマイクの歌詞に聞こえてくる現象が何度か起きました↓

・バイバイマイサイド
「ずっとずっとこのままずっと 君がいない夏を冷まして生きていく」←ウィルとマイク!?

・sing
「何気ない鼻歌も君のために歌おう」←ウィルとマイクであれ。。

高橋・木原ペア

□6/25夜 観劇
"皆さんご存知、高橋健介さんです。"
少なくとも瑠生くんのファンには知らない人はいないであろう健介さん。ガルフレ本番のだいぶ前から瑠生くんが健介さんと共演することを喜んでいたことを知っているので、とっても嬉しい気持ちで見に行きました。LHI仲間の太星くん、いつもお世話になっている健介さん、シャッフルのお相手が関係性の深いお2人だったから、正ペアと同じくらい楽しみに待っていた!素敵な組み合わせ!
高橋ウィルは、いちばん大人びている、ちょっと厭世的なウィルに見えた。これまでたくさん傷ついてきて、むやみに自分を晒さないように守りながら生きている感じ。姿勢や歩き方、ちょっとして話し方からウィルの生涯が透けて見えるように感じて鳥肌。健介さんは、陸奥一蓮でも感じたけどすべての所作が丁寧で緻密。直球な感想で申し訳ないですが、超演技が上手いー!!と思いました。ずっと一線を引いているような、踏み込まないようにしているような臆病さを感じる高橋ウィルが、木原マイクの純粋ゆえの残酷さを際立たせていてすごく良かった。井澤木原ペアでは、木原マイクから感じる脆さとか陰の部分に惹きつけられたけど、高橋ウィルとの木原マイクは光&陽の眩しさに惹きつけられた。この違い面白かったな〜トリプルキャスト、シャッフル公演の妙だと思いました。
高橋ウィルと木原マイクは、ハモリはもちろんだけど特にユニゾンの重なりが美しかった。I've been waitingの「僕は諦めた振り向かせることを」からずっと良かった〜〜!私は健介さんに詳しいわけではないけど一応2017年から刀ミュを見ている人間なので、このきれいに伸びる声がどれだけの努力に裏打ちされたものなのか、と思わずにはいられませんでした。本当に素敵な役者さん。
高橋ウィルは、一夜明けてからのすれ違い〜別れのシーンがとても印象的だった。「行けない」「さよならを言おうとしている」「もう、無理」に含まれているアンビバレントな感情がびしびし伝わってきて痛かった。井澤ウィルや島ウィルは、感情がぐちゃぐちゃになって自分でもよくわかっていない部分があるように見えたけど、高橋ウィルは自分の中にある色んな複雑な感情を分かっているように見えた。だから余計に別れの言葉が辛くて、マイクの残酷さも際立って見えた。いちばんウィルに感情移入した回だった気がする。

ミニライブのときのLooking at the Sunの健介さんのダンスがイケイケで、この輝きをウィルの時は抑えてるのすごいなーと思いました(笑)

正規ペア公演

島・吉高ペア

□6/30夜 観劇
シャッフル公演が良すぎて、これ、井澤木原以外の正規ペアを絶対見たいやつだ……と後から取ったチケット①
島吉高も高橋萩谷も、シャッフルで見たあのウィルはこのマイクと共に作り上げたものだったんだなー!!ということがすごくよく分かって納得しながら見ていた。さすが本命!

観劇直後の吉高マイクメモがあったので残しておきます↓
・スパダリ!!
・木原マイクは成績学年15位くらいかもだけど吉高マイクは多分いつも1位
・車の運転がめちゃ丁寧で上手い
・最初に電話した時からウィルにかなり好意を持っていそう

初めて木原マイク以外のマイクを見て、まずびっくりしたのがこの「最初に電話した時からウィルにかなり好意を持っていそう」の部分だった。もしかして音楽仲間として声をかけたわけではなく……もうすでに恋愛的な好意が……!? 他の方の感想に「木原マイクは友達期間がある」といったことが書かれていたのはこういうことだったのかと合点がいきました。初回ドライブインでも、映画は流し見つつ結構な頻度でウィルの方を気にしていて、「人気者に誘われて喜んでいるウィル」と「すでにウィル個人に興味があるマイク」のように見えたのが面白かった。吉高マイクは、2回目にウィルをドライブインに誘うときの「ん?え?」「あ、おけ」の連続になってしまった電話が終わったあとに上手く喋れなかった〜🤦‍♂️と顔に手を当てていたのがすごくチャーミングだった。この「ウィルの前でスマートでいたい/ウィルにかっこいいと思われたい」みたいな感情も、木原マイクからはあんまり読み取れなかったので新鮮だった。
直前の昼公演でのトークショーで「Looking at the Sunでボイパしてるの木原マイクだけ」という話があったけど、それが盛り上がったからなのかこの公演では吉高マイクもボイパを取り入れてきていて楽しかった!吉高マイクはこのデニム衣装とサングラスを着用していてもなぜかエリート好青年感を醸し出せていて不思議に思いつつ、ぽわぽわな島ウィルとの「本来であれば関わらなかった2人」の感じがすごく出ていて、その2人がどんどん交わっていく感じがとても良かった。
島木原の感想で「Reaching Outの出だしが特に絶品」と書いたけど、この2人のReaching Outあまりにもよくて笑ってしまいそうだった!正規ペア決めた人たちすごいなあと何回も思うくらい、発声や声質が本当にあっていて気持ちよすぎるハモリだった。歌うまのぶつかりあい、サイコー!

エヴァンジェリンのシーン、吉高マイクは最初だけ帽子で体を隠していて、そういえば君たち裸だもんね……と思った(木原マイクはいつも堂々としていた……笑)  とてもとてもびっっっくりしたのが、キスする前になんか、縄?みたいなものをエアで投げて、ウィルの首にかけて、引っ張って引き寄せた。
…………え????
木原マイクが全力アクションでエイリアン修道女ごっこしてるときに吉高マイクはウィルに縄をかけていた。びっくりした本当に。吉高マイク、恐ろしい男……。ここ結構真面目に声出そうになって必死にこらえました。見てはいけないものを見てしまった感覚になりました。

それから吉高マイクの特に印象に残っているのが、別れたあと、冬に1人で机に向かっている姿。頭を抱えたりしながら全身でウィルを求めていて衝撃だった。木原マイクは歌詞通りの感情を歌っているように見えたけど、吉高マイクは「歩き出そう(歩き出せるわけないけど……)振り返らず(振り返っちゃうよ……) 君は来ない もう二度と(本当に……?)」と歌っているように見えた。このなんでも卒なくこなせそうなエリート好青年が好きな人にこんなにべしょべしょになってる姿、たまらない。(ところで吉高マイクの「nothing last」の発音があまりにも綺麗だから調べたら、志音くんって英語と中国語が話せるんですね。そういえば饅頭拳の時も中国語っぽい歌詞うまいな〜と思った記憶があるんだけど本当に話せる方だったんだ……すごいなー。)
ラストシーン、マイクがガッツリウィルの手を掴みに行ってホールドしていたのがこの2人らしくてとても好きだった。井澤木原はマイクが差し出した手にウィルがそっと手をのせる感じで、運命力でお互いに引き合った2人という感じがしたけど、吉高マイクと島ウィルは割とずっとマイクが頑張って、引っ込められてしまいそうな島ウィルの手を引き寄せているように見えていて、ラストを見てより強くそれを感じた。

ペアの話ではないけれど、この公演で最大の収穫だったのが、後方席(20列目)からの景色を知れたこと。元々持っていたチケットは真ん中より前ばかりだったので、見え方が全然違って驚いた。特にドライブインのシーンは一緒に映画を見ているような気持ちになれたし、星空やライブのときに客席まで巻き込んでプラネタリウムのようになっていることにこれまで気がついていなかった。あと何回かこのあたりの席に入っても良かったな、と思うくらい美しい景色だった。

高橋・萩谷ペア

□7/2夜 観劇
ラスト観劇は井澤木原で締めたい、でもシャッフル前に高橋萩谷を見逃した以上、この2人を見るには千秋楽公演しかない、葛藤に葛藤を重ねたけど結局後から取ったチケット②
昼の井澤木原千秋楽が良すぎたからもうこの余韻のままに帰ろうかと思ったりもしたけど、結果、見ることができて本当に良かった!!最高でしたー!!

観劇直後のツイート↓
萩谷マイクは校内にファンクラブがありそう、吉高マイクは生徒会長やってそう、木原マイクはいつもクラスの中心にいそう

F4とかにいそうなマイクだな、というのが第一の感想だった。これが93年のアライアンスでカーストトップの男。説得力がすごい。言葉が適切ではないかもしれないけれど、木原マイクと吉高マイクからはあまり感じなかった、「ホモソーシャル社会でトップに立てそう感」を感じた。話し方とかスタイルかな? そんな圧倒的カーストトップ男の萩谷マイクが、アンニュイで厭世的な高橋ウィルに凄まじく甘い視線を向けているのが、言ってみればアンバランスなような、えっそうなんだ?!と見ている側がドギマギしてしまうような、ここにきて全く新しいウィルとマイクを見たと思いました。(井澤木原を見た直後だから余計に違いを感じたのかも!)
萩谷マイクは、最初から、声からも表情からもウィルへの好意がダダ漏れで、自分の感情を吐露するようなシーンでも常に「対ウィル」との対話をしているようだったのが木原マイクとの大きな違いに見えた。井澤木原の感想の中で、「このあたり(初回のドライブイン)の2人の会話は、本当に伝えたい内容を正確に口に出せているわけではなくて、沈黙を避けたい気持ちや緊張もあって思考をうまくコーティングしきれずに出てきている会話のように聞こえる」と書いたけど、高橋萩谷回ではむしろ「いろいろ考えた上で選んだ言葉」に聞こえた。(これを書いていて思ったけど、井澤木原ペアの会話のテンポが速かったのも関係しているのかも。あの2人はぽんぽんと会話のキャッチボールが進んでいく印象だった。)
かがんで、と言われたウィルが、かがむことなく傷ついたような顔でじっとマイクを見つめ返す姿に苦しくなったけど(かがまないウィル初めて見た!新鮮!)、直後にマイクが慌てて「いや、そんなことしなくていい」と必死に弁明していていい関係性の2人だなあと思った。

高橋萩谷は、歌い方にミュージカルっぽさよりもロックっぽさが滲み出ている気がして、それがこのジュークボックスミュージカルにぴったりだと思った。 上手く言えないけど、「本当にウィルとマイクが歌っているように」歌っているなと感じました。常に臨場感がある。そのロック感が「GIRLFRIEND」にとても合っていて、大人っぽく見えた2人の年相応な感情の爆発が愛おしかった。
萩谷マイクで特に印象的だったのは、何と言っても「We're the Same」のときのウィルとの物理的な距離の近さ。木原マイクも吉高マイクも八百屋セットに座っていたのに、萩谷マイクはいきなりウィルのすぐ隣に座ったから驚いた。
木原マイクの言う「うーん……よく分かんないな。顔、見せて」は、「自分のごちゃっとした頭の中が本当に整理できていなくてよく分からなかったから正面から顔を見て確かめたい」というような台詞に聞こえたけれど、萩谷マイクは自分がウィルに対して持っている感情をよくよく自覚した上で顔が見たくて「顔見せて」と言っているように聞こえた。高橋ウィルにはこのくらい好意が分かりやすくて大きい矢印をどんとぶつけてくれるマイクが完璧でパーフェクトなのだなあ(TT) 幸せになってほしい(TT) 高橋木原回の感想に「いちばん大人びている、ちょっと厭世的なウィル」と書きましたが、この高橋ウィルの纏う雰囲気と、1人きりになって饒舌にクラスメイトの紹介をするときのあどけない表情と、たくさん傷ついたが故に実際よりも大人にならなければいけなかったようなウィルなのかな、と高橋萩谷回を見て思いました。そしてそんなウィルの全部を受け入れて愛してくれるのが萩谷マイクで、トップオブトップのような萩谷マイクの弱いところまで全部を君らしくいればいいと受け止めて愛してくれるのが高橋ウィルなのかなあ……。あと、萩谷くんのギターがとっても上手だったから違う曲のように聞こえました。いろんな面で新鮮なWe're the Sameだった。
どのペアよりも現実を知っていて、理想の中では生きていけないと分かっているからこそ、臆病になってしまうこともあるかもしれないけど、情熱的な愛の力で突き進んでいってほしいと思う2人だった。

おわりに

役者さんにフィーチャーした感想となってしまいましたが、脚本、演出、音楽、振付、照明、シアタークリエという会場。ぜんぶぜんぶ素晴らしい、夢のような舞台でした。
生演奏って特別贅沢で、舞台を見にいって生演奏だとすごく得をした感覚になる。I wanted tell youでバンドメンバーの皆さんを映す演出が大好きでした。皆さんの演奏と映し出される笑顔が、やっぱり音楽って最高だ!という気持ちをより盛り上げてくれて、すごく前向きな気持ちでいっぱいになる瞬間でした。

別のペアまで観にいくほどハマったのはこの舞台の力のおかげだけど、きっと瑠生くんが出演していなければ、足を運ぶこともなかったと思う。この素晴らしいミュージカルに出会わせてくれて、いつもたくさん新しい景色を見せてくれてありがとうー!!
ファン目線ながら、6/2までBLEACHの主演として走り切り、3週間もたたずに6/19から7/2ガルフレ、そしてまた3週間もたたず7/20からはヨナミュ(7月はそれ以外にイベントも朗読劇も!)という超絶ハードスケジュールの中、全て最高の作品に仕上げてきている姿に本当に力をもらっています。他の役者さんたちもそれぞれのグループ活動や他の出演作品のお忙しい中、疲れた顔など見せず1公演1公演を真摯に届けてくださる姿、プロってすごい……!わたしも日々を懸命に生きよう。

ウィルとマイクのこれからが、幸せなものでありますように。
その気持ちをただの「感想」で終わらせず、自分にできることを探して行動していこうと思います。

幸せな日々をありがとうございました。
また絶対に絶対に、ネブラスカで会いましょう!



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