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PUBG JAPAN CHALLENGE 2021 FINAL出場チームを紹介してみた 前編

皆さまこんにちは。ノンナです。

2021年1月、新たな国内大会PUBG JAPAN CHALLENGE(通称:PJC)がスタートしました。

大会はオープン形式。
年齢制限も下がり、Phase1では63チーム、Phase2では57チームが参加しました。

そして、来る10月8日から3日間、2021年の「日本最強」を決める戦い、PUBG JAPAN CHALLENGE 2021 FINALが開催されます。

この記事では、そんな「日本最強」の称号への挑戦権を得た16のチームを、2021年の軌跡を振り返りながら紹介していきたいと思います。

※各チームの紹介は素人である私が個人的に調べ、まとめたものです。
出来る限り事実に基づき書かせていただいていますが、情報に誤りがある可能性がございます。予めご了承下さい。


今回は前半戦です。
国際大会でも躍動した8チームを見ていきましょう。

↓ ちなみに後編はこちら


ENTER FORCE.36(E36)

E36改

2020年のPUBG Continental Series 1以降、国内では常に上位を維持し、一気に日本を代表するチームへと駆け上がった。
国際大会が続いていたこともあり、国内大会に参加するのは昨年12月のPUBG WINTER INVITATIONAL 2020以来となる。

旧メンバーで挑んだPUBG Global Invitational.S 2021では世界の強豪たちに苦しめられた中、Weekly Survivalを含む4度のドン勝、PUBG Weekly Series(PWS) East Asia Phase1ではWeek1で2位、日本チーム最多の5度のドン勝を取るなど、常に日本チームを牽引してきた。
そんなPWS Phase1が終了した翌日、Starlord選手、indigo選手という、韓国国内でもトップクラスの2選手の加入が発表され、大きくロースターが変更されることとなる。

スタロ氏とインディゴ氏

↑ 2人の移籍は日本のみならず、韓国のPUBGファンにも衝撃を与えた。


ロースター変更後は、経験豊富なオーダーとアタッカーが加わったことにより大きくスタイルチェンジ。
序中盤のスプリットを積極的に活用し、ファイトへの積極性もより強くなった。
また、弱点の1つとされていた「ポジションの先取り」がスムーズになり、Pureboy選手、amonot選手が元々持つフィジカルの強さもより生きる形となった。

始めこそ連携面などに課題を残していたものの、ロースター変更からわずか3カ月後に行われたPWS Phase2、5週連続のWeekly Survival勝ち抜け(これを達成したのはE36とGRFのみ)、
Weekly Finalでは4度のドン勝を取り全体3位(Grand Final進出確定枠を除く)でGrand Final進出など、大躍進を果たした。

アジア大会であるPCS4、PCS5では1度ずつドン勝を取り、日本枠としてPUBG Global Championship 2021の出場権を獲得。
PGI.Sのリベンジが期待される。

さてそんなE36、実は国内公式大会での優勝経験がない。
(公式大会以外ではJeSU主催の大会で優勝している)

改めて「国内王者」への挑戦権が巡ってきた今大会、この機を逃すわけにはいかない。


V3 FOX(V3F)

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PJSではPhase優勝を2度達成している実力派チーム。
PWI2020終了後の2021年1月、3名のロースター変更によるチームの再編が行われた。
オーダーのxxve3選手(元ZOO_JapanNo1)、アタッカーSyuto選手(元Gaming Team SELECTOR、現ZETA)と国内でも名の知れた選手もいたが、中でも話題となったのは、韓国プロチーム・FarmPC E-sportsに所属していたAmericano選手(現USG)の入団。
この再編が2021年のV3Fを大きく躍進させることとなる。

PJC Phase1、Americano選手は予選70試合で200キル(1位)、Syuto選手は69試合で146キル(9位)で予選を4位で通過すると、本戦ではキル、ダメージの両方でAmericano選手が1位、Syuto選手が2位を記録。
2位に101点差をつける圧倒的な成績でPJS Season2以来の優勝を果たした。

V3F本戦

↑ Phase1のリザルト。圧倒的ポイント差で日本一となった。


しかしその後はPWS Phase1、PJC Phase2となかなか思ったような結果が残せず、7月にSyuto選手、Americano選手に加え、リザーブのYakky選手の退団が発表。
チームの動向に注目が集まっていた。

そして8月20日、またも大きな話題を呼ぶ発表があった。
2020年いっぱいで選手活動から離れていた元Crest Gaming XanaduのRuytv選手の移籍。
さらには昨年10月から別タイトルに移行していた元BLUE BEES、Vuelo選手の競技シーン復帰、V3所属。
最初期のPJSを知るまさに「大ベテラン」が2人も加わった。

9月にはCYCLOPS athlete gamingから若きアタッカーOMOCHIDATEN選手も加入。

日本PUBG界の重鎮が集った新生V3Fが、勢いのある若手達に牙をむく。


Rascal Jester(RJ)

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2019年には世界大会、2020年も国際大会を3度経験するなど、常に日本の最前線で戦い続けるベテランチーム。
1月にoka選手がリザーブに回り、新メンバーとしてfiachan選手が加入。
メインロースター全員が元SSTという、古参ファンには胸アツなチームが誕生した。

そのメンバーで初の大会となったPJC Phase1、予選では70戦で平均順位4.7位(全体1位)、545キル(全体2位)と前評判通りの戦いぶり。
本戦でもV3F、RCに大差こそつけられたものの、中盤以降はベテランらしい落ち着きで上位をキープ、国内3位でPWS Phase1へ出場した。

PJC Phase2ではルール変更があったものの、PWS Phase1での経験を活かし、Weekly Finalで5ドン勝を記録し首位通過。
Grand Finalでは個人総生存時間1~4位を独占するなどWWCDルールを完全に攻略し、3ドン勝を加え、文句なしの優勝を果たした。

RJ 生存時間

↑ GF12試合の生存時間。Wesker , CiNVe両選手は1試合平均25分以上の生存時間を記録した。


しかしPWS Phase2でチームを引っ張ったgabha選手がPUBG部門からの脱退を発表。
今大会ではoka選手がメインロースターとなる形が濃厚とされている。

PJCのディフェンディングチャンピオン、王者の座は譲れない。


ZETA DIVISION(ZETA)

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昨年末行われたPUBG WINTER INVITATIONAL 2020にて、
アマチュアチームながら1度のドン勝を取り8位の好成績を収めて注目を浴びたWhite Fishの3選手が、かねてから将来を有力視されていたGaming Team SelectorのImhac選手と合流し、今のメンバーが集結。

PJC Phase1では本戦65試合中40試合で順位ポイントを獲得するなど、安定感抜群の戦いぶりで5位。初の国際大会の切符を掴む。
PWS Phase1では新たにiBoy選手、Untop選手(現在FA)が加入。活躍が期待されたが、アジアの壁が立ちはだかり、日本チーム唯一のドン勝なしに終わってしまう。

しかし、このチームの2021年はここからが凄かった。

PWS帰りのPJC Phase2本戦ではエースのImhac選手を筆頭に6度のドン勝を獲得し堂々の2位フィニッシュ。
PWS Phase2開催前にチーム名を「ZETA DIVISION」に変更すると、変更後初の大会となった2021 INCHEON CHALLENGE CUPではUntop選手に代わり、国内最強クラスのアタッカーSyuto選手がV3Fから加入し8位。
攻撃力の高さはそのままに、連携面にもさらに磨きをかけていった。

そして挑んだ記憶にも新しいPWS Phase2。
3度のWS勝ち抜け、WFでは2ドン勝を獲得。
念願のGF進出を決めるなど、韓国チームにも一目置かれる存在へと成長した。

PWS 結果

↑ 日本チーム全体としての大きな進歩が感じられたPWS Phase2。
   中でもZETAはE36に続くWS勝ち抜け3回、計6ドン勝と、
   著しい成長ぶりを見せてくれた。


積極果敢でスピード感のあるプレースタイルが特徴であり、一瞬で自陣のエリアを広げる戦い方に注目だ。

現メンバーでは初のスーパールール。
勢いそのままに、狙うは国内王者の戴冠。


REJECT(RC)

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2020年までは主にPJS G1で戦っていたものの、成績は伸び悩み、しまいにはPUBG部門解散の危機にまで追い込まれていたREJECT。
しかし元選手であり、現オーナーのNasteL氏、リーダーのosakana選手を中心にチームを再建。
国際大会の経験も豊富なSeakingJAWS選手、
V4NQUISHなどで活動し、
プロ経験はなかったものの高い攻撃力に定評があったG0ni1選手、
元ELGAMEでPAC2 Semi-Finalsに出場するなど、将来性豊かなTachu選手
が次々と加入し、日本を代表する強豪へと進化を遂げた。

PJC Phase1 GFではosakana選手、G0ni1選手がキル、ダメージ共にトップ10入りするなどチームを牽引し2位、チームとして初の国際大会となったPWS Phase1では3度のドン勝も経験した。
さらに続くPJC Phase2ではチーム生存時間が全チームでトップを記録、5度のドン勝を獲得するという抜群の安定感で3位に入り、2大会連続でPWS出場を果たした。

その後も中国や東南アジアのプロチームが集まるTMC Global Invitational 2021でもドン勝、PWS Phase2でも90試合以上を戦うなど、この1年で積み上げてきた経験値は国内でもトップクラス。

↑ PJC終了の翌日から参加したHuya主催のTMCでのドン勝シーン。
   久しぶりのスーパールールながら、各国の強豪と対等に渡り合った。


チーム創設から3年、悲願の優勝を果たせるか。


DetonatioN Gaming White(DGW)

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2年以上同じメンバーで活動をし、シーズン優勝2度を含む4度の国内優勝経験がある古豪。
2021年前半は国際大会続き。
特にPGI.Sでは初の世界大会に招待され、bottom16ではあったもののアジアやヨーロッパ、北米など数々の強豪を抑え1位になるなど、大きな見せ場を作った。
しかしその一方で、WWCDルールへの対応に苦しみ、Weekly Finalに出場できなかったという悔しさも残る大会になった。

約半年ぶりの国内戦となったPJC Phase2。
Weekly Survivalは3週連続2桁キルドン勝で勝ち抜け(参加試合数は30試合中全チームでも最少のわずか8試合)、Weekly Finalでは高い火力で圧倒し、42試合259キルという驚異的な数字を記録。
4位でPWS Phase2へと進出すると、これまでのアジア大会最高順位タイとなる7位で終え、PCS5の切符を自力で掴んだ。
(地域別のシード権が与えられた大会で、日本のチームが権利を得たことは初のことである。)

DGWスタッツ

↑ PJC Phase2におけるDGWの各チームスタッツ。
   キルやダメージなど多くの攻撃系項目で上位なのはもちろんのこと、
   被ダメージも上位に位置するなど、とにかく目立った大会だった。


2大会ぶりの出場となったPCS5ではWeek1、Week2とファイトで良い場面を見せながらもドン勝なしに終わってしまうが、Week3では要所要所でキルを稼ぎ、最終戦でついにドン勝。
週間5位で賞金を獲得したものの、PGC PointsでE36に及ばず、PGC2021の切符を逃してしまう。

特徴的なプレースタイルとして、投擲武器の精度、特に複数名で同時に投擲する技術においてはアジアでもトップクラスとされており、終盤に投げ物で活路を見出すプレーは、他のチームのお手本になってくれるだろう。

先日、PJC FinalをもってDGWはPUBGでの活動を終了すると発表。
4人の絆で挑む最後の大舞台。
日本を常に引っ張ってきた戦士たちの最後の姿を目に焼き付けよう。


松井Gaming Club(MGC)

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2021年の日本PUBG界で、最も大きなサプライズを見せてくれたアマチュアチーム。
選手全員が20歳以下と若く、大会経験は浅いながらも、持ち前のポテンシャルとチームワークでそれをカバーする。

年齢制限の緩和によりPJC Phase1で公式戦デビューを果たすと、前半は苦しむも後半で順位を伸ばし24位。3度のドン勝を獲得するなど、70試合という大きな経験を積んだ。

Phase2ではTaku選手をメインメンバーに入れて挑み、Term1を5位で勝ち抜け、Phase Finalへと進出。
Phase FinalではWeek1、2はWild Cardで、そしてWeek3はWeekly Survivalで勝ち抜けると、キルリーダーFeaven選手を中心に奮闘。
Weekly Finalでは2回、Grand FinalではPJS解説者でもおなじみのSHAKA氏も注目する中、ここでも2回のドン勝を獲得し最終順位5位でフィニッシュした。

さらに日本のファンを熱狂させたのがPWS Phase2。
Week1でいきなりドン勝を獲得すると、ZETA、DGWと並ぶ3回のWeekly Final進出。
惜しくもGrand Finalへの進出は叶わなかったものの、若きチームの大きな挑戦を見せてくれた。

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↑ PWS Phase2のWeek1 WildCardの最終戦。
   早い段階でQuarry付近を抑え、CRS、ATA、GnGを倒し堂々のドン勝。
   燦然と輝く"松井"の文字に、配信コメントはこの日最高の盛り上がりを
   見せた。


大会を追うごとに成長を見せてくれる「若き太陽」MGC。
期待値も上がる中、さらなる躍進を見せて欲しい。


Arcana(ARC)

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PUBG JAPAN SERIESにはSeason1から参加する古参チーム。
PJSでの最高順位はGrade2での6位、オープン大会となったPJC Phase1でも常に上位を維持していたが、トップ16と8点差でGrand Finalへの進出を逃すなど、あと一歩の大会が続いていた。

PJC Phase2を前に、チームを再編成。
PJS Grade1の経験もあるベテランのbabukichi選手に加え、
Quintetteの育成チーム出身のStar1y選手、
日本語が堪能で、韓国での大会出場経験もあるH4na選手
という若い選手が2人も加入し、近距離・中遠距離共に火力が大幅に上がった。

Arcanaの良さが全面に出たのがWeek2 WF。
中遠距離は主にbabukichi選手、Rikisuke選手が、近距離はH4na選手、HeySiri選手がダメージレースを引っ張り、5度のTop3・うち3回がドン勝。
週間優勝で一躍ダークホースへと名乗りを上げた。

また、babukichi選手のAWM3連続ノック、HeySiri選手の1v3クラッチドン勝など、記憶に残る場面が多く、ドン勝を取る試合では必ずと言っていいほどスーパープレーを見せてくれる。

安定感があるとはなかなか言い難いが、一度ノリだしたら止められなくなるのがArcanaの強み。
PJC Finalでもまずはスタートダッシュを決め、そこから大暴れできるか。




前編はここまでとなります。
2021年に日本代表の看板を背負って戦ったチームばかり。
どのチームも優勝候補でしょう。

残る8チームは後編で。
上位チームを荒らす実力派揃いです。
お楽しみに。

後編はこちら↓

↓ 今回掲載させていただいたチームのTwitterリンク ↓

ENTER FORCE.36

V3 FOX

Rascal Jester

ZETA DIVISION

REJECT

DetonatioN Gaming White

松井Gaming Club

Arcana

↓ 情報を一部引用させていただいたサイト ↓

PUBG JAPAN CHALLENGE 公式サイト

PUBG SCRIM JAPAN
Liquipedia PUBG
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