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PUBG WEEKLY SERIES: EAST ASIA 2022 Phase1 に出場する台湾チームの紹介

皆さまこんにちは。ノンナです。

来る2月23日、日本チームが参加する2022年初の公式国際大会、PUBG WEEKLY SERIES(通称:PWS): EAST ASIA 2022 Phase1が開催されます。

2021年から大きく大会のシステムが変更され、日本からも多くのチームが参加。特にPWS 2021 Phase2では3チームがGFに進出するなど、大きな飛躍の場となる大会となりました。


そして迎えた2022年のPWS Phase1。
各リージョンから16チームずつ、計48チームが集う、過去に類を見ない大規模な大会となることが決まり、各地区で熾烈な予選が行われました。

今大会は、各地区で週予選(Weekly Survival)が行われ、韓国から8チーム、日本と台湾・香港・澳門から4チームずつが週末のWeekly Finalに進める構造となっています。

しかしながら、日本や韓国のチームは知っていても、台湾・香港・澳門のチームはあまり知らない…という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、台湾・香港・澳門地域の代表となる16チームに焦点を当て、大本命実力派ダークホースに分けて、注目チームを紹介していきたいと思います。
(各チームの紹介は素人目である私個人の考えです。また、情報の少なさが故に、情報に誤りがある場合がございます。あらかじめご了承ください。)


まずは大会の結果からご覧ください。

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続いて、本戦に出場する代表16チームの一覧がこちらです。

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それでは、ここからは注目チームの紹介に入ります。



大本命

Weekly Survival1位通過の筆頭候補はやはりGlobal Esports Xssetでしょう。

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かねてから台湾地域の強豪チームとして名を馳せていましたが、これまで国際大会では目立った成績を残せておらず、昨年末まで公式大会では東アジア大会であるPWS Phase2での11位が最高成績でした。

しかし、ルールの再改正が行われたPUBG Global Championship 2021。
Week2、Week3で立て続けに4位に輝きGrand Finalsに進出すると、最終順位7位という好成績を収め、アジアはおろか、世界でも強豪と言われるほどのチームになりました。

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⇧PGC2021 Grand Finalでのドン勝シーン。Week2以降に怒涛の快進撃を見せ、世界の頂に手が届きかけた。


元より攻撃・防衛のバランスが良いチームであり、現行のSUPERルールが適しているチームと言えます。
また、4名全員の能力が極めて高く、日によって活躍する選手が変わるのもこのチームの層の厚さを物語っているでしょう。
PGC以降初の国際大会となるため、どれだけの成績を残してくれるのか、注目が集まります。



そんなGEXに待ったをかけるのが新興勢力のShuaiGeDui

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2021年10月に行われたAOC Mastersという東南アジア地域の大会の台湾地域予選で突如現れたチームで、その予選では10試合中4ドン勝(MCルール)、105キルで圧倒的優勝を果たしています。
また、AOC Mastersの本選でも東南アジアの強豪達に全く引けを取らない攻撃力を見せつけ、24試合で109キルを獲得。MCルールに悩まされ7位でのフィニッシュとなったものの、一時は首位に立ったなど、その強さは本物でしょう。

SGD2ドン

⇧東南アジアの大会、AOCで獲得した2ドン勝。FURYやMiTHなどの強豪がひしめく中、Shenは全体2位の個人41キルを記録。


台湾リージョンは全体的に安置際で動くチームが多く、彼らも中心意識は決して高くないチームではありますが、クロージングの能力が非常に優れているため、安置際から広げていくムーブで大量ポイントを取るシーンが多く見られました。

メンバーは台湾リージョンで名の知れた猛者ばかり。
本大会の予選では15試合でチーム116キル21000ダメージを記録。
個人でもShenJervisTeddyの3名が5000ダメージを超えるなど、破壊力は抜群です。

キルダメランキング

⇧PWS予選でのキル(左)、ダメージ(右)ランキング。SGDは4選手全員が10傑入り。



経験値で勝るGEXか、勢いのあるSGDか。
国内での争いにも注目ですね。


実力派

WS勝ち抜けの枠のうち上記の2チームはほぼ当確と言われていますが、そうなると残りの2枠の争いが激化することが予想されます。

経験豊富なメンバーが揃っているシードチームのAlways Outside the Circleは安定して上位争いに食い込んでくるでしょう。

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前回大会とは大きくメンバーが変更され、新たにGEXからkoL(Lokslok)、oeL(Leo)、The Super TankからMcCrit、Shoot Your FaceからHomei3が合流。
全選手が国際大会の経験があるなど、チームとしての強さはまだ未知数ながら、ネームバリューでは十分にWS1位通過を狙えそうな戦力です。



同じくシードであるAura Esportsも今非常に勢いがあるチームではないでしょうか。

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AEの名を一躍有名にしたPWS 2021 Phase1からは大きくメンバーが変更されましたが、攻撃的なスタイルは変わりません。
年始に行われたイベントマッチ、PAC #3 International Matchでは、並居る強豪達の中で2位に輝くなど、新チームの完成度も上がってきています。

チームの中心はこれまでの国際大会でも活躍したUKLMaoRush(元GEX)の2名。中でもMaoRushは昨年のPUBG Global Invitational.S 2021で世界の舞台を経験しており、チームの大黒柱となることが期待されます。

(恐らく)今大会最年少選手、弱冠16歳のCrazyEnにも注目ですね。



予選を2位で勝ち上がってきたBigDealMenも侮れません。

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開幕戦からErangelで3連ドン勝を記録し、初日は首位。
2日目、3日目も安定して40ポイント前後を稼ぎ、ドン勝数は1位のSGDを上回る4回でした。

BDM3連ドン

⇧予選Day1での開幕3連ドン。


主に元XXXのメンバーで構成され、他のチーム同様、基本的には安置際でのゲーム作りを好みます。
予選ではランドマークが大きな街であることを活かし、第1フェーズでの安全地帯が寄った際には終盤まで試合をうまくコントロールする場面が多く見られました。
しかし、中盤まであまり広がらない場面も多く見られ、安置際または安置外になった時の情報の薄さが露呈するところもいくつかありました。

試合展開を常に自分たちの得意領域に持ち込めるようになれば、十分に1位通過ができるチームだと思います。



国際大会の経験といった意味では、Kingslayerも期待のチームの1つです。

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前回のPWS TWHKMO予選では9位に終わりましたが、昨年10月に行われたAOC Mastersの台湾地域予選では3位。2位チームが何らかの事情で辞退したため、AOC Masters本戦に出場しました。

チームとしては、台湾のチームでは珍しく中心寄りのムーブを好み、動き出しのタイミングや、展開の仕方など、どちらかと言えば日本のチームがよくする動きに近いムーブだと感じました。

チームを引っ張るのは中国人選手のP0rr1dgeです。
予選でチームのキル占有率46.7%を叩き出すなど、要所要所で見られるファイトの強さは台湾リージョンの選手の中でもトップクラスでしょう。

また、xiは(恐らく)PWS初の女性選手の1人
予選では出番がなかったものの、本戦での出場に期待がかかります。



ドン勝は0ながらも3位、4位に食い込んだのがGHOST MIAOViolent Raccoonの2チームです。

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GHOST MIAOは予選で獲得したポイントの70%以上がキルポイントであるチームで、0ポイントで終わった試合がありませんでした。
また、個人キル占有率も全員が20%を超えている、攻撃的かつバランスの取れたチームです。
ムーブが早いわけではないですが比較的中心意識が高く、早めに抑えた高台や家屋を終盤まで抑え続けるような動きが多く見られました。

WSではその攻撃的姿勢を貫きドン勝にたどり着ければ、ポイントを伸ばせること間違いなしでしょう。


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対するViolent Raccoonは典型的な安置際を好む消極的なチームです。
大量得点を獲得するというより、安定したポイント稼ぎができるチームで、14ポイントを超えた試合はありませんでしたが、15試合中6試合で2桁ポイントを獲得しています。
攻撃の中心は24キルで個人キル数7位となったlunlunと、約4500ダメージを叩き出し個人ダメージ6位となったxxliuの2名。
2名とも16歳ということもあり、怖いものなしのプレーに期待したいですね。



実績のある選手も数多く顔をそろえる一方、若い選手も多数在籍する中堅チームたち。
ムーブがハマれば十分に戦ってくれるはずです。




ダークホース

ここまでは予選でも好成績だったチームばかりでしたが、最後に短期決戦ならではの"上位食い"を期待したいチームを2つ紹介します。

まずはAIRENです。

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RaNDLLLitsLouisの2名はPWSにも出場したD1ngu Gaming、YGは国内大会のみならず、韓国地区予選であるLVUPでも好成績を残していたShure We Are Beastsの元メンバーであるなど、個人の実績は十分です。

チームのキル数は54キル(8位)であるものの、ダメージは12000を超え全体4位。
予選ではSchoolのマンションでの初動ファイトでGSTに競り負け、ランドマークの変更を余儀なくされたこともあり、Erangelで中々ポイントを伸ばせず。Miramarでは平均7ポイントを超えているため、Erangelのポイント次第では4位以内に食い込めるでしょう。

ANNILは前述のKSR_xiと同じく、PWS初の女性選手の1人。
新風を巻き起こして欲しいですね。



そしてもう1チームがDeadly Strikeです。

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予選通過順位は9位と決して高くはありませんが、短期決戦に必要な"爆発力"を秘めているチームです。
Erangelでの平均獲得ポイントはわずかに3.4ポイントですが、対するMiramarでは8.3ポイントと、マップ間でかなりムラがあります。

チームの動きとしては、Jaggerが先行し、斥候・視界取りを務めることが多く、彼の情報を頼りにポジション取りを行う場面がよく見られました。
こういった個人でのプレーは台湾リージョンではあまり見られないため、中国人選手らしい特徴ではないでしょうか。

攻撃ではDercatGodXPが中心。
中でもDercatはキル・ダメージ共に10傑に入っており、チームのエースと言えるでしょう。

Erangelを攻略できるかどうかがWS突破のカギとなります。



両チームとも予選での悔しさをバネに、PWSでの巻き返しに期待がかかります。



また、上記では紹介し切れませんでしたが、前回大会からのシードチームであるThe Super TankXXX

予選で2ドン勝を獲得したDream BH Gaming

平均順位7位と生存能力の高さが光るKing Back

要所要所でインファイトの強さが目立つRomantic killer alliance

PWS本戦経験者3名をそろえるApple Cat Stu

以上の6チームにももちろん注目したいですね。



終わりに

いかがでしたでしょうか。
気になるチームは見つけていただけましたか?

予選15試合を通して、ムーブ面での荒さや、消極的なポジション取りなど、改善できそうな部分がまだあるなぁと思える一方で、時折見られる抜群のエイムとチームプレイには、まだまだ成長してくれるだろうという期待をせざるを得ないチームが多かったように思えます。

前回大会では日本チームに大きな差をつけられてしまった台湾・香港・澳門代表チーム。
今大会では日本・韓国のチームを飲み込むことができるでしょうか。

明日から始まるバチバチの戦いが楽しみですね。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

またどこかでお会いしましょう。


2022.02.22
ノンナ



⇩PUBG Taiwan 配信サイト⇩

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⇩PUBG eSports 公式ホームページ(台湾版)⇩

https://www.pubgesports.com/tpe/main


⇩情報を引用させていただいたサイト⇩

Liquipedia PUBG

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