サッカーに興味のなかったわたしがJリーグにどハマりした話

私にとってフロンターレは新たな世界への入り口だった。あの頃、まさか自分がこんなにJリーグにハマるとは微塵も思っていなかった。

フロンターレとの出会いは2010年。私が20歳の時だった。当時付き合っていた彼がサッカー好きで、等々力競技場に何度も連れて行かれた。正直、興味も無ければルールも分からない。スタジアムでの観戦は暑かったり寒かったりで行きたくないな‥と思うことも多々あった。試合開始の何時間も前からスタジアム入りすることについては「だるい」としか思えず、チャントも「もっとかっこいいやつにすればいいのに」なんて言っていた。

それから数年経ったある日、彼に連れられて麻生グラウンドに練習を見に行った。中村憲剛選手や大久保嘉人選手からサインを貰ったり一緒に写真を撮ってもらったりした。有名選手とこんなに普通に会えて触れ合えるのか!と驚いたと同時にとても印象的な出来事になった。また、練習を見ながら「あの人は動きが面白いね」「あの人は顔がかっこいいね」と話したことが顔と名前を覚えるきっかけにもなった。
選手と触れ合い、顔と名前を覚えたことによって試合を見るのが徐々に面白くなっていった。それからは、ファン感にも行くようになり、初優勝の瞬間は現地で立ち会うことができた。今では試合前のスタジアムグルメや選手紹介、川崎市民の歌も試合の気分を盛り上げる楽しみのひとつだと思っているし、親しみやすいチャントがフロンターレらしさだということもちゃんと分かっている。
さらには、フロンターレだけにとどまらず移籍した選手を見るために他のチームの試合を見たり、Jリーグ公式YouTubeを見たり、DAZNのジャッジリプレイを見たりするようにもなった。だんだんとサッカーを見る目が肥えてきたのか「今のシュートはボールの置き所が悪かったね」「今のは手を体に沿わせてるからハンドじゃないね」なんて言って、彼(現在は夫)から「よく分かってるじゃん」と感心されている。

もしあの時フロンターレに出会えていなかったら、何気ない日常にわくわくドキドキをくれるJリーグという素晴らしいコンテンツの魅力を知らないままだったかもしれない。きっと私だけでなく、サポーターそれぞれにフロンターレとの物語があるのだろう。新しい世界を教えてくれてありがとうフロンターレ、これからも末永く宜しく。

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