上の子可愛くない症候群

上の子可愛くない症候群という言葉を聞いたことはありますか?
私は次女を産むまでは全く知らなかった言葉。
というか、長女を可愛くないと思う日が来るなんて想像したこともなかった。
今私が対面しているこの状況、気持ちの整理のために書いていきます。

上の子可愛くない症候群とは?

簡単に言えば、二人目、三人目が生まれた時に上の子に対しての愛情を感じなくなるとか、上の子を煩わしく感じてしまうとか。自分の思いとは裏腹に気持ちがそうなってしまうことだと思われます。

上の子可愛くない症候群になっている人は意外と多い


次女が産まれて慌ただしい日々を過ごす中で、長女も環境の変化もあって過ぎたはずのイヤイヤ期のような癇癪がすぐに起こるようになりました。何が地雷になるかわからなくて、でも次女も泣き叫ぶし、頼むから自分でできることは自分でしてって思うようになり、手間をかけさせてくる長女にイライラするようになりました。こんな人他にもいるのかな、、、私だけかな、、、何か良い方法はないのか、、そんな気持ちで検索したら思ったよりも沢山同じ気持ちを抱えた人がいました。こんな気持ちになることを「上の子可愛くない症候群」って名前が付けられるくらい沢山の人にも起こっているんだと安堵したと同時に驚いたのを覚えています。

改善するためには・・・・


だいたい改善するためには【上の子の小さかった時の写真を見返す】【二人きりの時間を作る】【上の子を優先させてあげる】こういったことが書かれていることが多かったです。
【上の子の小さかった時の写真を見返す】小さい頃の写真見返したら、そりゃもう可愛くて。初めての子育て、しかも東京と云う慣れない土地で頑張ってきたな〜、長女がいたから旦那が家にいなくても何となく頑張れてたな、なんて懐かしくなりました。その時はそういう感情を持てるんですが、いざ長女の癇癪が始まるとそれどころではなくなってしまいました。。。
【二人きりの時間を作る】次女が完母であり、旦那も一人では見切れないと一度整体に行きたくて預けた時の様子で悟ったので中々できず。
【上の子を優先させてあげる】意識してやってみてたつもりでしたが、先に何かをしてあげても毎回全てを優先することもできず。むしろさっきから優先的にしてるから、どうしてもの時くらいはわかってよ!と優先したことの見返りを長女に求めてしまっていた気がします。悪循環。。。

こう並べてみるとなんだかんだ言い訳をして、長女に向き合えていない、というか私自身がいっぱいいっぱいで正直そこまで余裕ないって感じですね。

我が家の事情


更に言い訳のようですが、うちは旦那が激務で仕事人間さまです。
平日は夜は12時前に帰宅する方が珍しく、午前様がざら。まず会いません。朝は平均して15分くらい顔をあわせるくらい。平日は睡眠時間が取れないのでその分土曜の午前中は寝ていてokということにはしていました。これは次女が生まれる前からずっと変わらないので、仕方ない。
と思えたら良いですが、仕方なくはないだろうと思ってしまいます。
だって私も寝てない。新生児の時も三時間おきのミルクを一回変わってもらおうと試みましたが、起きれる自信ないとあっさり言われました。(本人にはそこまで悪気ないと思いますが、私はがっかりでした)
確かに仕事が大変なのはわかるし、休息は大事。家族の為に沢山働いてくれるのは感謝すべき点です。
でもだからって私は休めないのか?育児を一緒に頑張りたいと思う気持ちもわかってもらえないのは当たり前なのか?正直ずっと心にモヤモヤしてます。(家事育児分担に関しては長女が生まれてから何度も喧嘩している内容なので、もう今更どうにも変わらない、変えられないんだろうなと半ば諦めかけてはいますが)
話が旦那への不満に少し変わってしまいましたが(笑)こんな感じで結局基本はワンオペです。お皿洗いを残しておいても良いよなんて言われても、結局洗わずに置いておかれてるのを朝見てイライラするくらいなら自分でやってしまおう、朝の洗濯の予約もしておかないと2回以上回せなくなるな、お弁当の下準備もしておかなきゃと頭の中では常に効率的にどう回すか、次何するかを考えているのと、それを完了してしまいたい気持ちが強くて、邪魔されると余計にイライラしてしまうのかと思います。

癇癪が始まった時の長女の状況と私の気持ち


次女が生まれてすぐに長女がRSになったこともあって、退院後すぐに隔離生活を余儀なくされました。産後は母が来てくれていたものの、長女としては初めて5日間、母と離れた上に戻ってきたら次は隔離されるし、赤ちゃんがやってきて自分より可愛がってもらってる、なんで?と混乱と甘えたい気持ちで本当はいっぱいいっぱいだったんだと思います。RSが新生児にうつると重症化しやすいからなんて理由は3歳児には通用しませんし。そこのケアを夫婦でちゃんと話し合って、本人の望むケアをしてあげられたらもっと変わっていたのかもしれません。
そんな事情もあってか、産後1ヶ月頃から長女の癇癪が頻繁に起きるようになりました。理由は何でもよくて、正直ただのいちゃもんつけやん!ってなることばっかりで(笑)この洋服が良い、やっぱりこっちじゃない、そっちじゃない、ママあっち行って、こっち来て、もう来ないで、みたいなやりとりを何回したかわかりません。私も最初はこっちが良かったね、ごめんね、じゃあこうしてみようか?とか受け入れて提案とか、いろいろ優しくしていたんですが、何回しても態度が変わらないと、もう勝手にしてくれモードになってしまい、、、幼稚園の帰り道いつもは10分の所を1時間かけて帰るなんてこともよくありました。道端に座り込んで泣きじゃくる、ママ行かないで!こっち来て!と大きい声で叫ぶ我が子に背をむけて先に歩いて行ったこともあります。端から見たら虐待か?とても冷たい母親に映るんだろうなと思いながらもそうせざるを得なかった。頑張っててもこの光景だけを見た人からは私はなんてひどい母親だって思われるんだろうなと思うと更に空しく哀しくなりました。
こんな風景、若い時はお母さんなんとかしてあげなよなんて目で見てましたが、もうどうにもならない時ってあるんですよね。お母さんたちって何度も代わる代わる手法を変えて頑張ってたんだろうなと。自分が母になってようやくわかりました。
家に帰ってから自分でももう辛くて長女が泣き叫ぶ中一緒に泣いたことも何度もありました。どうしたら良いのかわからない、この子のことが本当にわからない、こんなに癇癪が起こるのは発達障害とかかもしれない、といろんなことを考えながら、少しずつ長女に対して大きな声を上げることにも慣れてきてしまっていました。このままでは私も長女もダメになる、、、なんとかしないとと旦那にも相談したものの仕事の関係もあって日々早く帰宅することもできず。最終実家の母に頼って、私はメンタルのどん底までは行かずに済み、実家で沢山大人の目がある環境で構ってもらえたこともあり、長女も1番酷い癇癪の時期は乗り越えられました。

峠を越えた後の今の長女の状況


産後1〜3か月くらいまでは本当に酷い癇癪でしたが、そこから少し落ち着いてきました。次女とも少しずつ遊んでくれるようになったり。次女が長女のおどける様子などを見てとってもよく笑うので嬉しくて、可愛がりたい!みたいな気持ちも少しずつ芽生えてきたんだと思います。次女は生後1か月は抱っこしてないと泣く子で先が思いやられてましたが、その後はどんどん手がかからなくなって、既に空気読める子って感じ(笑)生まれながらに人に好かれる方法を心得てるなんてすごいなって感心しました。
少しずつ癇癪は減ったものの、次はやらないでということをこちらの話を聞かずに何回もやる、みたいな行動が増えていきました。
例えば、「ご飯中に歌歌うのやめようね」というと「わかった!』とその場は言うのですが、1分後には歌って踊りだす。お行儀悪いから、食べてからね、踊るならご馳走様かな?次やったら本当にご馳走様になるからね!と段階を踏んで様子を見てもやっぱりすぐに歌い出したり。最終的に私が切れてしまい、やっと止めるとか。
他にも急に背中に乗られたらびっくりするし首が締まるからやめようねと何回言ってもやってくるとか。
これはこれで、何回も言ってることをやられるのが本当に腹が立ってしまうんです。もう勝手にすればとも思うけど、でも何も知らないまま成長したら礼儀を知らない子になってしまうのではないか?それは親の責任じゃないの?とかも考えてしまう。これは私の性格が起因してるんでしょうね。
逆に自分の要求が満たされたり、甘えられた時はとても嬉しそうだったり急にお利口さんになったりもします。幼稚園の帰り道「もう歩けない抱っこ!」と次女を抱っこ紐している時に言われることも多々あり、最初は無理!と言ってたんですが、最近「じゃあおんぶならいいよ」と少しおんぶしてあげると気持ちが収まるのか、それより先のわがままを言わなくなることが多い。正直体は辛いけど(二人で23キロ越えw)やっぱり可能な範囲でその気持ちを満たしてあげるのは大事なことなんでしょう。
売り言葉に買い言葉ではないけれど、お互いヒートアップすると譲れなくなる。(これは私が頑固で大人げないですよね。。)

私の気持ちの動き


次女が生まれてすぐには上の子を可愛くないみたいな感情はありませんでした。むしろ初めて離れたのによく頑張ったよね、隔離してごめんね、と愛おしい気持ちがありました。辛いと思い出したのは、癇癪が頻繁に起こり出した産後1ヶ月半以降。毎日数回起こる癇癪に次女の泣き声、泣き声ばっかりで正直頭おかしくなると思っていた日々。頑張っても頑張っても報われない日々でこんなに頑張っても変わらないなら考えたくない、勝手にしたらと途中で糸が切れてしまったように思います。怒鳴ったらダメだとわかっていながらも怒鳴ってしまい、自己嫌悪。そんなことを繰り返す日々。怒鳴るとその場での気持ちは一瞬発散されるんですよね、その分後からどろっと濁った感情が押し寄せてはくるんだけど。。。人間怖いのが行動の頻度が多くなるとその壁をどんどん超えやすくなってしまって、前ほど何も思わなくなる。その行動自体が常態化してしまう。上の子可愛くないと思ってしまうのはホルモンや産後の防衛意識的なことが関与しているとしても、前より愛おしいと思えていない状況にすら慣れてきてしまう。
今の私はまさにそんな状態です。
離れていれば可愛いという気持ちが勝りますが、一緒に居ていらんことをされると一気に気持ちは薄まってしまう。自分の中での長女の基本的な位置づけが完全に低くなってしまっていると思います。
だけど、もちろん我が子なので冷たくしてしまったり、怒鳴ったりしてしまうことに対しては罪悪感があります。こんな母でごめんねと毎日思っていますし、なんとかこの状況を打破したい、打破しないを母子ともにまずいという認識もあります。
頭でわかっていても、なかなかその瞬間の行動に移せない。要は感情に負けてしまってるんですよね。一旦冷静になるができていない。

長女に言われて悲しかったこと、ハッとしたこと


そんな悶々とした毎日を過ごす中で、私も自分に自信をなくして長女に
「ママいつも怒ってばっかりで嫌だよね、、、ごめんね。もっと優しい他のママが良いよね」と言ったら
「もっと優しいママが良い。他のママが良い」と言われました。
そうか、そりゃ当たり前か。そんなこと言われても今の私には反抗できる言葉ないかも。でも頑張って今まで育児してきたんだけどな〜大切だと思ってきたのにどこから間違ったんだろうって思うともう涙が止まらなくなりました。
「ママ泣かないで、ママがいなくなったら悲しいよ」と長女も泣き出し。
さっきの他のママが良いの回答に私が受け止めているほどの意味を持って行った訳ではないかもしれないですが、パンチくらったなといった感じでした。
でも同時にこの子の母親としてやっぱり優しくいたいし、本当は楽しく一緒に過ごしたい、こんなこと言われたら泣けるくらい悲しいと思える、愛おしいと思えているんだなと実感。
一時の感情に流されてその場しのぎに怒ってしまっても、どろっとした感情が蓄積されていくばかりで、何も良いことはないと本当は自分が1番わかっているはずなのに、その場の感情しのぎに逃げていたんだなと気づかされました。

よくないことが常態化されつつある今の私の生活をほんの少しずつでも良いから明日からしっかり変えていきたい。
そのために今日は振り返ってたくさん書き留めました。

・長女の言動を面倒くさいと思わずに付き合ってあげる。
・お着替えや食事など自分一人でできるでしょということでも一緒にしたいと言ったら笑顔でしてあげる(または一緒にする?と声かけてあげる)
・1日3回は最低でもハグする
・ちゃんと言葉に出して可愛いとか大好きだよと毎日言ってあげる(次女には無意識に可愛いと笑顔で言ってしまってるので、その時に合わせていう)
・イラっとしたら6秒耐えてみる

とりあえず思いつくまま書きましたが、全部できなくても一つはする。
少しずつ日々を変えることでそれが習慣化していくと思うので。

子供と家族みんなが笑顔で楽しく過ごせるように。


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