ハイランダーボルコン研究ノート

1.はじめに
ボルコン=ハイランダー。デュエル・マスターズ上で長年語られてきた通説。
友人のハイランダーボルコンに憧れ、構築した。だが、いくつかの疑問が生まれた。
何故ハイランダーなのか。そもそも弱いのではないのか。なぜ通常の構築ではいけないのか。
これらの疑問を解決する為、ハイランダーの対極に位置する4×10の構築(以後フルパワー構築とする)と比較しながら考察する。

2.フルパワー構築について
フルパワー構築は4×10の構築になる為、デッキコンセプトの再現が容易であると言える。
しかし、デッキコンセプトの特化構築になるため、相性の悪い相手には勝率が取れない、弱点が露骨になりやすいと言える。

3.ハイランダーについて
1×40という構築の性質上、幅広い対応性を持つ事ができると言える。また、その対応性により、様々なデッキに対して満遍なく勝率があるとも考えられる。
しかし、短所としてデッキコンセプトの再現が非常に困難である。

4.ボルコンの定義
ボルコンとは何か。これを考える際、主軸になるボルメテウス・ホワイト・ドラゴンの特徴について考察したい。
ボルメテウス・ホワイト・ドラゴンの能力は盾焼却、つまりS.トリガー等を発動させず、ブレイクによる手札アドバンテージを否定する事が唯一かつ、最大のメリットである。
上記の特徴を主軸に、相手のプレイをコントロールするデッキがボルコンの定義と言える。

5.現代デュエマにおけるボルメテウスの意義
年々、S.トリガーを含む盾受けの性能向上に置いて、それらを無視出来るボルメテウスは有効と言える。
しかし、環境の高速化の面では、ボルメテウスは性能不足であると考える。
理由として、単体では7マナ、Wブレイカー。派生先では+1能力が付くが、ダイレクトアタックまでのターン数は単体だと自然抜き、チャージャー無しで、

本体7マナ+ダイレクトアタックまでのターン数4ターン=11ターン

最速でも、かかる事になる。近代デュエマのダイレクトアタック、ないしエクストラウィンまでのターン数は最速3〜5ターンとなる為、明らかに遅い。
その事から、ボルメテウスの長所である盾受けの否定をコンセプトとしていく事で実質的なボルメテウスシリーズとしていく。
もしくは、ボルメテウスの早期着地もしくはメタによる遅延を目指し、キルターン数を同等にする事が重要になると考える。

6.ハイランダーボルコン
これらの事を踏まえ、ハイランダーボルコンとはどういったデッキであるかを考える。

ハイランダーという性質上、対応性を限りなく上げ、Sトリガー等の防御手段、アドバンテージを否定したコントロールデッキと言える。


7.結論
以上の事から、強化され続けるシールドからのアドバンテージを否定する為、ボルメテウスは採用される。
また、対応性を上げる為ハイランダーとされる事が一般的である。
しかし、安定性と速度の面では弱く、同名カードが複数枚投入されたデッキの方が良い場合があると考えられる。
以上の様な特徴があるが、短所である安定性と速度の面を構築によってカバーできた場合、現環境
でも戦える構築になると言えるだろう。




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