見出し画像

ここにかける、ここから始まる。

106回 全国高校野球選手権大会
今年の甲子園のキャッチフレーズです。

6月22日から始まった地方大会も中盤に差し掛かり、夏本番が近づいてきました。
3486チームの中から、8月4日からの阪神甲子園球場に出場できるのは49校のみです。とても狭き門ですが、今全国の高校球児の誰しもがそこを目指して戦っています。
そんな高校野球特に甲子園が好きです。

私は、運動神経が悪くスポーツを全くやりません。見ることもなく、ほとんどのスポーツのルールは曖昧です。
野球も学校の授業で少し行う程度で、バットにボールを当てることはもちろん、ボールも20メートル程しか投げられません。
甲子園にも全く興味がありませんでした。

しかし、高校に入ってすべてが変わりました。
きっかけはとても些細なことです。
高校1年生の頃の友人が高校野球が大好きだったのです。私は野球部のマネジャーになったその友人に、自分の学校の試合がテレビで行われるから見てほしいといわれ、見てみました。それが高校野球を好きになった気かけです。
コロナ禍で甲子園が行われなかった年で、小さな大会でしたが選手全員が全力で臨んでいたのが印象的でした。

そして、なんと去年の11月失った夏を取り戻そうと、元高校球児あつらが中心になって、発案し全国に呼び掛け約700人が阪神甲子園球場に集まったそうです。

また、私がさらに高校野球を好きになったきっかけの高校、試合があります。2022年夏、甲子園の2回戦での愛工大名電と八戸学院光星の試合です。その年の6月、愛工大名電の3年生である選手の1人が急性心不全で亡くなってしまいました。辛く死を受け止められない気持ちはあったと思います。それでも選手たちは、亡くなってしまったその子と共に頂点へ目指しました。

迎えた甲子園2回戦7回の裏、点差は5体1で八戸学院光星のリードのままでした。しかし、そこからヒット3本を打ち同点に、そして延長の10回裏、愛工大名電のサヨナラ勝ちで終わるのです。応援席にはユニホームと写真、選手たちはグラウンドに亡くなった子の名前を書き、何度も空を指さしていました。

高校球児たちの甲子園にかける思い、姿勢そのすべてが野球を全く知らなかった私が高校野球を見るようになった要因のすべてです。高校時代部活もせず過ごしていた私には、高校生活3年間のほとんどを野球に費やし甲子園を目指すか彼らがとても輝いて見えました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?