嵐の「Happiness」はただの楽しそうな曲なのか?
例によって会社の会議で「いま困っている人たちに何をどう伝えるのか?」という話(だったと思う)の時に、どこかのアーティスト(覚えていないが…)と対比して『嵐だったらイェーイイェーイイェーイって楽しそうに歌ってればいいじゃん』という話題に、一瞬なった。
それは世の中一般的なアイドルのイメージであり、一般的な世の中の嵐のイメージとも一致する部分も多分にあると思うので全く否定しないが、そこですぐ「Aメロの歌詞を見たらそんな単純でないことが分かる」と切り返せなかった自分があまりに悔しすぎて、もう2週間もこのことを考えているのでここで供養する。嵐のHappinessはそんな単純な楽しいだけの歌ではない、と伝えたい!この気持ち!
歌いだしこそ、5人の楽しげな「Yeah,Yeah,Yeah…」というリズミカルなメロディーから始まるが、まずAメロの最初のフレーズの歌いだしはこれである。
つまり、現時点ではうまくいっていない。
ちなみに2番のAメロの歌いだしも、泣いているのに言葉にすることもできず、他人から見た幸せを探してしまう感じで、これもなかなかに切ない。
ここから、そういえばあまりよく聞いたことないという方はyoutubeでオフィシャルMVを流しながら歌詞を聞いてほしい(しかしMVを見たら5人がただ楽しそうにしているので歌詞に気が回らない可能性もある)
そしてサビの冒頭は、こんな歌い出しから始まる。
Aメロであんなに大変そうな状況を歌っていたのに、
サビに入って、これが「応援ソング」だということに気が付く。
つらいことや、言葉に出来ないこと、他の人の目線を気にしてしまう気持ち、自分は何がしたいんだろう‥‥
そんな不安を全部うけとめたまま、サビで「走り出せ」と言っているのだ。
そして、1番のサビはこのような歌詞で結ばれる。
不安はすぐに解消しないし、完全になくすこともできない。しかも先行きが見えない状況。正解があるか無いのか分からない状況。
それでも自分の気持ちを大切にして前に進むことを応援しているのだ。
つまりこれは、自分を起点にした幸せというめちゃくちゃレジリエンスかつ起業家精神あふれる応援歌ですよ!ということを改めて書き残しておきたい。
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しかし、歌詞を知っていようがいまいが、全体には幸せ感があふれているし、イントロの「Yeah,Yeah,Yeah…」って声を聴いたら、それだけで幸せな雰囲気が伝わる曲というのは間違いないので、そうやって嵐の曲が広く周知されているのはとても嬉しい。
Happinessのようなシングル曲は広く認知され、多くの人を励ましている一方で、カップリング曲はその時代ごとに嵐らしく挑戦したり、別の角度から嵐を切り取っていたり、さまざまなタイプの曲があるので、アイドルってただ明るいだけじゃないのね。という場合はぜひカップリングを聞いてみてほしい。
ちょうどいいことに(?)7月16日からこれまでリリースされたカップリング曲が全曲ストリーミング配信されています。
私のおすすめは「お気に召すまま」と「Love wonder land」と「モノクロ」と…やっぱりHappinessの初回限定版のカップリング曲でもある「still…」かなあ!
still…の翔くんのラップ、とても好き。「二人の記念日」も好きです。
ありがとうございます。喜びます。