ミスチル

重力と呼吸/Mr.Children

Mr.Childrenの約3年ぶりのNEW ALBUMを聴いている。はじめは否定的な意見をTweetしまくってしまったツンデレな僕だが、今回の作品は聴けば聴くほど味がでてくるスルメアルバムなのではなかろうかと思い直してきた。(みんなは絶賛してたので、僕の感覚の方がちょっとずれてるんだと思います)

じゃあなんでそんなズレたコメントをしたかというと、今回のアルバムはめちゃくちゃロック寄りだという、ロッキンオンのインタビューを読んで、勝手に自分の中でのハードルをあげまくってしまった感があって、購入後はじめて聴いたときには、想像よりはロックではないな、、、という印象をもってしまったのです。(すんません。。)

前作「REFLECTION 」が20曲を超える大作で、かつ様々なアプローチでMr.Childrenのスタイル集大成みたいなものでかなり充実感もあり、かつ25周年を迎えて、「みんなが求めるミスチル」みたいなものには一区切りをつけたというMr.Childrenが本作で選択したのが、シンプルはロックサウンドだったというのが、なんとも信頼できるではないか。という気持ちになってきました。

1局目「Your Song」でJENのカウントから、桜井さんのシャウトで始まるこの楽曲のラフな感じが、このアルバムを象徴していて新章、Mr.Childrenを宣言しているようにも聞こえるし、25周年の呪縛?ミスチルらしさの呪縛から解放されて、それぞれがのびのびと若々しく演奏しているのがよくわかる。

実を言うと、若い頃は大好きだった桜井和寿のメッセージみたいなものが、ここ最近は僕も大人になったからなのか、ちょっとうっとうしいというか、鼻に着くようにかんじてしまうのは事実としてあるのだけれど、でもそれでも、ここまでモンスターバンドとなってしまったミスチルを牽引しているのは、桜井和寿本人のその天才的な発信力であることも確かだし、キザでクサイせりふを言っていても、それは計算されているようで、無邪気な桜井さんからの発信でもあるし、歌にこめられた思いやメッセージに、とても多くの人が共感していることも事実。そして、その魔法の効力は25年をすぎた今でも、衰えることがなく、さらに新しいアルバムでここまで若々しい作品をドロップできるということには、素直に賞賛をおくりたい。

そんな作品である。なんどもなんども繰り返し聴くことになるであろうアルバムである。

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