WHY@DOLLの「Don't Ask Me Why」という楽曲について想うこと

noteというツールを最近まったく活用してなかったけど、ブログよりコンテンツを作成しやすくより効率的に個人的な徒然を記載できるなあとおもったので、すこし前になるがWHY@DOLLのニューシングル「Sweet Vinegar」のB面に収録されている「Don't Ask Me Why」における、青木千春さん、浦谷はるなさんによる作詞に注目してコメントを書いていこうと思う。(まえからこの楽曲についてはまとめたいなとおもっていたので)

本楽曲は、作曲・編曲に吉田哲人さん、作詞はほわどるのちはるん・はーちゃん(青木千春・浦谷はるな)という鉄板最強チームによる作品である。本チーム編成においては過去のシングルのB面なども同じように作品をいくつかドロップしており、ほわどるファンとしてはおなじみのチームによる楽曲ともいえる。(2人の共通作業、、として思い出すのは、Beatlesの"Lennon-McCartney"もしくはRolling Stonesの "The Glimmer Twins"といったところか?)

過去の作品ももちろん素晴らしいのだが、今回の「Don't Ask Me Why」に関しては、2人の作詞の才能が一気に開花したというか、別のステージへステップがあがったような感覚を覚え、初見時に衝撃を受けたのを覚えている。

今作A面の「Sweet Vinegar」(Awasome City Culbプロデュース)とも共通する今回のテーマは「失恋ソング」ということで、日本人独特の「切なさ」をテーマにしたシングルであるように思うのだが特にこの「Don't Ask Me Why」に関しては、楽曲構成(EDM+ネオ・アコースティック)も含めてかなりの冒険というか、新境地に挑戦しているような気がするのだ。(僕の中では贔屓なしで、いま日本のポップシーンでここまで切なさを表現できるアーティストは宇多田ヒカルとWHY@DOLLくらいかなあとおもったりしている)

以下要点を3点ほどにまとめて、魅力を紐解いていきたい。

1.叙情的で力強い決意を、テンポよく詰め込んだ歌詞

過去の作品に比べると、文字数がとても多いように感じる。楽曲のテンポ、BPMもはやめで、そこに畳み掛けるように一人の自立した女性の想いをつめこむことで、切ないながらも次を見据えようとするこの歌の主人公のひたむきさ、前向きさ、でもどこか切ない心情を描いているように思える。英詞の部分も重要で、ここのテンポ感がまさにこの楽曲のひとつのアクセントになっている。

2.揺れ動く心情を2人の違ったアプローチで描いている

作詞するブロックがちはるん、はーちゃんで異なることによって全体の統一感は保ちつつ、どこか2面性のあるような歌詞になっておりその2面性が、強くなりたいけどどこか憂いがあるというこの楽曲の切なさにつながっているように思える。

3.EDM的なリズムと、残響ののこるギターフレーズ、そして個性的なマイクスタンドパフォーマンス

ライブでこの曲を披露する際には、ほわどるの2人はマイクスタンドを自由自在に操ってパフォーマンスを行う。他のアイドルグループでこのようなパフォーマンスをするグループを僕は知らない。しかも、かなり独創的なふりつけで、2人の配置もめまぐるしく変わり、それでいてしなやかに美しくダンスを踊る。この振り付けも、ほわどる2人によるものということでこれまた驚愕である。そして、この楽曲がマイクスタンド曲でありつつ、そのスタンドパフォーマンスが独創的なのはマイクスタンドによる物理的な「拘束」から必死に逃れ「自由になりたい!」というような意思を強く感じるのだ。ここではないどこかへ、つぎのステージへ。WHY@DOLLの強い意志が、無意識にこの楽曲にあらわれているような、そんな気がしています。

以上、おもいつくままに記載しましたが、ほんとうに彼女たちのパフォーマンスは素晴らしいのでいちどライブをみていただくことをお勧めします♪

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