見える孤独をあじわいたい 02
彼のことはわからない
わからないからいいということはある。彼とは結局恋人となった。25歳の彼に30歳のわたしは、プロポーズするみたいに覚悟を決めて深夜3時とかにタクシーで中野坂上の彼の部屋を訪ね、詰問するみたいに告白をした。彼は9月の生まれで、乙女座で、彼と知り合って初めてのバースデーに親の自動車を借りてなぜだろう日光に宿をとった。車の運転は得意なほうかなと思っていたが何年か運転から離れていたのもあり、日光への高速で「危険!」という本気のクラクションを鳴らされものすごく恥ず