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隠れUberEats配達員をするのに必要なものリスト

隠れ配達員とは

隠れ配達員とは、配達時以外はバッグを収納して各々にとって都合の良い場所で待機する配達員のこと。
要は、事件発生時までは普段着を来ているスー○ーマンやスパ○ダーマンみたいなもの。

普段はバッグをピザバッグに収納して自宅、あるいは店舗付近で通行客のように振舞って待機しておき、注文が入ったら店舗付近まで自転車で移動。
バッグを展開して商品をピック、配達完了したらバッグを速やかに収納して、次の注文がくるまで自宅に戻って待機(または業務終了)、あるいは近隣店舗で待機する、という流れになる。

なぜ隠れ配達員をするのか?

理由1: 悪目立ちしたくないから

UberEatsの公式バッグ(通称ウバッグ)を背負って配達する際に、常に見下されたような視線を感じるため。要するに、自意識過剰である。
とはいえ、家から出たタイミングでご近所様にウバッグを持って出ていく瞬間を見られた時のあの表情。
家に戻って、駐輪場に自転車を止めているときにご近所様にウバッグを見られた時のあの気まずい感じ。
店舗付近で地蔵しているときの、通行客からの冷めた視線。
小銭は稼ぎたいが、気まずい思いはしたくない。そのため、筆者は配達時以外はバッグを隠す、隠れ配達員をしている。

理由2: 自己防衛のため

筆者も配達初期の頃はウバッグを使っていた。非正規バッグを使うと店舗からBad評価を貰う可能性があるらしいので。
だが、それよりも実害のあるものに遭遇した。故意の幅寄せや煽り運転である。
信号待ち時、レ○サスがサイドミラーすれすれで左折してきて、事故になりかけたこともある。
ニュースで話題になっているだけの、ただの風評被害だと思っていたが、実害が出たことで意識が変わった。
非正規バッグを使い始めてからは、そういった危険運転に遭遇していない。現時点では。
事故に巻き込まれるリスクを未然に防ぐため、自己防衛のために隠れ配達員をしている。

理由3: 楽だから

ウバッグは重い。余計なパーツを削いで、板を全て抜いてもなお重い。
これを背負いながら一時間も自転車を漕いだら、帰ってくる頃にはヘトヘトになっている。
その点、非正規バッグは(筆者が使っているものは)底板以外に何もないため、軽くて負担にならないし、使わない時は自転車の前カゴに入れて持ち運べるので人目を気にする必要もなく、楽である。

隠れ配達員の仕事の流れ

  1. 自宅でUberDriverアプリまたは出前館Driverアプリを起動し、オンラインにする

  2. 配達リクエストが来るまでは、自宅待機する

    • この間に、スマホを充電し、外出用の服装に着替えるなど、出発の準備は済ませておく

    • ネットサーフィンをするなど、思い思いのやり方で待つと良い。

  3. 配達リクエストが来たら、距離や報酬額を鑑みて、受注するか判断する

    • 筆者は3kmを超える注文はロングピックと見なして配達拒否している

    • ダブルピックも基本的には拒否している。二件目の配達時間が遅くなり、結果的にロングピックになりかねないため。

  4. 受注後、注文詳細を確認し、Lサイズピザ3枚以上や握り寿司10貫3セットなど、バッグに入らないサイズの商品がないことを確認する

  5. 運べる大きさの商品しかないことを確認したら、エコバッグに入れたデリバリーバッグを自転車の前カゴに入れて、商品のピックに出発する

  6. 店舗到着直前、あるいは長い信号待ちの時にエコバッグからデリバリーバッグを取り出し、展開しておく

  7. 店舗に到着。商品をピック、配達先へ商品をドロップ

    • 商品ドロップ後は、可及的速やかにお客さんから目につかない場所まで離れること。

    • 目につく場所にいると「あれ?いなりが入ってないやん!いなりを食べたかったから注文したの!」などと不要なトラブルに巻き込まれて時間を喰う可能性が高いため。

  8. 次の注文が無ければ、デリバリーバッグを折り畳んでエコバッグの中に収納、自宅へオンライン状態のまま戻る

    • 収納はお客さんの目につかない場所に移動してから行う。理由は前述の通り。

    • 自宅への帰路方向や、0.5kmなどの短距離ピックがあれば受注する

    • お手洗いは帰宅前に最寄りのコンビニで済ませると良い。水道代節約のため。

  9. 次の注文がある場合、デリバリーバッグは展開したまま移動。スマホのバッテリーがなくなるか、天候が悪くなる前に配達業務を終了し、自宅へ戻る

    • 自宅到着直前にオフラインにする。自宅で休憩し、次の配達ができるまで体力が回復したらオンラインに復帰、1に戻る。

自宅付近で注文を受ける頻度が高くなる関係上、自宅最寄りのUberEats連携店舗のスタッフとは顔見知りになる可能性が高い。
くれぐれも店舗にBad評価をつけないように注意。(その店舗から依頼を受けたくない場合は、この限りでない)

雨の日は雨が完全に収まるまでは稼働しない。体力を消耗するし、バッグが濡れて翌日の配達が出来なくなるので。
雨が降ってなくても1週間に最低1日以上、一切稼働しない完全な休息日を作るべき。毎日稼働すると、足が慢性的に疲れてパフォーマンスが落ちる。
クエスト的にも需要量的にも月曜日を休息日とするのがオススメ。

配達に必須のアイテム

以下に、筆者が隠れ配達員として仕事をする上で必須だったアイテムと、あると便利なアイテムを紹介する。

折り畳み可能な小型のデリバリーバッグ(非正規バッグ)

筆者はFieldoorの30Lのデリバリーバッグを使用している。Amazon以外のところでは3400円ぐらいで買えると思う。auPayマーケットで買える最安のバッグがこれだったのでこれにした。
軽量で、展開収納が容易。UberEatsや出前館で受ける注文の85%(筆者調べ)はこのバッグで事足りる。

注意点として、横方向の拡張ができないため、ピザやちらし寿司など、大きなサイズの配達は出来ない。(横に寝かせれば入るが、非常に運びづらいのでオススメしない)
そういった大きな配達の際には、ピザバッグを使用する。

ネットでは、非正規バッグを使うと、公式バッグを使っていないために店舗やお客さんからBad評価を受けると噂されているが、幸いにも、過去100回の配達でこれを使ってBad評価を受けたことは一度もない。それどころか、お客さんからチップを貰ったことさえある。
ぶっちゃけ、副業勢からすればこっそりお小遣い稼ぎが出来ればそれで良いので、目に見える実害のないBad評価はさほど気にしなくて良い。
それよりも、目に刺さる冷たい視線や、煽り運転の被害のほうがダメージが大きいので、非正規バッグで十分。

大きめのエコバッグ

デリバリーバッグを収納するために使用する。後述するデリバリーバッグを包むカバーがあれば、出し入れがしやすくなって便利。これに包めば周囲の目線が気になることはなくなるので、隠れ配達員の必須アイテムである。

荷物の配達時は、エコバッグを丸めることで緩衝材代わりにすることもできる。あるいは、荷物のパーティション反対側に置くことでカウンターウェイト代わりにすることもできる。
また、雨が降ってきたときにも空いている荷室に突っ込んでエコバッグが濡れないようにしている。

普段使いの自転車

ママチャリで十分。ロードバイクやクロスバイクは基本的にカゴがないので、バッグを置くことが出来ず、隠れ配達員には向かない。
筆者は、ブリヂストンのアルベルトe S型 27インチモデルという電動自転車を使っている。

最低限、前カゴがあれば良い。デリバリーバッグ格納時の置き場所としても、配達物を積む際の一時的な置き場としても使えるため。

後ろにキャリア部があれば、なお良い。ピザバッグとゴムバンドがあれば、ピザやちらし寿司の注文にも対応できるようになり、ほぼすべての注文が受けられるようになる。

後ろカゴがあるとさらに良い。展開したデリバリーバッグを後ろカゴに設置できるので、背中への負担がグッと軽減される。ピザ運びは難しくなるが。(あとママチャリ感がグッと上がって見た目が...)

自転車用スマホホルダー

筆者はLamicallの自転車スマホホルダーを使用している。YouTubeで誰かがプロモーションコードを配布してて、1599円で買えた。
スマホを片手で脱着することは難しいが、両手を使えば難なく脱着できるし、かなり強めにホールドするので安心して迅速に配達ができる。

ピック/ドロップ時にはスマホを取り外して使用し、配達が完了したら、盗難防止と雨風による劣化防止のため、ジョイント部から上を引っこ抜いて自宅保管している。ジョイント部だけを盗む人は多分いないだろうし。
もう400回以上は引っこ抜いているが、ゆるゆるになる気配はない

マスク

言わずもがな。

あると便利なアイテム

あれば便利だけど、なくても困らないアイテムたち。上にあるものほど、優先度が高い便利アイテムである

デリバリーバッグを包むカバー

自転車の後ろカゴを包むカバー。これが意外とデリバリーバッグの大きさにジャストフィットした。

このようにデリバリーバッグを包み込んで…

エコバッグの中に大胆にもIN…!

牛丼屋の豚汁やキムチなどの小さい容器を配達する時には、このカバーで包み込むことで緩衝材代わりとしても使える。

ワイヤレスイヤホン

ナビ音声や配達リクエストの音を聞き逃さないために、あると便利(無くても大丈夫)
Bluetooth式がおすすめ。骨伝導型のネックレスタイプが最も良いが、配達のためだけに購入する必要はない。
筆者は片耳のオープンイヤー型のインカムに、紛失防止のためネックストラップをつけて使用している。

帽子

直射日光を避けるためと、通行客からの視線を遮れるため。自意識過剰系配達員にとってのヒジャブ。
筆者は出前館の帽子の上から普段使いの帽子を被っている。出前館の帽子の色は目立つので。

手袋または軍手

日焼け防止、肌荒れ防止、汗によるハンドル滑り防止などのために有ると良い。季節によって厚手のものに変えたり、付けないなど臨機応変に。
軍手は汚れてきたら新品と交換しよう。白い手袋は清潔で良い印象を与えるが、薄汚い手袋は食品衛生上、悪い印象を与えるので。

サングラスまたは保護ゴーグル

筆者はbolle safety rush plusという保護ゴーグルを使っている。
これは配達件数をこなしていくほどに必要性を痛感すると思う。なくても大丈夫だが、個人的には必須アイテム。
配達中は、普段以上にスピードを出しがちなので、その分、冷たい風やホコリ、砂、羽虫、紫外線が目に入って、帰ってくる頃には目が真っ赤に充血、パッサパサに乾いていることが多い。
現代社会を生き抜く上で、目は何よりも大事なので、ゴーグルを着けることで目を保護することを強くオススメする。
昼間でも夜間でも、自転車走行中はクリアレンズの保護ゴーグルを常時付けておき、太陽光が眩しい時だけサングラスを使ったり、スモークレンズのゴーグルを使うように使い分けると良い。
帽子、サングラス、マスクを着けると不審者にしか見えないが、安全安心で配達するためにあると便利。

タオル1枚とビニール袋1枚

緩衝材代わりになるし、小雨やこぼれたスープを拭くのにも使える。とはいえ、お客さんからすれば商品と一緒にタオルが出てくると(新品でも)良い気分はしないと思うので、商品ドロップ前にビニル袋などに包んで、目につかないようにするほうがベター。
筆者は今はもう入れていない。エコバッグとカバーで緩衝材代わりの役目は十分果たせるし、商品ドロップ時に既にお客さんが待ち構えていて、タオルを隠す時間がない場面もよくあったため。

レインコート

雨が降りそうな時、または既に降っている中、配達せざるを得ない時に使う。
基本的に雨天時は稼働しないようにしているが、出前館の予約配達で、30分後の配達だが、ちょうどそのタイミングで土砂降りになった、という経験も多いと思う。
雨の中、配達するしかない時はレインコート着用の上、デリバリーバッグは展開して出発している。デリバリーバッグの中にエコバッグやらカバーやら、濡らしたくないものは全て詰め込む。
でも、雨天時の運転は危険だし、体力も消耗するので、雨が降りそうな時は稼働しないか、早めに切り上げるなどの見極めも重要。

ピザバッグ

ドミノピザで税込550円で販売しているバッグ。店頭にて単品注文できるし、ピザを頼む時にサイドメニューで注文することも出来る。
この中にピザや寿司を入れて、自転車のリアキャリアにゴムバンドで固定して運ぶ形になる。
「ココス」のように、一見ピザの配達など無さそうなお店で「マルゲリータ」や「ロマーナ」とだけ書かれた注文に遭遇し、ピックに向かうと実はピザでした、ということを何度か経験したので、これがあると受けキャンせずに済んで便利。
これを使うことでUberEatsや出前館で受ける注文の残り14%(筆者調べ)はカバーできる。できるが、筆者はもう使っていない。
なぜなら、ピザや寿司の受注頻度自体少ないし、ゴムバンドで括り付けるのも面倒だから。
いっそのこと、大型案件は受けないという割り切りも大事。
なお、防水加工はされていないので、雨の日には使用しないこと。どうしても使いたいなら防水スプレーを使うか、ウバックを使うべき。

UberEats公式バッグ(ウバッグ)

自宅待機時に注文を受けて、注文内容がオードブルだとか、握り寿司10貫3セットだとか、明らかに非正規バッグでもピザバッグでも受けられないスーパーBIGな案件の時に使う。UberEatsや出前館で受ける注文の最後の1%(筆者調べ)をカバーできる。
でもそんな超大型案件を受けても、所詮同じスリーコインなので受けキャンしたほうが色々と無難。体力を無駄に浪費するだけ。
筆者は今は全く使ってない。
もうひとつの利点として、雨などでメインで使っているバッグを使いたくない、または乾かす必要がある時に予備用として使えるので、あれば何かと便利。
これを使ったら隠れでも何でもないが…

ポケットティッシュ1つ

あるとたまに便利。

ピザバッグにちょうど入れるポケットがあるので、とりあえず入れとくと良い

スマホの反射防止フィルム

自転車のスマホホルダーにスマホをセットすると、位置によっては太陽光が反射して目に刺さる。これを防止するために、スマホには反射防止フィルムを貼って使うことをオススメする。指紋も目立たなくなるので精神衛生上も良いと思う。

配達を便利にするための工夫

底面にマジックテープを貼る

筆者の使ってるデリバリーバッグは確かに折り畳むことはできるが、そのままの状態で固定する手段がない。なので、折り畳んでもエコバッグなどに収納しなければ風で勝手に開いて大変なことになりやすい。そこで、折り畳んだ時にバッグのマジックテープ部が接触する箇所にマジックテープを貼ることで、折り畳んだ状態で固定できるようにする

100均で売ってる粘着タイプのマジックテープをひとつ買って、底面中央部にトゲ面を、縁のミシン目付近にマッシュルーム面を貼り付ける。

これで折り畳んだ状態で固定できるようになった。

マスキングテープを貼る


筆者の買ったデリバリーバッグはマジックテープ付きの仕切り板が2枚付属している。
基本的にはT字型に設置することで、仕切り兼バッグのフレームの役割を持つが、中央部の目安になるものがないので、展開する時に時間がかかりがち。
なので、中央部の目安をマスキングテープで作って用意する

T字に展開した状態で中央部にあたる側面を指で抑えて、そこにマスキングテープを貼るだけ。
すぐできるが、効果はある。

以上。

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