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一理あるけどなんでそんな上からなん?

食べ物の好き嫌いの話をしているとき、「○○が苦手だ」というと決まってこう言う人がいる。

「おいしいの食べたことないんだよー」

これってどう言う気持ちで言ってるんだろうか?

言われるとまぁまぁなレベルでイラッとくるのだけど、言ってる本人に悪気はなさそう。

めっちゃマウント取ってくるよね。ただ残念ながら言っていることには一理ある。

私も好き嫌いの多い人間だけど、主人は私以上に好き嫌いが多い。

いや、多かった。

結婚当初、いろんなものが嫌いで本当に驚いた。

道端の草すら食べそうな雑食顔のくせに、あれこれ食べないものがあったときの衝撃よ。

例えば
パン
スパゲティ
水炊き
お好み焼き
芋栗かぼちゃ

などなど。

よりによって私の好きなものばかり。

水炊きなんて、鶏肉苦手ならわかるけど、そうじゃないのに何をどうしたら嫌いになれるんだ。

それが結婚して10年以上経った今、
お好み焼きと芋栗かぼちゃ以外は
ほぼ食べるようになった。

なんならお芋ですら、めっちゃおいしいものなら食べるのだ。

主人曰く、義母は料理が苦手だったらしく、おいしくなかったんだとか。

苦手なのに我流でアレンジしようとするからタチ悪いらしい。

いっちゃ悪いが否定はできない。

帰省したとき、彼女が作った(と思われる)地元の料理を「温めますか?」と聞いたら「わからない」と言われた。

あなたが知らなかったら他に誰が知ってるのか…と唖然とした。

さらには、主人のためにと義母が作ったカレーがおよそカレーとは思えない色をしていて、密かに「お腹いっぱいでよかった」と思ったものだ。(後で聞いたらやっぱりイマイチだったそう)

私は料理は嫌いだし苦手だけど、だからこそレシピをそのまま再現することに全集中する。

その結果、しばしばめっちゃおいしいものを作ることがある。(クッ○パッド様様)

そして外食が好きなのでいろんなところでいろなものを食べる。

「これはおいしい」と思ったものは主人の嫌いなものでも半強制的に食べさせる。(嫌いなものをあえて食べさせて「おいしい」と言わせたい迷惑極まりないゲーム)

そんなこんなで食卓を共にしてきた結果、主人はだいぶいろいろなものが食べられるようになった。

パンなんて今じゃ自ら買いに行くし、水炊きは大好きだ。

そう考えると、「おいしいものを食べる」って大事なんだなーと思う。

ちなみに主人の水炊き嫌いは「おそらくポン酢がおいしくなかったんだろう」という、水炊きが反乱を起こしそうな理由だったことが後に判明した。

水炊き様に土下座だな。

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