公園内で歩き煙草をしている日本交通のタクシードライバーに注意したら顔に唾を吐きかけられ 『おまえブン殴ってやるからこっちこい!馬鹿が!』と罵声を浴びせられた話。日本交通の会長である川鍋一郎さんに読んでほしい

最初は法律に詳しい人にアドバイスをいただきたくこの記事を書いたのですが途中からタクシー会社とのメールのやりとりから考察したことを書いています。
少々長いですがお付き合いくださいm(_ _)m
-------- 追記(2019/1/12) 弁護士さんに相談し回答をいただきました -----
-------- 追記(2019/1/20)タクシー会社に事実確認の為のメールを送ってみたら驚きの回答が返ってきた -----
-------- 追記(2019/1/25)『メールの謝罪で済ませる気はないですよ』とメールしたら直接対話する場は設けてくれる事になった ----------------------

-------- 追記(2019/2/18) 事情徴収した話と日本交通の会長である川鍋一郎さんにお願い ----------------------



-------- 前提知識として知っておいてもらいたい事 ----------------------

煙草の副流煙の被害で日本だけでも年間15000人が殺されています。
年間73人の幼児が突然死しています。
煙草の副流煙の被害は直接ケムリを吸いこんだ時に限りません。
煙草を吸うと最低でも45分は肺から有害物質が出続けます。
髪や衣服についた有害物質もゆっくり拡散されます。
煙草を吸った直後に電車やバスやタクシーに乗ったり
会社の机に戻ったりすると隣の人に受動喫煙させてしまうのです。
これを3次受動喫煙と言います。
喘息や化学物質過敏症の人はそれらのタバコを吸った後の息を吸い込んだだけで倒れて緊急入院する事もあります。

副流煙の被害のイメージは肺ガンだと勘違いしている人が多いのですが
受動喫煙の死者の多くは脳疾患や心疾患です。
つまり肺がんのようにジワジワ亡くなるのではなく
煙を吸うと発作を起こして突然亡くなってしまうのです。
路上でタバコを吸う喫煙者は知識がないのでタバコの煙で倒れた人がいても自分のせいだとは気づかないので別の場所でまた被害者を増やします。
しかし倒れた人は動けない(最悪の場合は死んでいる)ので訴える事もできません。
煙草の煙の害について知っていれば注意・警告すべきだと思いますし妊婦や病人を運ぶ可能性もあるタクシードライバーやタクシー会社がそれを知らないのは深刻な問題だと思います。


-------- 状況の説明 ----------------------

2018/11/30(金)11:00 川崎市の中原平和公園にて

私は41歳男性で息子(2歳5か月)をつれて公園内を歩いていました。

前方にあるトイレから出てきたタクシードライバー(60歳ぐらい)が歩きタバコをしており
子供を連れている私と1メートルも無い距離ですれ違ったので

私『わざわざ子供が沢山いる公園で歩きタバコしないでくれ』

というと逆方向に進みながら

ドライバー『禁煙て書いてるのかよ!ボケ!馬鹿が!余計なこと言ってるんじゃねえ!若者が!馬鹿モノが!』

と罵倒されました。

日ごろから公園内でのタクシードライバーのマナーの悪さに悩んでいた私は
タクシー会社に報告するべく証拠の写真を撮ろうと思いました。
子供が逆方向へ進んでいくので肩車をしてドライバーを追いかけ
なんとか車のナンバーとドライバーの顔を動画で撮りました。

その際にも

ドライバー『なんだってんだよオマエはよぉ!馬鹿が!』

といいながら殴られそうになりました。(一部動画あり)
肩車の負荷がきつくなってきたので一旦離れてタクシーとは逆方向へ行きました。
動画を見るとドライバーの顔が半分切れていました。(特徴的なシミがあるので識別は可能)

子供が好き勝手なほうへ歩いていくので50分ほど違うエリアでウロウロした後
元の場所へ戻ってきてブランコで遊んでいました。

同日、11/30(金)11:50
子供がブランコで遊んでいると住吉高校の前にタクシーが路上駐車しました。
よくみているとさっきと同じドライバーが出てきて公園のトイレ(私のいる方)に向かってきました。

さっき撮った動画は顔の半分が切れていたので再度写真にとろうとカメラを向けていたら
こちらに気づいて向かってきました。

ドライバー『肖像権の侵害って言葉しらないのかよ!』
私『知ってるけどおたくの会社に報告する為に証拠が必要なんでね』

ドライバー『馬鹿が!何で会社に連絡するんだよ!オマエだってされたらいやだろうが!』
私『??(あんたが嫌なのはわかるけど)あなたの業務中にトラブル起こってるんだから報告するでしょ』

タクシーに乗って(路上駐車して)タクシー会社の制服を着て、
歩きタバコして市民に暴言吐いてるんだから報告ぐらいすると思います。

するとドライバーは怒りに震えながら私の顔に唾を吹きかけました。
泡状の唾が目や口に入りました。
私は眼鏡をしていましたが顔を右に向けて少しよけたので左目と左側の口元にドライバーの唾が入ってしまいました。
彼は唾を吐いた後、トイレに向かって歩きながら怒鳴りました

ドライバー『おまえは警察か何かかってんだよ!』
私『??市民(私)が危険な行為(子供が沢山いる場所での受動喫煙)を注意する事のなにがいけないんだよ』

ドライバーがトイレに行っている間に子供を自転車に乗せてシートベルトを締めました。
(あちこち行かないようにと、ドライバーが暴行してきても対処するため)
トレイから出てきたドライバー

ドライバー『おまえブン殴ってやるからこっちこい!馬鹿が!』
私『なんでわざわざ子供が沢山遊んでる公園で歩きタバコするんだよ』
ドライバー『遊んでる公園の中で吸ってないだろうが!』
私『??さっきそこで私とモメる原因になったのは私と私の子供とすれ違うときに歩きタバコしてたからだろ?』

少し整理するとおそらく彼の中での公園というのは2mほど離れた土のグラウンド的な所の中の事であり
私達が喧嘩になったのはグラウンド(土)とグランド(レンガ地の広場)の間にある通り道です。
もちろんここも公園内ですし、ベビーカーを押している人もいれば、おなかの大きな妊婦も通ります。
健康の為にジョギングしている人もいます。
近くには住吉高校があるので生徒が部活で走る事もあります。
犬の散歩をしている人もいます。

補足ですが土のグラウンドの向こうには細い道路があり、毎日タクシーや路上駐車している車がいます。
トイレに行くために煙草を吸いながら子供が遊んでいるグラウンドを往復しています。毎日です。

ドライバー『おまえブン殴ってやるからこっちこい!馬鹿が!』
私『いいけど民事じゃなくて刑事事件になるぞ?』
ドライバー『知ってるわ!ボケが!』

ドライバー『連絡先おしえてやるからこっちこいよ!馬鹿が!』
私『もういいよ。あんたとじゃ話にならないから会社には後で連絡するし、今からタバコトラブルですって警察よぶから。』
ドライバー『〇■×〇■×〇■×!馬鹿が!』(もう何いってるか聞き取れない)

ドライバー『貧乏人が!馬鹿が!』
私『はぁぁぁぁ??』

彼は値上がりしていくタバコを吸っている人間のほうが金持ちだと認識しているようです。
『タバコ税を払っているから』と偉そうにしている人がいますが
タバコの税収2兆円に対し、煙草の被害による医療費は2兆円、さらに経済的被害が2兆円です。マイナス2兆円の税収です。
国を貧乏にしているのに偉そうにしている理由が全く解りません。

警察に電話をしようとするとタクシーに乗って逃げてしまったのでそのドライバーとの接触はそこまでです。

その場に居合わせたママさん達と子供たちに(全員知らない人ですが15人ほどいました)
私『本当にお騒がせしてすみませんでした。ちなみにどなたか今の顛末を動画にとってたりしませんか?
第三者の証言が必要になる場合があるので、もし有ればありがたいです。』

ママさん『すみません、刺激しないほうが良いと思って撮ってませんでした』
私『そうですよね、怖いですもんね。この辺のタクシードライバー酷くないですか?』
ママさん『酷いですよね!ポイ捨ても多いし!子供の為に言ってくれてありがとうございます!』

との事だったので迷惑しているのは私だけではないと思いますし
顔に唾を吐きつけられた事や殴られそうになった事を証言してくれる人を探そうと思えば可能だと思います。

状況の説明としては以上です。

-------- タクシードライバーの言動について思った事と法律的な質問 ----------------------

(発言1)
ドライバー『禁煙て書いてるのかよボケ!馬鹿が!余計なこと言ってるんじゃねえ!若者が!馬鹿モノが!』

禁煙と書いてなければならないならそこらじゅう標識だらけになってしまいます。
例をあげますと『小便禁止』と書いてなければそこらじゅうで小便するのでしょうか?しませんよね?
彼でさえ私が見ているだけでも2回、路上駐車してまでトイレに行っているのです。
つまり小便に関しての公共性は理解しているという事です。
『小便禁止』と書いてなくても小便はトイレでするものだ、と、小学生ぐらいで覚えたんでしょうね。
しかし彼の中で煙草に関しての公共性は昭和の時代で止まってしまっているのでしょう。
毎年タバコの副流煙で15000人が死んでいる事、幼児が毎年73人も死んでいる事を厚生労働省が発表していますが
そんな時代にもかかわらず、禁煙と書いてなければタバコをどこでも吸ってもいいと勘違いしています。
危険で迷惑だと思われている事を理解できないか
理解していても我慢できずにタバコを吸ってしまうニコチン中毒・依存症です。
そしてタバコを吸っているにも関わらずタバコを吸っている本人がタバコに関しての知識が無いのです。
これでは議論になりません。
結果、ドライバーは私の顔に唾を吐きつけたり、『殴ってやるからこっちにこい!馬鹿が!』としか言えなかったのでしょう。
これは脅迫罪に該当しますか?

(発言2)
ドライバー『肖像権の侵害って言葉しらないのかよ!』

もちろん知っています。
詳しい方にお尋ねしたいのですが肖像権でよく話題になるのが日本国憲法 第13条だと思います。

日本国憲法
第十三条  すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、
公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。

とあります。この中に
『公共の福祉に反しない限り』
とあります。
受動喫煙が危険と認識したうえで『公共の福祉に反する』と思い、会社に報告する為に証拠動画を撮りました。
副流煙の被害のイメージは肺ガンだと勘違いしている人が多いのですが
受動喫煙の死者の多くは脳疾患や心疾患です。
つまり肺がんのようにジワジワ亡くなるのではなく
煙を吸うと発作を起こして突然亡くなってしまうのです。
知っていれば注意・警告すべきだと思いますし妊婦や病人を運ぶ可能性もあるタクシードライバーや
タクシー会社がそれを知らないのは深刻な問題だと思います。

肖像権があるから写真を撮るなと言われても
『殺人未遂の現場を見たけど肖像権の侵害だから証拠写真は撮れない』
とはならないと思うのですがどうでしょうか?
私が『公共の福祉に反する』ドライバーを撮影するのはいけない事なのでしょうか?

望まない受動喫煙を無くすために市長や議員、議会に報告する人も増えていますが
その際に証拠になる写真や動画を撮る事は罪になるのでしょうか?

また『公共の福祉に反する』という事で路上喫煙している人に注意すると
『酒飲んでる奴のほうが危険だろ!そっちを取り締まれよ!』
と言う人がいますがそもそも勘違いしています。

『飲酒した後』に暴力的になったり、飲酒運転をするなど正常な判断ができなくなる人はいますが
『飲酒という行為そのもの』は他人に危害を加えません。

『喫煙は行為そのもの』が受動喫煙によって他人に深刻な危害を加えるし
『喫煙した後』も呼気から45分は有害物質を出し続けて近くの人に受動喫煙させてしまいます。
電車に乗る直前に一服、会社でタバコ休憩で一服、その後となりに座っている人の健康を害しています。

酒と煙草は同じではありません。
なので仮に公園で『飲酒という行為』をしている人がいても注意することはありませんし
逆に『飲酒した後』に暴れていたり器物破壊していたら注意したり証拠写真をとったりすると思います。

このような場合の撮影は肖像権の侵害にあたるのでしょうか?

(発言3)
ドライバー『おまえブン殴ってやるからこっちこい!馬鹿が!』

私は某武道の有段者ですので殴られても対処できたと思いますが、
このように脅されても唾を吐きかけられても私はやりかえしてはいません。
仮に殴られた後にドライバーを地面に制圧して警察を呼ぶまで動けなくした場合は正当防衛にあたるのでしょうか?
殴られる前に制圧するのは罪になりますか?

顔に唾を吐きつけるという行為は暴行罪という認識であってますか?
(暴行)
第208条 暴行を加えた者が人を傷害するに至らなかったときは、2年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。

また大勢の前で罵声を浴びせながら唾を吐きかけていますが侮辱罪が成立しますか?
(侮辱)
第231条 事実を摘示しなくても、公然と人を侮辱した者は、拘留又は科料に処する。

-------- 今後のアクションについての御相談 ----------------------

いまのところ報告書をまとめただけで警察にもタクシー会社にも議員にも報告していません。
唾を吐きかけられたからと言ってこのドライバー個人を攻撃したいわけではなく、(仮にクビになっても他のタクシー会社に移るだけだと思いますし)
タクシードライバーの行動に迷惑している市民は多いと思いますので
タクシー業界全体の改善を促すにはどこにどう投げればよいのかアドバイスをいただきたいです。

またこのような場合は警察にすぐに届け出たほうがよいのかどうかもアドバイスいただきたいです。

-------- 追記(2019/1/12) 弁護士さんに相談し回答をいただきました ----------------------

メール拝見いたしました。HPを開設しております弁護士の〇〇です。
ご質問に、回答いたします。
さらに、詳しい説明等が必要であれば、
我々が集まっている定例会にご参加頂ければと思います。

>結果、ドライバーは私の顔に唾を吐きつけたり、『殴ってやるからこっちにこい!馬鹿が!』としか言えなかったのでしょう。
これは脅迫罪に該当しますか?

唾を吐きかける行為は、判例上、刑法の暴行罪に該当します(詳しくは後述)。
110番通報しても良かった事案と思います。
現行犯でなければ、警察はなかなか動かないように思います。

『殴ってやる』は、脅迫罪に該当します。
その音声の動画・録音は証拠として、ありますか?
あれば、警察に届けるべきと思います。
そうした証拠がなければ、警察を動かすことは難しいでしょう。

>このような場合の撮影は肖像権の侵害にあたるのでしょうか?

これはよく聴かれる質問であり、またよく問題になる類型ではあるのですが、
判例上、どのような場合が肖像権侵害になるのかは、はっきりとしていません。
肖像権は、ご理解のとおり、憲法から導かれる権利ではありますが、
法律で明定されている権利ではないので、
何が適法で何が違法かの線引きははっきりしません。
本件では刑事の問題ではなく、民事の問題です。

そのような権利という前提で、以下は私見です。

>その際に証拠になる写真や動画を撮る事は罪になるのでしょうか?
このような場合の撮影は肖像権の侵害にあたるのでしょうか?

証拠の保全のためや正当防衛的な写真撮影は、正当行為であって、適法と考えられます。

>仮に殴られた後にドライバーを地面に制圧して警察を呼ぶまで動けなくした場合は正当防衛にあたるのでしょうか?

殴られたから、腹が立ってやり返したという場合には、正当防衛とはいえません。
喧嘩と評価されるものに、正当防衛が成立するとはいえません。

殴られた後に、さらに相手が暴行を継続しようとする場合に、それを避けるために、
やむを得ず、制圧したというのであれば、正当防衛と言えるかもしれません。
もっとも、相手に怪我をさせてしまうと、有段者の場合、過剰防衛と判断されるでしょう。

(正当防衛)
刑法第三十六条 急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない。
2 防衛の程度を超えた行為は、情状により、その刑を減軽し、又は免除することができる。

>殴られる前に制圧するのは罪になりますか?

殴られていないのであれば、相手が本当に殴るつもりで殴ったか(急迫不正の侵害か)どうか不明です。相手としては、単にふりをしただけだったとか言うでしょう。
〇〇様の誤想防衛という主張もできなくはないですが、〇〇様が一方的に刑事的なリスクを負う可能性は相当高いと思います。

>顔に唾を吐きつけるという行為は暴行罪という認識であってますか?

判例上、その認識で正しいです。
ただし、唾吐きは、身体の危険がないので暴行罪にすべきでないと反対する刑法学説があり、
現在の刑事実務において、起訴までされるかといえば、必ずしもそうとはいえないようにも感じます。
かつての判例ではそうであったが、現在の実務ではグレーのような気がします。
もっとも前述のとおり、判例に照らして110番通報するのは正当であると考えます。

>今後のアクションについての相談

私達の長年の仲間が、タクシードライバーの路上喫煙等に関して、
写真撮影し、タクシー会社、国交省、タクシーセンター、タクシー無線組合に、写真付で報告する活動を行っております。

https://tokyo-tc.or.jp/cfm_ssl/Complaint.html
https://www1.mlit.go.jp:8088/hotline/cgi-bin/u_hotline09031.cgi

過去にその方から頂いたメールの一部抜粋をお送りします。
ご参考にしてください。

現行犯に対して現場で動画、静止画撮影、録音を実施、当事者のシラキリが不可能な客観的証拠が得られれば、
実名で国交省、タクシーセンター、事業所、タクシー無線組合などに写真付きで報告しました。
現在まで1日1?3件、100件超を報告したところ、ついに上記のような対応(東京タクシーセンターの機関誌に喫煙問題を掲載)をとってくれました。

タクシー乗務員の喫煙行為を糺すために、ナンバープレートはもとより、会社名、乗務員名、ドア・無線番号、場所、時刻などを正確に記録し、
「不快感の表明」ではなく、「当該乗務員の健康と業績アップ」のため「罰でなく卒煙治療」を訴え、かならず禁煙学会の禁煙外来検索URLを添付しています。

1件、逆ギレした乗務員が「盗撮だ」と騒いで私を追跡し110番通報しましたが、事情聴取のみで注意もされません。
私の禁煙推進活動は所轄警察でもよく知られていますし・・・

タクシーセンターはタクシー利用者の苦情以外は受け付けない、という話もあるようですが、
上記のように「データの揃った運転手の違法行為」については国交省もセンターも真摯に受けとめてくれています。
国交省、センター、大手法人はHPからネット投稿報告ができて、便利です。
中小法人でも乗務員募集用のCGIがあれば流用、ときにFAXもしますが、電話による苦情は、十分な量の情報を正確に伝えることがむずかしくほとんど使いません。

●●は大変対応がよく、営業部長が謝罪に来ました。
サードハンドスモークの酷い名ばかりの禁煙タクシーが横行していますが、改善のささやかな一助になればと思っています。

>また警察にはすぐに届け出たほうがよいのかどうかもアドバイスいただきたいです。

『殴ってやる』の脅迫の音声証拠があれば、届けるべきだと思います。

弁護士〇〇〇〇

-------- 弁護士さんの回答ここまで ----------------------

-------- 考察 ----------------------

このような記事をツイッターなどで公開すると
『タクシードライバー全員がそんな非常識な人間ばかりではない』
とか
『喫煙者の全員がそんな迷惑行為をしているわけではない』
などといったコメントが喫煙者から大量につきますが
じゃあタクシードライバーがタクシードライバーに注意してくれませんかね?
(自称マナーを守っている)喫煙者が迷惑行為をしている喫煙者に注意してくれませんかね?

『こども110番』とかタクシーにステッカー貼ってるドライバーがこんな人だったり
タバコの煙の害を知らない(知ろうとしない)ドライバーが幼児や妊婦を乗せている現状は非常に怖いと思います。

『自称』マナーを守っている喫煙者の言い分なんて
・携帯灰皿を持ち歩いている(どこでも路上喫煙する気まんまん)
・加熱式タバコに変えた(有害物質が出ている事を知らない)
・他人の前で吸っていない(3次受動喫煙の被害をしらない)
・家で換気扇を回して吸っている(隣人に迷惑)
などなど、どこから説明したらいいのか困るぐらい自分が吸っているタバコというモノについて何も知りません。
知識のない人間の言うマナーなど期待できるわけもないので法整備が必要になってくるわけです。
(財務省とJTを中心にした利権構造があるのでなかなか法整備がすすんでいませんが)

そして不思議な事に法整備をすすめようとするとなぜか喫煙者を擁護する非喫煙者があらわれます。

『多様性を受け入れる社会にしましょう』
とか
『もっと喫煙者にも寛容になりましょう』
とか言ってくるのです。

多様性は大事ですが、何でもかんでも『多様性が~』と言っていれば立派な事を言ってる気になるのかもしれません。
多様性を受け入れる事を目的にして殺人につながる行為を許容しているのは法治国家の社会ではありません。
人込みの中でバットを振り回したい衝動にかられる人間がいたとして
『多様性が大事だよね』といってその行為を許したりはしないでしょう?

今までが喫煙者に寛容すぎただけです。
知識がないから平気でこのような事を言ってくるのだと思うのですが
たとえあなたが昨日まで平気だった人でも(喫煙者でも非喫煙者でも)
予期せぬ場所で煙草の煙をフワッと浴びただけで脳卒中や心筋梗塞で倒れて死んだりする可能性もあります。
街中を1分歩けば路上喫煙している人間に次々と遭遇するのに寛容になどなれません。

そして『喫煙者に寛容になろうよ』と喫煙者を擁護するくせに
私達が普通に安心して外を歩ける権利を擁護しないのは大いに矛盾を感じます。
ただただタバコの害についての知識がないだけです。
本当に喫煙者を擁護したいなら正しい知識を身に付けて、卒煙をすすめてあげてください。

『そうはいってもなかなか禁煙できなくて・・』と言う人はまだまだ救いがあります。
救いがないタイプの人はあらゆる屁理屈をこねてタバコを吸い続けます。
本人は自覚していませんが中毒・依存症なのでしょうがないです。

本人や御家族が煙草を辞めたいと思っている場合は禁煙外来に行くことをオススメします。

-------- 関連リンク ----------------------

もし禁煙外来に行く時間が無いという人はアマゾンで↓のようなものを売ってるからレビューを見てやってみたらどうでしょうか?
(新)禁煙支援プログラム カウントダウン24(リニューアル版)

タバコを吸っているのではなくて吸わされている事が解る本です
JT、財務省、たばこ利権 ~日本最後の巨大利権の闇~

今後は喫煙者を採用しない会社も増えるでしょう。(タクシー会社がそうであってほしいですが)
喫煙者を一切採用しないことにしました。

三次喫煙とは?~マンガで見る喫煙のリスク~

喫煙後45分間はエレベーター使用禁止!?喫煙ルールの背景や効果を解説

対策が進んでいる自治体の取り組み

調布市受動喫煙ゼロの店 チラシ(1.27MB)(PDF文書)

調布市受動喫煙ゼロの店登録事業

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-------- 追記(2019/1/20)タクシー会社に事実確認の為のメールを送ってみたら驚きの回答が返ってきた ----------------------
ここまでの話が私の作り話や盛りすぎた話でないか、双方の認識を確認する為にfacebookからタクシー会社にメールしてみました。
結果・・・『当該乗務員はnote記事内容を全て認めております』と確認がとれた。
しかし『反省してるし会社としても謝るからこのメールで許してね』的な内容で驚いた。
こちらとしては事実確認が取れたので、いよいよここから警察に報告したり、陸運局や、中原区役所の4階の危機管理担当や、タクシーセンターなどに話をつけた上で当該乗務員と直接話をする場を設けてもらうつもりだったのですが・・・

人の顔に唾を吐きかけておいて会社ごしにメールでごめんなさいでは済まされないと思うんですけどね。
『以後、決して同様の事案を発生させないよう、当該乗務員のみならず、会社全体に周知徹底いたします。』って
同様の事案を発生させないように路上喫煙をしないように徹底してくれるって事ですか?福利厚生で禁煙外来に通わせるとかしてくれるんですか?
それならいいんですけど。
それとも注意された時に顔に唾を吐きかけないように徹底するって事ですか?(それ普通の事やからね?)

-------- 追記(2019/1/25)『メールの謝罪で済ませる気はないですよ』とメールしたら直接対話する場は設けてくれる事になった ----------------------

色々とツッコミたい所があるのですが
まずは送ったメールとその返信を読んでください↓


『当該乗務員につきましては、〇〇様より注意をいただいた際に、
それを受け止めるべきであり、それこそがモラル、マナーのある行動であるはずが、
それができなかったことが原因です。
そのことにつき、重点的に指導をいたしました。』

違います。絶対に違います。それが原因ではありません。
ニコチンの中毒性の強さとニコチン中毒者の凶暴性を全くわかっていません。

まず原因として

1.タバコの害や中毒性についての知識が無い事

が一つ目の原因。

2.タバコの害や中毒性について知識があっても中毒・依存症なのでやめられない、やめさせようと注意すると凶暴になる

が2つ目の原因です。

モラルやマナーはその人の知識ベースによって変わってきます。
煙草の害についての知識が無かったり、煙草を吸う感覚が昭和で止まっている人間が発揮できるモラルやマナーと
受動喫煙の害をキチンと理解し、非喫煙者にどれだけ迷惑がられているかを知っている人間が発揮できるモラルやマナーは全然違います。

『モラルやマナーを徹底しろ』
と会社から命令されても
命令する側も正しい知識を持っていない、
命令される側も正しい知識を持っていない、これでは何も改善されません。

『同様の事案を発生させないために、平和公園での喫煙はもちろんのこと、
他の場所においても、非喫煙者の迷惑になるような喫煙行為を控えるよう徹底させていただきました。
中原区においては、武蔵小杉駅周辺が路上喫煙防止重点区域と定められておりますが、
その他地域においては喫煙行為自体を禁止しているものではないことから、
モラルとマナーを順守することを周知いたしました。』

だからできませんって。文中の

『その他地域においては喫煙行為自体を禁止しているものではないことから、
モラルとマナーを順守することを周知いたしました。』

その他地域においては喫煙行為自体を禁止しているものではないことから・・・
喫煙者と非喫煙者で条例の解釈が違ってくる事も問題ですが
受動喫煙の害を正しく理解していたらこの言葉自体でてこないハズです。
たとえ喫煙所で吸っていたとしても、たとえ目の前で吸ってなくても
45分は肺から有害物質が出続けるのだからタバコを吸った後だれかに会えば他人に受動喫煙させるのは明白ですし
ましてやタクシーのような密閉空間では更に深刻な被害を受けます。
一酸化炭素は8時間以上も呼気から出続けるので一本でも吸ったら勤務中は誰かに危害を加えています。

そのことの知識や認識が妊婦や病人を運ぶ事もあるタクシードライバーやタクシー会社にないのが問題なのです。

余談ですが私の妻は陣痛タクシーを呼んで乗ったらタバコ臭くて気持ち悪くなったため窓を開けてもらっていました。
ただでさえ陣痛でギリギリの状態なのに。
『なにが禁煙タクシーだ、なにが陣痛タクシーだ、詐欺じゃないか』という話です。

『モラルとマナーを順守することを周知いたしました。』

無理です。ニコチンの中毒性の強さ、依存性の強さを全く理解していません。

コカインよりも強い依存性があるタバコを『モラルとマナーを順守することを周知』したぐらいで自制できたら苦労しません。
そもそも多くの人がタバコが嗜好品だと勘違いしています。
煙草を吸ってる人が『趣向品として吸っているだけで私は中毒ではないです』と言ってもそれは正しい認識ではありません。

趣向品として吸っていると認められるレベルは
『家に帰って自分の部屋の中だけで吸っている。持ち歩いたり、仕事の休憩中に吸ったりしない。』
という人で、このような人はまだ中毒ではありません。中毒だとしても軽度です。
換気扇を回して隣人に煙を吸わせて迷惑をかけていなけれ尚良いでしょう。
吸った後も誰にも会わなければ被害も少ないでしょう。

しかしこんな喫煙者はほとんどいません。
常にタバコを持ち歩き、吸えるところを探しています。
でも『自分は中毒ではない』と言い張ります。

考えてみてください。
酒ビンを胸ポケットに入れて持ち歩き、仕事中だろうが運転中だろうが1時間ごとに酒を飲んでいたら
誰だって『あいつアルコール中毒だわ』と認識できますよね?

煙草を持ち歩いている人はニコチン中毒・依存症患者です。
『モラルとマナーを順守することを周知』したぐらいでは絶対に自制できません。

これらのことから『同様の事案を発生させないために』は

・会社全体で(上司も部下も社長も)タバコの害や中毒性についての知識を正しく理解する事
・喫煙者を新規雇用しない事、喫煙者の社員には福利厚生で禁煙外来に通わせる事

が必要になります。
(やれと言っているわけではありません。原因を正しく認識していないのに周知徹底したぐらいで対応した気になって形だけ謝罪する事に意味がないと言っています)

そしてこれは無理な要求に聞こえるかもしれませんが会社にとっても良い事です。
非喫煙者の割合が80%なのだから基本的には80%のお客様がタバコの煙を嫌っています。
他社さんがやる前に非喫煙者を囲ったほうが圧倒的に有利になります。
『全ての非喫煙者が副流煙を嫌っているわけではない』
と思われるかもしれませんが、タクシー会社がお客を啓蒙すればお客が正しく受動喫煙の害を認識し、3次受動喫煙も嫌います。
『禁煙タクシー』などとうたっているのなら受動喫煙の害を正しく伝える社会的義務があると思います。
今のままで『禁煙タクシー』をうたうのは詐欺です。
逆に今まで『うしろめたさ』は無かったのか?と不思議に思います。

『ドライバーが確保できない』と言うかもしれませんが
非喫煙者のドライバーが他社から流入する事になり
問題の多い喫煙ドライバーは去っていくでしょう。

すぐに実行するのは難しいのかもしれませんが
時間を掛けてでも現在の詐欺のような『禁煙タクシー』を本来の意味の禁煙タクシーにする義務はあるのではないでしょうか?

少なくとも歩きタバコの煙やタバコを吸ったあとの呼気をあびただけでも緊急入院する人がいる事は会社や業界全体で周知する義務があるのではないでしょうか?

そして今の時代、市民の監視を避けるのは不可能なのだから自主的に全社員を非喫煙者にしたほうがトラブルが減ってよいと思いますよ。

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とりあえず以上!続報を待たれよ!
直接対談ってまともに議論できる人も来てくれるのか心配になってきたな・・・
喫煙者って普段は論理的な人でもタバコの事になると非論理的になるから議論にならないんだよね・・
私は化学物質過敏症なので喫煙者が沢山いる部屋にいるのも苦しいし・・大丈夫なのかな
とりあえずタクシー会社の人やタバコ吸ってる人はツイッターで  ”歩きタバコ” で検索してどれだけ迷惑されてるか認識したほうが良いですよ・・・

-------- 追記(2019/2/18) 事情徴収した話と日本交通の会長である川鍋一郎さんにお願い ----------------------

先週、営業所長さんと私に唾を吐きかけたドライバーと私の3人で事情徴収をしました。
ドライバーはすでに退職しており69歳と高齢である為もうタクシーには乗らないそうです。
(警察や陸運局に届け出るかは保留にしています)

営業所長さんとは生産的な話ができました。
ドライバーには問題があったものの業界としては意欲的に改善しようと取り組んでいる熱意を感じました。

色々と話し合いをするなかで、同様の事案を発生させないために
・会社全体で(トップダウンで)タバコの害や中毒性についての知識を正しく理解する事
・喫煙者を新規雇用しない事、喫煙者の社員には福利厚生で禁煙外来に通わせる事

などが必要だと感じたそうです。
ただ、実現するのが難しいし、グループ会社の中の1社が頑張っているだけでは業界全体がよくならない事を危惧されていました。

私もそこは完全に同意ですので日本交通の会長である川鍋一郎さんにこのnoteを見てもらおう、という話になりました。
使用者責任だから当然といえば当然ですが。

ですので、以下は川鍋一郎さん(もしくはタクシー業界に影響力のある人)に読んでもらう前提で書いております。
法律的な話もあって少し長くなりますが御付き合いくださいm(_ _)m

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タクシー業界でも接客や電話応対などの細やかな部分で改善する取り組みがある事を教えてもらいました。
タバコについてもクレームが多いので注意しているそうです。

ですが、煙草だけは改善が中々すすまないとの事です。
そうなのです。煙草だけは別項目だと思ってください。

大前提としてタバコはコカインやヘロインより依存度の高い危険薬物だと正しく認識しなければいけません。
特に非喫煙者は『説明すればわかるだろう、注意すればやめるだろう』と勘違いしています。
マナーや教育の問題ではいのです。
タバコの害について正しく説明してもマナーを守れないのです。
年間15000人も煙草の煙が原因で殺されていると説明しても
『でもタバコをやめられない』
と言うのです。
自分で辞めるのは困難なので福利厚生で禁煙外来に通わせるのがベストです。

他の項目については注意したり研修したりすれば改善していきます。
最悪、改善しなかったとしても人が死ぬことはありません。

しかしタバコは別です。
タクシーという密閉空間で3次受動喫煙させられて死ぬ危険があります。
妊婦や病人を運ぶ事もあるタクシードライバーやタクシー会社がそれを知らないのは問題ですし、
知ったうえで対策しないのはもっと問題です。

・国際法違反であること
・国内の法整備を待ってもムダな事
・喫煙ドライバーを雇用するリスク

これらを順を追って説明したいと思います。

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そもそも日本は国際法違反をしている事を多くの人が知りません。

世界にはタバコを規制する国際条約があり、日本もその条約を締結し、遵守する義務を負っています。
WHOたばこ規制枠組条約、通称FTCTです。
Frakework Convention on Tobocco Control (FCTC)

2003年にWHOの総会で採択され翌2004年に日本もこの条約に署名し、受諾書を寄託しており、
条約に定められた措置を実施する義務と責任を有しています。
このうち、たばこの煙にさらされる受動喫煙の防止については2007年に条約締約国による全会一致で
採択された『たばこの煙にさらされることからの保護に関するガイドライン』を遵守しなければなりません。

しかし日本は条約を締結しておきながら国内法を整備する気配がないので国際社会から白い目で見られています。

条約締結国約180カ国の中で、罰則付きの受動喫煙防止法またはたばこ規制法などを制定していない国は
アフリカの一部の発展途上国を除くとなんと日本と北朝鮮くらいなものです。
世界中ほとんどの国々で条約に則って民間施設も含めた公共的施設は全面禁煙の法的措置がとられているのに、です。

現在、受動喫煙防止措置としては『健康増進法』で多数の者が利用する施設を管理する者に対し、
必要な措置を講ずる努力義務を課しています。
しかし、諸外国の法律や神奈川県の条例が定めるような罰則はなく努力義務にとどまるため実効性が極めて低いです。

たばこ規制枠組条約は、あまりに健康被害が大きいたばこに対して、
また、健康被害の大きさを矮小化しようとするたばこ会社に対して、包括的な規制を行うために制定された国際条約です。
そして国内法よりも条約が優先されます。(日本は国際条約違反をしている)

条約を締結しておきながらその義務を果たそうとしない日本は国際条約違反をしているのです。

この条約の条文とガイドラインの中で最も注目されているのは
『職場、公共交通、公共の場所などで人々をたばこの煙から保護する』
受動喫煙防止について定めた第8条です。

タバコ規制枠組み条約第8条
タバコの煙にさらされることからの保護

1 締約国は、タバコの煙にさらされることが死亡、疾病及び障害を引き起こすことが科学的証拠により明白に証明されていることを認識する。
2 締約国は、屋内の職場、公共の輸送機関、屋内の公共の場所及び適当な場合には
他の公共の場所におけるタバコの煙にさらされることからの保護を定める効果的な立法上、
執行上、行政上又は他の措置を国内法によって決定された既存の国の権限の範囲内で採択し及び実施し、
並びに権限のある他の当局による当該措置の採択及び実施を積極的に促進する。

実効のある立法措置の範囲
(1)屋内の職場、屋内の公衆の集まる場所、公衆のための交通機関など、人々を受動喫煙から保護するための実効のある対策の実施を要請している。

要するに『締結国は受動喫煙を防止するために公共の場を禁煙にする罰則付きの法律をつくる必要がある』と明示しています。
公共の輸送機関、とありますね。タクシーももちろん対象です。
オリンピックで世界中の人が東京に来た時に白い目でみられると思います。

この条約ではタバコの値段を大幅に上げたりパッケージに注意喚起を大きく乗せるなどタバコを規制する様々な項目があります。
しかしJTはこれを無視し続けています。
健康への影響や危険、排泄物について誤った印象を生ずるおそれのある手段を使わない、
例えば、ロー・タール、ライト、ウルトラ・ライト、マイルドなどの用語は健康被害が少ないと誤解を生むので使ってはいけないという項目があるのですが
2013年2月にJTは重い腰をあげてマイルドセブンをメビウスに名称変更しただけで
それ以降もメビウス・ライトやキャビン・ウルトラマイルドなど、条約違反の用語を使い続けています。

パッケージに関しても諸外国のパッケージが健康を損なうイメージができるものであるのに
国内タバコのパッケージはオシャレ感さえ漂わせています。

海外のタバコ警告パッケージ
https://matome.naver.jp/odai/2138579129498309101



海外で見つけたタバコの注意喚起が「見ただけでタバコを投げ捨てたくなる」ほど強烈!!
https://rocketnews24.com/2014/07/02/460555/

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国際条約に則って国内法を整備する義務があるのになぜ整備がすすまないのでしょうか?
それを理解するためには財務省とJTが作り上げた巨大利権を知る必要があります。

1985年、中曽根内閣が進める行政改革の一環として専売公社が廃止され、日本たばこ産業株式会社(JT)が発足しました。
ただし、株式会社を名乗っているものの実態は国から手厚い保護を受ける特権的な国策会社でした。

財政投融資の隠し財源になっているJT株配当金

JTの筆頭株主は財務大臣です。3分の1の株を持っており配当金を毎年数100億円受け取っています。
その使われ方を探究していくと驚くべき事実が解ります。
官僚の天下り先の公益法人に融資される財源である『財政投融資』に繰り込まれているのです。
先の郵政民営化議論の中でマスコミの報道等によって広く国民が知ることになった悪名高き隠し財産です。

財政投融資や国債の管理は、財務省理財局が行っています。
一方、JTを監督するのは財務省理財局の総務課たばこ塩事業室です。
同じ理財局が事業の監督と、その事業の結果として生じた配当金の管理を兼務していることになります。
その結果、配当金は財務官僚が自由に使えてしまうのです。。
だから財務省はJT監督の主務官庁であり続けたいのです。

そしてこれらの天下り先の公益法人は財務省関係の天下り先だけではありません。
厚生労働省関係の天下り先も、そして農林水産省関係の天下り先も含まれています。
ということは、JT株の配当金を財政投融資に繰り入れることで、霞が関の全官庁との間に利害関係が生じます。
これは財務省とJTによる巧妙な各官庁への圧力になります。
厚生労働省がたばこ規制強化やたばこ税の値上げ問題で、財務省やJTとの戦いになかなか本腰になれない理由がここに潜んでいます。
霞が関の全官庁が所管する独立行政法人や公益法人のほとんどが財政投融資の対象なのです。
だからこそ厚生労働省をはじめ各省庁の官僚たちも、正面切ってたばこ規制に踏み込めないのです。
JTは各省庁と共犯で国際条約違反をしているのです。
(こうした癒着を断ち切るためには、JT株の配当金を財政投融資特別会計基金から断ち切らなければいけません。
そのためにも全JT株の民間への売却による完全民営化が必須なのです。)

国内法が整備されない裏にはこのような巨大利権があるのですが
整備が進められない事で『タバコは国が認めている』と多くの人が誤解してしまっているのです。

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・国際法違反であること
・法整備を待ってもムダな事
これらを踏まえたうえで、ここから
・喫煙ドライバーを雇用するリスク
について説明したいと思います。

国際法違反だから改善したい、でも国内法は整備されない、そんななかで喫煙者をドライバーとして雇用するリスクとは。

『たばこは普通にコンビニで売ってるし吸っても警察につかまるわけじゃないのに何でそんなに喫煙者に厳しいの?』
と思うかもしれません。非喫煙者でも知識が無い人はそう思うでしょう。

タバコの害について正しく理解する事で発揮されるマナーが変わってくる事はすでに述べましたが
同様にタバコの害について正しく理解する事で喫煙者を雇用する事でどのようなリスクが発生するかを認識できるようになります。

たとえば救急救命が必要になった場合。
タバコの煙を吸って倒れてしまった人がいたとして
助けようと思って喫煙者のドライバーが近づいたとします。
この時点で患者の状態は悪化しますし、良かれと思って人工呼吸などすれば死ぬ可能もあります。
AEDを操作する場合も同様です。
救急救命の講習を受けた事が裏目にでます。助けようと近づく事が裏目にでます。
タバコの害について正しい知識があれば自身が喫煙者の場合は近づかない、人工呼吸をしない。
周囲の人に『喫煙者は近づかないように!』と注意できます。

そもそもタクシーという密閉された空間で3次受動喫煙によって体調不良になってタクシーを降りる人は沢山います。
たまたま今までタクシー内で死んでないだけであって
年間15000人がタバコの煙による被害で死んでいますが
そのうち12500人は煙を嗅いだことによる脳卒中や心疾患、つまり突然死です。
健康増進法の一部を改正する法律案参考資料
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000204548.pdf
これからもタクシーの中で死なない事を祈りますか?
(実際にはタクシー内で突然死した人がいるのかもしれませんが受動喫煙とは関連付けられていないはずです)
化学物質過敏症の患者が増加しつづけている今、このようなリスクは喫煙者がドライバーの場合は常にあります。

そして経営者がタバコの害について正しい知識を持てばこれらのリスクにも気づく事ができます。

補足ですがタバコの煙で体調を崩される人のほとんどが化学物質過敏症でもあります。
日本交通さんがP&Gとコラボした企画がありましたが
化学物質過敏症の人にはファブリーズや柔軟剤の臭い成分は毒ガスでしかありません。
知識があればこのようなリスクの高い悪手は打たなかったでしょう。

~残暑で汗ばむ季節に、日本交通が P&G ファブリーズと共同で車内を消臭~
http://www.nihon-kotsu.co.jp/about/release/160830.pdf

また喫煙には労災のリスクがあります


https://twitter.com/nosmokerider/status/1097087676770017280

タクシー車内で突然死を引き起こすリスク、労災リスク、
それらの訴訟リスクなどを考えると全社を上げて禁煙化に取り組んだほうがよいと思います。

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メリットもお伝えしておきます。

禁煙化に取り組むことで乗務員の質があがり、問題行動を起こす喫煙ドライバーは去り、
非喫煙者のドライバーは禁煙化の進んだ会社で働きたいと思うようになります。

3次受動喫煙を望まないお客は禁煙化の進んだ会社を利用しつづける事になりますが
まだほとんどの人はたばこの害を正確には知りません。
全体の1割も知らないと思います。非喫煙者でも正確には知識がないので
タバコの煙が嫌だと思っていても『臭くていやだ』ぐらいに思っている人が多いです。
ですがタクシー会社が3次受動喫煙の害についての対策をしている事を周知することによって
顧客を啓蒙する事になり、知識を得たお客は禁煙化の進んだ会社しか選ばなくなります。
既にホテル業界では禁煙の部屋から予約が埋まっています。
8割の非喫煙者に3次受動喫煙の害について啓蒙し、対策している事を周知すれば他社に勝てるのです。
他社さんがやる前に非喫煙者を囲ったほうが圧倒的に有利になります。

既に『禁煙タクシー』を名乗っているのに今のままで『禁煙タクシー』をうたうのは詐欺です。
陣痛タクシー、こども110番も同様です。
時間を掛けてでも現在の詐欺のような『禁煙タクシー』を本来の意味の禁煙タクシーにする必要があると思います。
そしてそれはトップダウンでやってもらわないと実現できませんしトップダウンでないと非効率的です。

国際条約にのっとって国がトップダウンで法整備しなければいけないのに利権構造があって進まない。
だから各自治体が個別に条例を作って受動喫煙の被害を減らそうとしている。
同じ問題なのに各自治体が各々苦労して条例を作るため時間とコストが掛かっている。
トップダウンでやればいいのに・・・と思いますよね。

タクシー業界でも同じことです。
グループ傘下の会社は各々改善項目に対して熱心にとりくんでいる。
でもタバコに関してだけは依存症の問題なのでなかなか改善が難しい。
各所長の知識にも差があるため改善策にも差がでてくる。
トップダウンで号令を掛けて取り組めばいいのに・・・と思いますよね。

国がトップダウンでやればスムーズなのに・・という状況と似ている事がわかりますか。
財務省とJTは利権構造があって法整備が進んでいませんが
タクシー業界とJTは利権構造はそんなに無いハズですよね?
(日本交通の川鍋一郎会長の義理の御祖父さんの中曽根元総理の時にJTを作っていますが利権構造は無い事を祈ります)
どうか、トップダウンで教育体勢を整え、トップダウンで対策をしてください。

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具体的にどのような対策をとれば良いか

まずは役員・社員への教育ですが最低でも3つのポイントを理解する必要があります。

・3次受動喫煙で死ぬ人間が年間15000人以上いる事を理解する事(交通事故死より多い)
・分煙では意味が無い事
・加熱式タバコもタバコであり、有害物質が出ている事

資料としてはイラストや漫画などで直感的に理解できるものが良いでしょう。

調布市の健康課の取り組み
http://www.city.chofu.tokyo.jp/www/contents/1515994829356/simple/chirasi.pdf

三次喫煙とは?~マンガで見る喫煙のリスク~
https://workplace-kinen.t-pec.co.jp/list/detail/id=203

こちらも参考にしてください
受動喫煙だけでは生ぬるい!新たな懸念「三次喫煙」の深刻性
https://diamond.jp/articles/-/129979

中国由来よりも恐ろしいPM2.5の発生源はタバコだった
喫煙席に隣接する「禁煙席」でも環境基準の2倍にあたる高濃度

http://bunshun.jp/articles/-/7078

教育が行き届いたら次は顧客の啓蒙です。
WebサイトやSNSなどを使って社内の取り組みを発信すればよいでしょう。
タクシー車内の広告に3次受動喫煙の害について載せるのもネットを利用しない人に有効でしょう。
ドライバーを非喫煙者にした会社としてカンブリア宮殿に3度目の出演されるのも良いと思います。

ですがこのような教育や社内改革をしていく中で喫煙者に禁煙をすすめると必ず反発されます。
普段は論理的な人でもタバコの話になると非論理的になります。
吸う事が大前提の結論ありきで話をしてきます。
知識の無い喫煙者が同じような屁理屈をこねて勝った気でいますが、
過去に誰かがさんざん議論して否定されてきた事をさも自分が思いついたかのように得意げに屁理屈をたれます。
喫煙者たちは学習せず、ずっと同じことを言っているのです。
例をあげますので教育・説得する時の参考にしてください。

『国が販売を認めているんだから文句いわれる筋合いはない』
そもそも国際法違反をしている状況を国は国民に対して説明していません。
そして
・喫煙が許されている
という事と
・受動喫煙させることが許されている
は全く違う
事が理解できないのでしょうか。

『税金払って貢献しているだろうが』
税金は払っていますがタバコ税が2兆円、健康被害と経済損失でマイナス7兆円ですから計マイナス4兆円の赤字になります。
タバコによる社会的損害
http://kokueki.sakura.ne.jp/banner/kinnen/lost.htm

『罰則のない努力義務だから好きな所で路上喫煙しても平気、捕まらないし』
罰則がないから従わないというのはマナーも配慮も無いという事を自白していますよね。

『なんでタバコだけ厳しくするんだ、排気ガスだって有害だろうが』
逆です。タバコだけ今まで緩かっただけです。
それに喫煙者は排ガス規制対応のマフラーを口に突っ込んでるのですか?

『焼肉だって煙が出てるだろうが!』
タバコに有害物質が添加されてるのを知らないのですか?
紙巻きたばこの紙に燃焼材が添加されているのを知らないのですか?
まさか火を付けたら勝手に燃えると思っているのですか?
それらの有害物質が燃やされ煙にされ、関係ない他人に危害を加えているのを知らないのですか?
煙草を吸っているのにタバコについて何も知らないんですね。

『加熱式タバコに変えて禁煙したのに何で文句いうんだ』
加熱式タバコをタバコではないと勘違いしている人がいて驚かされます。
加熱式タバコはタバコです。禁煙になっていません。
有害物質も従来のタバコと同様に出ています。
人によっては加熱式タバコの煙のほうが苦手で体調が悪くなるという人もいます。
そもそも加熱式タバコにニコチンが入っていないならニコチン中毒者が我慢できるわけないでしょう?
飴やガムでも禁煙できるはずでしょう?
そうではなくてニコチンが吸引できるから紙巻タバコの変わりになっているのです。
加熱式タバコを大々的に販売しているのは日本だけです。人体実験の場になっています。
日本:危険が確認されていないから販売する
他国:安全が確認されていないから販売しない

どちらがおかしいか非喫煙者ならわかりますね?

『酒のほうが危ないだろうが』
酒を飲んだ後に暴力的になったり飲酒運転する人はいますが
酒を飲むという行為そのものは他人に危害を加えません。
タバコは吸うという行為そのものが煙によって他人に危害を加え、
吸った後も呼気や髪・衣類から3次受動喫煙により危害を加えます。
ニコチンを固形や液体で摂取できるなら何の文句もありません。
個人のなかで完結しますのでどうぞ勝手に不健康になってください。
煙にして無関係の人を年間15000人も殺しているから問題なのです。
交通事故で死亡する人より多いのですよ?

『喫煙所や灰皿の前で吸ってるんだら文句いうな』
吹き曝しの喫煙所など全く意味がありません。
17メートル離れていても害があります。
密閉された喫煙所でも吸った後に呼気や髪・衣類についた有害物質が拡散されますので
煙草を吸った後に人にあえば危害を加えてしまいます。
そもそも喫煙所などというものはタバコの害について知識のない人間が設置したものであって
知識のある非喫煙者の意見を取り入れたものではありません。
(JTの分煙コンサルタントという詐欺的な名称がありますが、分煙など不可能であることは流体力学を学んでいれば解ることです)
『ここで吸ってやるから文句いうな』と上から言われても被害を受けている我々は納得いくわけがありません。
歩きタバコやビル・自販機の陰、コインパーキングなどで路上喫煙する人が減らない上に
吹き曝しの喫煙所などを作られるとむしろ喫煙所がある事で受動喫煙の被害を受ける危険なエリアが増えてしまうのです。

参考 静岡県立大学における浮遊粒子測定に基づく喫煙所の撤去について
https://www.jascs.jp/kinen_kagaku/2018/2018-09/kinen-kagaku2018-09-P1.pdf
屋外では喫煙所から十分な距離を取ったとしても喫煙者がいる限り一日に許容される限界量の浮遊粒子を吸引する恐れがあることが明らかとなった。浮遊粒子は大気中を17 m以上も飛散することがこれまでに報告されており十分な距離を取った際の受動喫煙でも非常に危険である

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などなど、無知な喫煙者は同じような屁理屈をこねて禁煙に反対してきます。
データを提示しても『そんなデータは信用できない!』と聞く耳を持ちません。
非喫煙者の多くは喫煙者に対して真剣に説得などしたことがないので
『話せばわかってくれるだろう』ぐらいに考えていますが
実際に説得してみれば初めて『あ、中毒者に何を言ってもムダなんだな』と理解できると思います。
このような人を従業員として雇いたいですか?

厚労省によれば喫煙者の70%は「ニコチン依存症」という病気であり、タバコを止められない理由は、ニコチンのもつ強い依存性が原因、としています。
つまり喫煙習慣は「ニコチン依存症」という治療が必要な「病気」であり喫煙者は「病人」なのです。
タバコは危険薬物であり、喫煙者は依存症患者だという事を正確に理解してください。

以上、長くなりましたが、タクシー業界のトップにおられる方々には是非とも聞いていただきたく、
是非とも改善していただきたく、是非とも健全に繁栄していただきたく、
今回の暴行事件をキッカケに意見させていただきました。

市民は常に見ています。よりよい経営判断を期待します。

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長くなりましたが読んでいただきありがとうございます。
もしコメントいただける場合は御自身が喫煙者かどうかも教えてください。


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