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美しさという名の正義

【アイルランド留学140日目/ドイツ・チェコひとり旅レポ】

プラハからバスで5時間かけてにミュンヘンに到着しました。

旅に出てから毎日20キロくらい歩いているので、さすがに疲れが溜まり、ホステルについてからはしばらくグッタリとベッドに横たわってます。

休憩がてら、昨日訪ねたプラハの「聖ヴィート大聖堂」の感想を書こうと思います。

プラハ城の敷地内にあり、チェコでもっと大きくて重要な教会とのことです。外観の迫力がすごい。

そして特筆すべきはその内装です。

見渡す限りのステンドグラス。圧巻です。

そして、響き渡るパイプオルガンの演奏が、教会内の荘厳な雰囲気を作り上げていました。

もう、なんというか、理屈なしにひざまづきたくなってしまいました。というか実際にちょっとしゃがみこんじゃいました。圧倒されすぎて。笑

ここで思ったのは、主に3つのことです。

「宗教の説得力」

何もないところで、「神様こう言っているよ〜」と神父に言われてもイマイチですが、この教会の中だったら、「左様でございますか〜!!」と手放しで納得してしまいそうです。まさしく「ハロー効果」とはこのことかという感じです。

宗教に説得力を持たせるための装置としての教会の役割はやはり大きいのではないかと思いました。

「民主主義の限界」

仮に、今の時代にこれだけの豪華な建物を作るとしたら、国が作るにしても、国民から「税金を無駄遣いするな!」と反発を受けて実現しないでしょうし、企業が作るにしても、「採算は取れるのか!入場料だけでは赤字が回収できないだろ!」と、投資額に対して明らかにリターンが少ない施設だと思うので、これも実現しないはずです。

要するに、「みんなで納得したら作ろうね」という民主主義では成り立たないのではないでしょうか。

絶対王政で、王が国民から徴収したお金を教会に回し、教皇をトップとした強い集権体制があった時代だったからこそ、作れたのではと思います。「ごちゃごちゃいうな!すげえ教会作るんだ!」というワントップの意思決定がまかり通る時代ですね。

今の企業でも、オーナーが存命で、ワントップでグイグイ意思決定して行く会社の方が、理屈を超えたぶっ飛んだものを生み出しやすい気がします。

まぁでもそうやってブイブイ金にものを言わせてカトリックが腐敗していったことからルターの宗教改革とかに繋がっていったんでしょうが。。。

「美しいって、すごい」

急にチープ。笑

ただもうこれが全てなんじゃないかなぁと思いました。美しすぎるものを目の前にすると、人はもう無力です。

どんなに頭が良かったり、腕っ節が強かったり、悪いことをする人であったとしても、これだけ美しい空間に包まれたら、もう何もできないんじゃないでしょうか。少なくとも、そう思わせるくらいの迫力がこの教会にはありました。

全ての理屈を飛び越えて、人の心を打つ力をもつのが「美しさ」なのです。

あぁ、美しいって、すごい。くどいくらいに言って申し訳ないですが、本当に鳥肌が立つくらい衝撃的な美しさでした。

まとめ

書き出したらテンションが上がってきてしまいましたが、ここ数年で一番感動したと言っても過言じゃないです。本当に行って良かった。

最近だと、もう映画とか漫画とかライブとか、人の作品を見て、感動するということがあまり無くなってきてしまってましたが、まだまだ知らないだけですごい作品は世の中にいっぱいあるんだろうなぁと思いました。長生きしなきゃなぁ。

この教会も、その美しさの影には、搾取された民たちの苦しみみたいなものが必ずあると思うので、そういう部分は忘れてはいけないとは思いますが、それでも心は動かされてしまいます。人間の本能は、美しさには勝てないのです。

だから、性格悪くても美人の子に見惚れてしまうのも、同じように仕方ないのです。本能には抗えないのです。

どうしようもないオチになってしまいすみません。笑

明日は、ドイツの有名なお城を見に行きます〜!!


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