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日記でも何でも無い
「あ」
気付いた時にはもう遅かった。深夜4時半、いつの間にか寝てしまったと思い込んでいた脳を支配するのは腹の辺りの違和感。
空腹、空腹、空腹。
確かに2時頃、床についた時に思い当たる節はあった。最後にまともな食事を摂ったタイミングといえば16時頃を最後に、飴、ガム、ラムネで誤魔化してきたことを思い出した。しかし、ここまで怪物を育ててしまったからには仕方が無いと、暖かい布団の上から立ち上がった。
明かりを付けるのも癪なので、ポケットに閉まった携帯電話の光源を片手にストックしてあるカップ麺を用意し、電気ケトルに水道水を注いだ。
いつもよりとても長い時間を待っていたような気がする。お湯が沸いた合図の小気味の良い「カチッ」という音は同時に落とした携帯電話の衝撃音で消えてしまった。
キャンドルだけの灯りの中、手慣れた手付きでシュリンクを開封していく。お湯を注ぐ際の内側の線は流石に暗闇で見えやしないので、再び携帯の光源を利用。
さて、無事腹の怪物を収めたのも束の間、時計は5時代を回った。今日は朝からバイトで8時半には起きる予定だったのだが…
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