ドキンダンテ単体考察から導き出した僕の答え"シルキード砲ドキンダンテ"使用レポート
◆はじめに
のまろか(@Wasshoiexpress)です。別に意識してるわけでもないけど月1更新ぐらいになってますね。書きたいときに書きたいこと書いてるので、単純に物書き欲が月1ペースで来るだけなのかもしれませんが。
毎回記事のコンセプトとか構成がグチャることに定評のある僕ですが、今回もまた前回までと違ったコンセプトで書いてみようかと思います。
今回の命題はタイトルにもある通り、"単体考察"。
メタゲームどうこうという話を一旦度外視した上で、1枚のカードを安定してキャストした上でフルスペックで活かしきることに突き抜けたリストを導き出していきたいと思います。
◆単体スペック確認
まずは今回の主役「禁時混成王 ドキンダンテXXII」テキストから性質を確認する。いや名前イカしすぎじゃね?
1つずつパラメータを確認していく。
コスト:9コスト、文句なしの重量級。コスト制限のある踏み倒しはメジャーなものでは8コストが多く、汎用的なコスト指定踏み倒しとの共存は難しいコスト帯。ランプして出すなら獅子王の遺跡が必須レベルと思われる。
種族:禁断はないようなもんなので無視して、ディスペクターゆえのササゲールサポート、エンジェルコマンドドラゴンというデュエルマスターズ全体で見ても最大値レベルのサポートを受けることが可能。
パワー:99999。バカタレ。コスト論おじさん引退待ったなしの1マナあたりパワー11111の狂ったマナレシオを持つ。バトルだとまず破壊は不可能。
EXライフ:どう使っても強い効果ではあるが、先述のパワーも相まってかなり強く使える部類のカード。
Tブレイカー:別に良いけどフレーバーで世界の破壊者って謳うぐらいならワールドブレイカーで良くない?ダノスくんの方が不穏な存在になっちゃうけど?
能力無視:9コストの即時盤面干渉としては少し物足りない能力。オマケにしては強いよねレベルの効果と推測。他のスペックで十分強かったらこれがついでについてるのに首傾げるタイプの効果。(鬼羅starのアンタップ+ブロッカー付与が感覚的に近い)
呪文詠唱:メイン効果。手札の呪文が罠カードになる。デュエルマスターズで遊戯王だ!
撃てるコストの上限が非常に高い9コストであること、ターン1制限がないことが特徴。同じコスト帯を唱えられるカードが今までだとアルレキヰノぐらいしかおらず、アルレキヰノ自体がかなりコンボ寄りのピーキーカードゆえあまり開拓が進んでいなかった印象。
また、1ドローこそついているが基本的に撃つ呪文を手札に抱えておく必要があり、別のドローサポートやサーチ手段を噛ませておいた方がバリューを出せる可能性は高いと考えられる。
まとめると、
・着地さえすればバトルに負けない+EXライフで場持ちは最上級。
・踏み倒し手段は汎用的なものは使えない。コマンドドラゴンサポートは一考の価値あり。
・単体での盤面干渉能力はコストにしては渋め。自身の呪文踏み倒し効果か他のサポートでの露払い込みで出せるとより強力。
・呪文を手札に抱え込む手段を用意できるとより◎。
といったところ。総じて単体完結の王とも言えたドルファディロムとはかけ離れた、コンボギミックを忍ばせれば忍ばせるほどニチャれるオタク大好きカードと言えるだろう。
言うまでもなく僕はオタクなので、ニチャつきながら考えていきます。
◆どうやって出す?
単体スペックの項で、十分ドキンダンテが主軸になりうる強力カードであることは伝わっただろう。伝わったよね?伝わったことにします。
して、それだけ強力なカードだとして出せなきゃ意味ないわけです。至極当然のお話。なので色々な出し方を考えてみましょう。
1.ランプ
もっとも無難な選択肢ではある。しかし、あまり強さは感じない部分もある。
というのも、ドキンダンテを最大バリューで活かすには先述の通り撃つ呪文をハンドに蓄える必要があるわけだが、ランプデッキは基本的に単体完結パワーカードをトップから叩きつけるような構成になるのだ。それこそドルファが適任の分野であり、ドキンダンテをわざわざ構築歪めてまで入れる必要は薄いと言わざるを得ない。(というかザーディクリカでいい)
2.ドラゴン踏み倒し
こちらも想定しやすい選択肢ではある。しかしここでも単体完結していない部分がどうしてもネックになってくる。ドキンダンテで撃ちたい呪文はドラゴン比率を下げてしまい、所謂連ドラ的なコンセプトとは相容れないのだ。
コマンドドラゴンが最強の種族であることに何の異論の余地もないが、最強の種族には最強の奴らがひしめき合っている。その中に単体完結していないドキンダンテが付け入る隙間はあまりないだろう。
3.脈動ルシファー
Twitterで話題のコンボ。もう字面が弱そうだ。
実際弱いと思います。皆さんせ~のでご唱和ください。せ~のっ!
要求値~!!!
まあ、色マナ合わないしね。デドダム出すほど緑黒取って強くなる未来見えます?見えないねぇ。
というところで、出し方にも難儀していたところに、ひとつの天啓。
所謂「シルキード砲」と呼ばれるものだ。
ネオンジオング効果でシルキードを踏み倒すことで盤面を一掃した上で、エンド時に引っ込んだシルキード効果でマナからドキンダンテを踏み倒す。
ドキンダンテに欠けていた盤面干渉力を補えつつ、ネオンジオング自体がドキンダンテから撃つ弾としてかなり上質なのが嬉しいところ。
このような「お互いがお互いを踏み倒せる」サイクルはこれに限らず非常にデッキの枠圧縮に貢献するので是非多用してほしい。何より上手ぶれる。
しかし、これだけではランプデッキの際に述べた弱点「ハンドに呪文を抱えられない」を解決してないじゃないか!と思われるだろう。実際そうだ。ならば、前座のドロー要因をジオングで踏み倒してしまえば良いじゃないか。
とはいえ、要件はキツいものを要求している自覚はある。自然を持った大型かつ、ドロー効果も持ってて、ジオングの強制バトルでよほど負けず、あわよくば他にもテンポを取ってくれる効果まで持ってるなんてそんな都合の良い奴が居るわけ…
あるねぇ!
◆リスト&コンセプト
※ドキンダムGS⇒ドキンダンテ
ドキンダンテ2枚じゃねぇか!と総スカンを食らっている様は目に見えますが、そもそも別にドキンダンテって詰ませ性能めちゃくちゃ高いんだから何体も出す意味そんなにないんですよね。早期着地は勿論強いが1体でかなり事足りる。ギガンディダノスみたいなもんです。出ればかなり勝ちだけど入れすぎるとうるさいタイプ。
まずは順当なランプから入って、8マナでのジオング⇒(シルキード)⇒ヴィルジャベリンの着地から入ってアド差を広げます。ジオングのマナに引っ込む効果はEXライフで肩代わりされるので置きドロソとして活用可。
ヴィル効果で十分に手札を稼いだところでドキンダンテを着地させ、あとは好き放題呪文をパナしましょう。〆はヴィルジャベリンLOでも良し、耐性活かしたフルパンでも良し。だいたい前者かな。キングマスター使うデッキにしては陰湿すぎないか?
◆簡易解説
ライフ、コモリ、獅子王x4
このデッキの基本的なマナカーブは3⇒5⇒9。多色埋めにかなり寛容なマナカーブにすることで速度よりも再現性を重視するのが僕は好きなのでこの形をとっています。
セールスポイントとしては、唯一多色のコモリは後半プレイして強く、他の2枚は全くマナ置きに躊躇しないところ。ある程度マナ伸びればかなりストレスフリーなプレイが可能です。
マナカーブ形成札なので妥協せず4枚フル採用。
マジックスx1
バカタレカード。これ1枚でドキンダンテの弾をテンポロス無しで墓地からしこたま回収できる。
バズレンダの関係で踏み倒すわけにもいかず回収⇒手撃ちを余儀なくされますが、それにしても余りあるスペックを発揮してくれます。
終盤1枚絡めば充分なのでピン投。
ハリケーンクロウラー/ブレインチャージャー
超優秀マナ回収札。クリーチャーはシャワーなうでいつでも回収が効くが、ツインパクト以外の呪文は回収出来ない上に色基盤で埋めちゃいたいことが多い問題を一手に担ってくれるカード。
基本的にはシルキードから射出し、ドキンダンテの弾をマナから拾い上げる役割なので、下のブレインチャージャーを撃ってもマナに行く点が噛み合い100点。
終盤1枚絡めば充分なのでピン投。
ドンドン水撒くナウx4
無敵カードなので入れましょう。
ツインパクト回収できるのが偉すぎ。デッキの主砲であるネオンジオングに触れるのが本当に偉い。
相手ターンにドキンダンテから撃ってジオング回収する死刑宣告ムーブが好きです。せっかく召喚したカードを直後にバウンス出来るの無限に気持ちいい。
4投。
ドンド・ラフーイ/ネオン・ジオング
クソデカナウオアネバー。実際書いてることヤバいんですけどなんで安いんですかね?(秋葉のストレージからアホほど出てきた)
本デッキの要であり、1ゲーム中で撃つ回数が間違いなく最も多いカード。ヴィル出してもシルキード出しても異常な枚数を盤面から消し飛ばすことができる上に後続まで繋がる。全てを解決する圧倒的パワー。
相手ターンに撃つのも相当バカタレ。なんならサイゾウミスト出してバトルして7000火力にするだけでも強いのに、ヴィルジャベリンやらシルキードなんて出そうもんなら…というのは想像にお任せする。
上半分は弱そうなので無視してください。ほとんどロストソウルのデスカールです。
最強カードなので4確。
(本編には関係ないんですけど、後に控える邪帝縫合王、勝災電融王、零獄接続王がどんなトンデモスペックでも確実に踏み倒せるのでかなり持ってて良いカードだと思いますよ)
メヂカラコバルトカイザー/アイドワイズシャッター
上から下まで書いてること全部強い上に何もかもが相性良く、最終的なロック盤面の形成+ドキンダンテの弱点であるハンデスに対する耐性付与+ドキンダンテから撃って強い弾まで兼ねる圧倒的ズルカード。なんならマジックスで拾って上で出せる。ズルい。
ジオングシルキードで盤面更地にしたあとにシルキード効果でしれっとマナから出てくるメヂカラの強さはまさにバカタレ。漏れなく全員顔が歪む。
十分4枚取れるカードだが、アクセスがかなり良いので3枚でも十分と判断。
S.S.Sx3
ドキンダンテから射出して、状況に依存せずターンが帰ってくるカードランキング1位。デュエルマスターズで激流葬撃っていいならそりゃ強い。
Sトリガーとしても文句なし一級品の性能ゆえ、トリガー以外の役割が薄いカードを嫌いがちな僕にも関わらず3投してしまう強さ。
基本的にこれ1枚さえ埋めておけばドキンダンテの手撃ちが可能になる部分を含めても、3枚は入れて損のないカードだと思う。
怒流牙 サイゾウミストx3
受け要因はサブ、色基盤と山回復が主な役割。最終的にはLO勝ちを目指す都合と、EXライフの兼ね合いで盾とか墓地あたりの触れない領域に落ちてしまいやすいので厚めの3投。このデッキのディスペクターはドルファのようなEXライフが離れたとき能力がないのでニチャりポイント低いのだけが残念。
ステゴロじゃなくてミストなのは緑のクリーチャー面が欲しい役割を持ってるって時点で圧倒的にアクセスが良いからです。
偽槍縫合 ヴィルジャベリンx4
テンポカード兼リソースカード兼フィニッシャーのスーパーカード。単体でジオングから踏み倒して一番強く、2面除去+1ハン+1ラン+2ドローの枚数換算だけでも6アド稼ぐ化け物。(実際はカード除去出来たりマナから狙った色抜けたりするのでアドバンテージの質も高い。)
ジオングで踏み倒したいカードでも唯一複数枚立てる意味が色濃くあり、出せば出すほどゲームが有利になるシスクリの鏡。何より顔が良いので4確。
注意点として、ジオングシルキード経由するとシルキードが離れるタイミングがエンド時になるのでドロー効果はスルーしちゃいます。どっちも出来る時はEXライフ残すか即時2ドローが欲しいかを天秤にかけて考えよう。
スペリオルシルキードx2
5c蒼龍でもお馴染みの盤面お掃除屋さん。昔僕も蒼龍使ってたのでお世話になってて強かったんですけど、ジオングシルキードは蒼龍のシルキードより明らかに強いです。即時に場を離せるのがマジで優秀。
マナに引っ込むのも偉くて、1枚マナに埋まってればジオングの弾がずっと尽きないんですよね。そういう意味でもあんまり枚数入れても意味が薄いので2投で十分。
自分のメヂカラが吹っ飛んじゃうのだけ少し残念。まぁ離れたとき出し直せば良いだけなんだけれど。
禁時混成王 ドキンダンテXXII x2
メインコンセプト。ヴィルジャベリンデッキじゃね?と半信半疑で使ったが、確信を持ってドキンダンテデッキと呼んで良いと判断できるぐらいには強かった。1体立つとまぁ退かないので2投で十分。細かいとこは所感で触れます。
◆所感
下馬評では「完全不明でよくね?」「ジウォッチでよくね?」との評価が散見されたドキンダンテだが、正直それらとは一線を画すレベルで強く使えるカードであると確信を持って言える。
いくつか箇条書きで強みを綴っていこうと思う。
1.死なない。
高パワー+EXライフの堅さは尋常ではなく、特に今回のように盤面を更地にした状態で着地させるとEXライフもブレイクされない為もうガッチガチである。
2.思ったほど着地タイミングを選ばない。
均衡状態でとりあえずキャストしても置きリソースとして期待できるし、盤面の打点を一時的に減らすことが出来るのも相まって思ったよりは出しやすい。ただ事前準備出来てから着地した方が圧倒的に強いのは想定通り。
3.相手ターンに自分の動きが進む
これがマジですごい。正直ターン飛ばすだけだと微妙だったんですけど、こういう構成だと相手が動いただけでヴィルジャベリン出たりするんです。相手の1アクションごとに俺が1ターン得てる感覚。流石にダンテの名を冠しているだけあり、バリバリ時間操ってる。
なので、ターン飛ばす系のカードとかはあんまり強くないんだろうな~と思います。自分の強い動きに関連付いた呪文を打てる構成にするのがドキンダンテデッキの至上命題になるんじゃないでしょうか。
◆結局環境入りは?
これについては「ビルダーの開拓次第」の一言に尽きます。やってることはマジですごいんだけど、急にデュエルマスターズで遊戯王始めるぜ!みたいなことを宣言される為、組み方のセオリー開拓にかかる時間が他のカードの比ではないと思われる。今回の構築は冒頭でも述べた通り環境度外視、自分のシナジーのみに注視した構成に振りきっている為楽だったが、環境に適合させるとなると構築難度が跳ね上がる。
あとは単純に呪文主体で動くカードの宿命として、ドルファディロムやシャッフ、アルカディアスモモキングあたりの被害はすべからく受けてしまう。彼らが暴れている以上はそれらに適応できる呪文の選定を余儀なくされてしまう実情が存在するため、彼らが下火になったり、それを乗り越えて使うことさえできれば十二分にCSでも見かけるポテンシャルは持っているのではないでしょうか。(ドルファ程のパワーカードが下火になる環境もあまり想像したくはないが、、、)
◆おわりに
今回は未発売カードの考察ってところで、リストも交えて記事に起こしてみました。十王のキングマスターもみんな十二分に強いと僕は思っているのだけれど、王来のキングマスターはっちゃけすぎじゃないですか?いいぞもっとやれ。
ガイアールブランドはなんとなく構想出来てるんですけど、アルカディアスモモキングはどうしてもマナベースがしっちゃかめっちゃかになって爆発してるので良い案ください。
それでは。
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