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【自戒】なぜ僕たちは「最終龍覇グレンモルト」のヤバさに気づけなかったのか?

最終龍覇グレンモルト。現代デュエルマスターズを嗜む諸兄は昨今よく聞く名前だと思う。

私の知っている限りだが、彼の通り名は

・最強の男

・令和を代表するフィニッシャー

・カードパワーの権化

等々、その異様なカードパワーを物語るものに彩られている。


しかし、登場当初の彼の評価は決して高くなかった。

本記事では、なぜこのヤバさに気づけなかったのかを紐解き、新カード情報を正しく解釈することでリーズナブルなカードゲームライフの一助とすることを目的としています。暇なら読んでいってください。


まずはテキストを確認。

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SA、PBに関しては一旦スルーし、特徴的な次項から詳細に触れていく。

◆罠① デザイナーズ前提に見せかける

バトルゾーンにあるドラグハート1枚につき+3000。

このテキストを見たとき、私を含めて皆さんこう考えたのではないだろうか。

「ドラグハートが大量に並ぶ状況とか存在しなくない?」

それもそのはず、今までの強力なドラグナーのほとんどは単体で強力なドラグハートを展開し、それ起点で勝利を目指すものがほとんどであった。

次元8枠をとりあえず埋めはするが、そのうち3枚の使用頻度は5%にも満たない、のような状況も多かったと記憶している。

加えて、最終龍覇グレンモルトが封入されていた龍魂紅蓮譚の最初の新録カードとして公開されていたこともあり、他の新カードありきの効果と高を括ってしまった部分も否定できない。

それらの先入観も含めて、最終龍覇グレンモルト単体ではせいぜい12000が関の山であり、3点で殴れれば万々歳のような認識をしてしまったのではないかと思う。

実態については説明不要かと思うが、暇潰しで2回攻撃になりつつ、実質選択不可のSAドラゴンをついでに引き連れて単体で人を殺す殺傷力の塊と化す。同じテキストでも先入観の有無だけでここまで変わるのか~と書きながらしみじみ。

◆罠② ドラグハートフォートレスが出せない

これに関しては本当に多くTLで見かけた記憶がある。

なぜそのような思考になるかといえば、龍魂紅蓮譚発売前までのドラグハートは本当にフォートレスが主流だったから。

ドラグナー(ヘブンズロージア、イメンブーゴ、ヘルボロフ等)はフォートレス出すことでほぼ仕事を終えており、あとはフォートレスが持たらすアドバンテージからゲームを優位に進めるような使い方をされていた。

ウェポンも次元に採用されてはいたが、基本的にフォートレスが後追いの登場であることからパワーが高く、どちらも使えるならフォートレスに使用率が傾くのも当然ではある。

その中で発表されたウェポンのみ呼び出せるというテキスト。私もそうだが「ジュダイオウ出させろ!」とか言っていた記憶がある。今となっては本当に出せなくてよかったとしか思わない。

また、プレイヤーもウェポンの使い方がよくわかっていなかったのか、意味不明にパーフェクトとかエビデンスが高騰したり、(再録読みもあっただろうが)本当に相性のいいガイハートやガイオウバーンは値段を維持する奇怪な現象が起こったりもしていた。

実態については説明不要かと思うが、12000火力のバトルに始まりブロッカー化、マナからの生物踏み倒しに墓地回収、アンタップキラー付与に更なる除去体制付与までやりたい放題である。フォートレスが出せれば墓地からの生物踏み倒しに盾追加、ブロッカー展開に攻撃ロック、全軍SA化とかまで出来てしまっていたと考えると、高望みどころの騒ぎではないことを言ってたんだなぁと恥ずかしさすら覚える。

◆罠③ 環境高速化に伴う除去体制への評価基準の麻痺

デュエルマスターズも息の長いゲームであり、キルターンは年々早まっている。中でも即死コンボ系統に関してはいくらこちらの盤面が整っていても無関係に特殊勝利をかっさらうようなデッキも珍しくない。

すなわち、「プレイしたターンに勝たない」カードの評価が無意識に低くなってしまっていたという話。来るところまで来てるな、デュエルマスターズ。。。

過去に殿堂入りしていた「不滅の精霊 パーフェクト・ギャラクシー」が強かった時代は、平気で10ターン目でも来る環境。1体を自爆特攻させてSFを割るのに苦虫を噛み潰したような顔をしていた。そんな彼も殿堂解除されて全く使われない時代にドヤ顔で耐性持ってこられても。。。というような心境だったのか、本当にこのテキストを舐め腐っていた。

実態については説明不要かと思うが、cipで盤面干渉することが出来、ターン経過するごとを対面の首を絞め、2体目が着地しようものならムキムキすぎて手が出なくなる、パーフェクトギャラクシーMAXENDとも呼ぶべき化け物となる。

◆まとめ

ここまできて何が言いたかったかというと、「先入観に囚われて実態を想像できないと正しい評価は出来ない」ってことです。正しい評価が出来れば高騰前に買っておいて小銭稼ぎなりストレスフリーなDMライフを送りやすくなるので、ネットに騙されず自分の物差しでカードの強さを測ってあげてください。この記事を読んだ皆さんの物差しをいい方向に矯正出来ていれば幸いです。

ただの自戒記事ですが、お付き合いいただきありがとうございました。

それでは。

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