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代表挨拶とエコーへの思い

KET代表の前納です。
※「まえのう」でも「ぜんのう」でもなく「まえの」です。

読み方からややこしいですが、宜しくお願いします!

エコーに関する情報を発信するにあたり、私が何者で、どのような思いでいるかを書き綴り、興味を持っていただける方に読んでいただければ嬉しく思います。


私は外来整形外科に11年務めています。その中でエコーに触れて7年、2施設のエコー機器導入と、その活用方法立案、教育、ドクターとの連携に携わってきました。そこで感じたこと、これからしたいことをまとめてみました。興味ある項目や、お悩み・相談などありましたらご連絡いただけたら嬉しいです!!

○前納のエコーとの出会い
○エコーのメリット・デメリット
○エコーを使う上での心構え
○KETエコー勉強会団体のこと


○前納のエコーとの出会い

私は愛知県豊橋市で生まれ育ち、静岡県浜松市の養成校に通い理学療法士を取得しました。

地元の整形外科クリニックに就職し、規模も大きく、そこに所属していればうまくやっていけると考え生活をしていました。

院内外勉強会、症例発表、地域貢献活動、仲間との交流・・・公私ともに充実していたつもりでした。


しかし、先輩方を見ていくと「強み」を持っていましたし、〜といったら〇〇先生と言われる人が少なからずおり、

このままではいけないと気づいた4年目(遅い・・・)、がむしゃらに勉強会に参加していたときに、触診の大切さに気づき触診の勉強会に参加しました。



複数の触診勉強会に参加し、それぞれの講師の先生に教えてもらいましたが、ある先生は筋のエッジはここ、別の先生は少し違うところを指します。


・・・どこが正解か。ただでさえも自信がないのに、先生方の答えはバラバラ。


そこで悩んでいたときにエコーと触診をミックスさせた勉強会に参加しました。
エコーの見方こそわからなかったものの、

・筋の間はどこか
・表層、深層の深さ
・各組織の硬さ


など、触れているものと見ているものが一致した瞬間に感動しました!!!そして客観的なものがあるからこそ、統一した答えが可視化される。

                ”これだ!”

と思いました。

それから、自施設が新施設移転することになり、そのタイミングでなんと!上司からエコー購入の話を聞きました!!


渡りに船、是非積極的に関わらせていただきたいとお願いし、班の長を任せてもらえることになりました。


今思えばここが大きなきっかけだったように思います。


施設にエコーが入る以上、スタッフ全員に教育すること、そして勉強会の依頼を受けることをミッションとして与えられ、前納のエコーライフが始まります。
(これ以降は話が長くなるのでまた別の機会に書きたいと思います)


出会いはこんな感じです。出会ってから「やりたいこと」と「やらなければならないこと」が一致した瞬間でした。


○エコーのメリット・デメリット

では次に
エコーのメリット・デメリットについてお話したいと思います。
メリット・デメリットを簡単に挙げるとこのように思います。

○メリット
・時間短縮(他のMRIやXPよりも短くて済む)
・動的に見られる
・安価(患者様が)
・安全
○デメリット
・再現性に乏しい
・練習が必要
・機械が置いてある施設が少ない


時間短縮については、他のMRIやレントゲンよりも時間や準備、移動時間が短くて済むということです。
あとはとにかく自分の今までイメージしていた関節の、組織の

「深さ」「動き」「変化量」

が目で見えること、これがまさにメリットというか感動です!!

ほかのメリットがかすむぐらい、とにかくこれです。客観的に動かしているものを伝えるツールがあるということは

患者様に少しでも自分のやっていることが伝えられる材料が増えたということです。

ただでさえも主観でしか展開できなかった治療に客観が入ることは大きなことだと思っています。

では、ただ 撮る だけでは自己満足で終わってしまいます。どうやったら役に立つのかその心構えを書いていきます。


○エコーを使う上での心構え


では臨床では

なぜ撮るのか
どうやって撮るのか
何を撮るのか

を考える必要があると考えています。


例えば20分1単位中どれほどの時間が使えるのでしょうか。少し触っている方ならわかると思いますが、5分10分なんて見てると当たり前に過ぎてしまいます。つまり事前に「対象部位、対象組織と動きをしっかりとイメージする」ことが大切です。
先輩からの受け売りですが、普段の臨床から

「どの組織が」
「どんなストレスで」
「どのタイミングで」

違和感・痛みを出しているのかを考えろと言われてきました。まさにそれがエコーに生きています。


大切なことは大方の評価で「あたり」をつけることだと考えています。

例えば肩関節だった場合(ここの評価は大雑把にさせてください)

肩が痛い
 → 「どの組織が」= 肩の上方組織が →(上方の組織ってなんだっけ? 棘上筋 三角筋 上方関節包 肩甲挙筋 肩峰下滑液包) 

 → 「どんなストレスで」 = 収縮して 伸長されて 捻転されて 圧縮されて

 → 「どのタイミング」 = 60°近辺で サムアップポジション  などなど

で具体的に組織をあげると、何を撮ったらいいかが判断しやすいかと思います。

とにかく、組織をイメージし、そこに痛みが生じうる【妥当性】があるか仮設を立て、触診することでやっとプローブを当てることができると思います。

○エコー勉強会団体のこと
長々とお付き合いいただきありがとうございました。最後に我々KETの思いを書かせてください。


最近、多くの勉強会でエコーを取り入れた話がされてきています。普及して情報を取りやすくなったのは幸せなことだなあと感じます。

しかし、経験している方や、エコーに触れなれている方はそのまま情報が入りやすい状態だと思いますが

【初学者】の方にはなかなか聞いていいかどうかわからないことがあるかと思いますし、施設にそもそもエコーがないという方も大勢いらっしゃいます。

そうです、

・エコーに触れられる時間も、教えてくれる環境も少ない

のが現状です。

そこを我々が場所の提供と、第一歩を踏み出すお手伝いができたらいいなという思いから発足しました。

少人数で、こんなこと聞いていいの?にも答えやすく、一緒に考えたり発見したりするような環境と内容にする

我々もまだまだ未熟ではありますが、とにかく
「わかりやすく」「見やすく」「身近な」存在になれるように努力していきます。

少しでも、一歩を踏み出すハードルを下げられたら幸いです。

今後とも宜しくお願いいたします。

KET代表
前納(まえの)

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