梅雨はいやだ
0625 日曜日
もう夏至は過ぎたから、ここから日は短くなる一方。でもやっぱり最近夜明るいなあと毎日思っている。今日も思いながら帰った。過去に、ラインで何ともない会話をしているときに、「やばい」と会話を遮るようなメッセージが来て、急に何だよと思っていたら「夏の匂いがする」ときた。わざわざ会話止めて言うことかよ(笑)と思っていたけど、それをリアルタイムで伝えてくれたこと、なんか大事なのかもしれないと後から思った。私もそういうことがしたい。
0626 月曜日
月曜日は昔から好きだった。日曜の夜の憂鬱は人並みに感じていたけど、月曜は週で一番元気な気がする。何かの周期がリセットされる日みたいなものが私は多分好きなのだと思う。”New!”というイメージが浮かぶ。今週はハードだから気合いを入れなければ。ファミマのコーヒーLサイズとリポビタンファインを飲んだ。ほぼほぼドラッグ。
夕方、友達と歩いているとき、年齢について話していた。とにかく私は若いということに諦めのような気持ちを持っているんだなと思った。苦しいとき、時間が解決してくれるなんて嘘だ!と突き放すくせに、年を重ねれば全てが解決すると思っている節がある。これは自分の中に抱えている大きな矛盾だ。
夜、みんなでスシロー。回転寿司はいつだって最高以外の感想はない。
0627 火曜日
少し時間がかかっていた締め切りに区切りがついた。最近はちょっとした区切りがついたら映画館へ行くと決めている。「アフターサン」を見た。主人公の父親が時折見せる不安定さ、色々な自分がいること、それに戸惑うこと。相手のことは完全にはわからない、通じ合えない、そのこととどう折り合いをつけるかということについて、最近ずっと考えていた。それでも分かろうと歩み寄って同じ時間を生きた事実が素晴らしいことなのだとこの映画は教えてくれた。吉祥寺は好きな街なのに、いつも心がザワザワする。1人で歩いているときと、誰かと歩いているときでは全く違う街のように見える。
0628 水曜日
食欲で目が覚めて朝マックを食べるようになってしまった。食欲によって引き起こされる行動力に自分でも笑ってしまう。朝のマックは意外に人がいることがわかった。あとシンプルに朝ごはん食べると元気。世界中の人が朝ごはんを食べる理由が22歳にしてわかった。朝マック、習慣にしたいけど食欲期が終わったらまたどうせ起きれなくなるんだろうなともうすでに想像はつく。3日に1回くらいのペースで朝マックに通っていると、毎日いる人を把握できるようになってきて楽しい。それぞれの朝。
0629 木曜日
もうぜんぶむり!となり、散歩をした。散歩は自分で見つけた唯一のコーピング。散歩最強かもしれない。何も見えなくなってしまうとき、散歩は色んな景色を見せてくれるから色々な思考から強制的に切り離される。歩いているのはもちろん現実世界なのに、現実との距離ができるような感じがする。バスに乗るのも好きだし、多分景色の変化を眺めることで切り替えられるんだと思う。朝マック食べて散歩し続けたら信じられないくらい健康になってしまうかもしれない、、でも夏は暑すぎるのであまり散歩には向かない。
0630 金曜日
朝起きてあーもうむりと思って午前の授業に行かなかった。夜人に会う予定があり、今日は人に会える気分じゃなくて不安だったけど、いざ会って話すとやっぱり楽しい。ほんとうに、気心知れた人と会う時の自分の元気な様子に自分で驚く。お酒も飲める体調でよかった。普通とされていることに疑問を持ち続けたお互いの幼少期の話が楽しかった。今でも変わってない。お酒はストレス発散として即時性はあるけど、後から倍で皺寄せがくるからあまり良くない。でもやめる気もない。お酒が趣味だし好きだからというだけ。サワーを飲むのはもうやめていこうと思った。6月は半分くらい調子が良かったし心がほかほかする、あまりない月だった。
0701 土曜日
夜、「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」を見た。自分にとってかなり大切な作品になった。話すことの痛み、その一方で話すことはケアでもある。上映後に金子監督が、言葉は、相手にとっての文脈を想像させるものと話していて印象的だった。ラストの白城のセリフにはっとさせられるところがあった。優しいってなんなんだろう。良い作品に触れたときの充実感を久しぶりに噛み締めながら帰宅。こういう映画が作られることが本当に嬉しい。