ブリリアントカップの回顧

ハロンタイム 12.7-11.9-13.2-12.8-13.0-12.7-12.6-12.2-12.8 1.53.9 スロー&ロングスパート

スタートからシュテルングランツとディアデルレイが競って先行していくも、外からディアデルレイが主張してハナ。シュテルングランツは2馬身ほど離れた2番手、その5馬身差後ろにタービランス、さらに1馬身後ろの内にクリスタルシルバー、外にヒガシウィルウィンが追走。さらに、後ろにキャプテンキング、外にヤマノファイトと続く。全体は縦長ではあったが、全体のペースはハナを取り切ってからコーナーからペースが落ちたためそこまで早くはない、むしろスロー気味な展開になった。向正面半ばから前にいるディアデルレイに対してクリスタルシルバーとタービランスが襲いかかる展開となり直線へ。先頭にいたディアデルレイが粘っていたが、外からタービランスが抜け出すも外に出したキャプテンキングが伸びてきてマッチレースに、タービランスが粘るところをキャプテンキングがクビをのぞかせたところでゴールとなった。3着には、早め先頭で粘っていたクリスタルシルバーが入った。馬場バイアスは、内に有利があるも、全体にはそこまで差はない印象。

1着 キャプテンキング
ポンと出たスタートもそこまで出していくことなく、先行勢を見る形で折り合い離れた6番手を追走。前にいるクリスタルシルバーとタービランスが前に行ったのを契機に少しずつ付いていく形でポジションを押し上げて、直線ではやや外に出すロスはあったものの、そこからの伸びは素晴らしく、タービランスも伸びていたものの、勢いは優勢でクビ差出た。スタートから折り合い重視で乗っていたことにも最後の直線でのキレ味に繋がったとも言える。後、好スタートであったことでそれなりポジションも取れたことも大きかった。距離自体も問題はないような印象で、今の状態なら2000mでも対応できるのではないかとも思える内容。ただ、次走はさきたま杯予定ということ、目標は浦和のJRAスプリントということなので、大井記念を走ることはないだろうか。ただ、今の内容ならJRA勢が混ざっていてもさきたま杯では好勝負できるのではないかと思う。この馬のしぶとく長く良い脚を使える持続力は、通用できるものを持っているので。

2着 タービランス
ややあおったスタートもじょじょにポジションを押し上げる形で先行勢の2人に対してやや離れた位置からの追走、道中は折り合い重視に運んでおり、クリスタルシルバーと共に早めに進出していき直線では先頭に並びかける形。そこでは、追い出しをしておらず、後ろからキャプテンキングが来たタイミングというか残り2ハロンのタイミングで追い出して伸びるもキャプテンキングの伸び脚にクビ差屈した形となった。現状してはテン乗りの赤岡騎手が完璧に競馬をしたものの、スパートがちょっと遅かったかもしれない。ただ、そのような競馬をしたことでキャプテンキングに先着したかは分からない。実際、ソラ持ちのこの馬にとってみれば、併せて追い出すのはしょうがない部分でもあるので。南関勢の中では前々で競馬できるという点と多少ペースが速くてもしぶとく脚を伸ばす競馬もできるので、総合的な面では一番強い可能性もある。今後の南関重賞では報知グランプリカップでインの立ち回りでも競馬はできたことがわかったし、そこまで嫌えないとふうにとらえたい。

3着 クリスタルシルバー
キャプテンキングと共に好スタートで出していくも、外から先行勢が勢いよく出て行ったのを見て、抑えてインを追走、道中は早めに押し上げる形で直線では早め先頭には立ったが、外のタービランス、キャプテンキングのキレにはやや劣っており、そのまま粘り込む形で3着まで。自身の競馬はできているものの距離自体は長い印象を受けた。末脚の持続力もタービランスとキャプテンキングと比べてみるとやや劣勢ではあった。マイル向きという形が印象付ける結果にはなったと思う。今後は、マイル路線で頑張ってほしいなと思う。

4着 ヒガシウィルウィン
スタートはそこそこで出していって、結果的に上位入線したキャプテンキング、タービランス、クリスタルシルバーと似たような位置取りではあったが、違った点は、同じように押し上げる形ではあったが、手応えが良くなく、早々にムチを入れていく形。直線でも劣勢で3着に入ったクリスタルシルバーを交わすことなく、4着に入線。スローのロングスパートという部分が合わなかったともいえるが、状態面もそこまで上がっていなかったように思える内容ではあった。どっちかと言えば、ペースが流れてもポテンシャル戦のほうが得意なために、今回は厳しいレースを強いられた。条件やレース展開が変われば、巻き返せると思う。

5着 ディアデルレイ
スタートから積極的に出していって、シュテルングランツを制してハナを切る形。ハナを切った後、ペースを落としてロングスパート戦に持ち込み、直線までは先頭を維持するも外の馬のキレ味に負けてしまったという印象。自身の力は出したが、力負けというように映る。この内容なら距離短縮のマイル戦なら面白いのでは。ただ、テンの早い馬もいるので積極的に出して好位や前目のポジションを取れないと厳しくなるなと。

全体的に言えば、馬群は縦長であったが、意外と道中でペースが落ち着いて遅かったために前々で競馬できる馬に分があった。だから、後ろから競馬をしていた馬に対してはかなり厳しい形になってしまった。という部分がこのレースの肝になってくると思う。

6着以下のヤマノファイト、ハッピースプリント、サウンドトゥルー、ウマノジョー、サブノクロヒョウ、サンドプラチナ、ハセノパイロ、モズライジンは、今後のレースで巻き返せる可能性はかなり高い。

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