スタッフ紹介 Vol.5 ~ヘアメイク・田鍋さんインタビュー~


今回はヘアメイクの田鍋知佳さんです。
この方も福岡出身です(^^)!

2日間にかけてお話が聞けたので、ちょっと長めです!!


●今回「なつやすみの巨匠」に参加されたきっかけはなんですか?

友達のメイクさんに声をかけてもらいました。
能古島が舞台と聞いて、福岡出身なので参加することにしました。

●どうしてヘアメイクさんになったんですか?

子供の頃から美容室が大好きで。通うのが好きで(^^)
パーマの細いロットがカラフルで好きでした♪
美容室に就職して美容師をしていたのですが、親に資格取りなさいと
言われてヘアメイクの資格を取ったのがきっかけです。

●役者さんの足にパフを叩かれてましたが、あれは何をされてるんですか?

あれは日焼けをメイクで作ってます。

●そういった技術ってどこで学ぶんですか?

付かせていただいた先輩が、時代劇、現代劇、
いろんなタイプの現場に行く人で、先輩の技術を横で見ながら
盗んでいきました。
例えば時代劇ではさまざまな身分の人がいるので、
その人達がどういう立場の人かわかるように、
それぞれ肌の色を決めて汚しをつけていったり。
綺麗な人をさえない感じにしたり。
綺麗にするだけではなくマイナスにもするというのが
ヘアメイクの面白いところです。

●では、この映画のヘアメイクとはどういったものだったのですか?

この映画は「子供達が映画をつくる」というものなので、
子供達が自分達でやったようにするのが大切でした。
子供らしさが出るようにいろいろ考えてやってみたのが
凄く楽しかったです(^^)

子供達が映画の中でする扮装は、
自分の身近にあるものを使っているという感じが出るように。
子供達が出したアイデアだっていう感じがでるように。

顔全体に色を塗るメイクでは、
絵の具で子供達がベタベタ遊びながら塗った感じ、
を出すために顔に手形をつけました。
クマをつくるメイクだと、
この子達だったらどーゆーものを使ってメイクするのかなって?
って考えた時に何か黒いものを使ってやったんだな、
という感じを出すために下手くそにわざと縁取って。
丸くかわいくパンダみたいにして(笑)
きれいにやっちゃったらメイクさんがやったみたいになるから。
逆に佐古は大人なので、佐古も自分でやったって設定だから大人っぽく、
リアルなクマを。

そんな風に工夫を沢山入れましたね♪

●能古島でずっと泊まって撮影されてましたよね。楽しかった事など教えてください。

子供達は帰宅するため、船の時間があるので、
そんなに夜遅くまで撮影をすることができなかったんですね。
夕方宿に帰ったら必ず毎日衣装部や周りのスタッフさんと
「お疲れビール!」をしてました(笑)
何時目安で「お疲れビールしましょう」って決めて、
それまで明日の準備など作業をして。
皆で集まってビールを飲んでからご飯を食べて。
その時に「今日はどうだった、じゃあ、明日はこうしよう」って話したり。

●林間学校のようですね!

ほんと皆で少しのことでも楽しかったですね。
街で撮影に出ても船の時間があるから食べて帰ることができなくて
「10分だけだったらコンビニ寄っていいですよ」ってなったら皆、
わーって駆け込んで。
島にはテレビもコンビニもないので、コンビニ一つとっても凄い楽しかった。

●部署の垣根がない感じだったんですね。

そうですね。昨日なんですが羽虫が撮影で必要になって(^_^;)
原っぱにライトを灯して虫を集めて、皆で羽虫を本気で追いかけて。
私が捕まえた一匹が映画に使われました!
皆でいろんなことして笑いあったチームでした。

●最後に伝えたいことをどうぞ。

子供達が毎日朝から暑い中、
なんとか頑張って、大きな怪我もすることなく精一杯やりました。
本当にいろんな愛情のこもっている映画ですので、
ぜひいろんな人に見て欲しいですし
能古島も、もっと好きになってもらいたい。
能古島のいろんなスポットで撮影しているので、
能古島がもっとワイワイ賑わうようになったらいいなと思います(^^)


文章: 中島栄子(アクションチーム J-ONE)

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