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【スラブについて解説】コインの価値はグレードで決まる。

ショッピングサイト等で「アンティークコイン」と調べてみると、透明なケースに入ったコインが見つかります。
このケースは「スラブ」と呼ばれており、コインの状態を最高に保つためのケースです。また、スラブに入っていることが、鑑定会社から 本物である と認められた証でもあります。

コインの鑑定について

現在アンティークコイン市場で鑑定されているコインのうち、98%が PCGS社 と NGC社 によって鑑定されたコインであるといわれています。
両社とも世界的に権威のある会社であり、十分な真贋の見極めが行われていることは言うまでもありません。

■コインのグレードについて

さてここからが本題になりますが、「じゃあコインが欲しかったらスラブ入りコインを買えばよいんだよね?」 と思われるかもしれませんが、ここはほんの入り口で、まだまだこの先にはマニアックな世界が広がっています・・・・

なんとPCGS社、NGC社が鑑定したコインは、スラブに入れられる際に状態によってグレードが付けられます!  グレードはまさかの70段階で評価され、大きくPR(PF):プルーフとMS:ミントステイトの2つに分けられています。(詳細は下表のとおり)

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グレード鑑定の主な評価軸は、保存状態、時代背景を鑑みた装飾の美しさ等となり、数値が70に近いほど高評価となります。(超緻密です)

以下にPCGS社とNGC社のスラブ入りコインの画像を載せておきます。(後ろの白手袋はワタシの手です)

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興味をもってくださった方はお気づきの方になるかもしれませんが、「GEM PROOF」って何よ? と思うかと思います。(え? 思わない??)

GEMの意味は「宝石」ですので、その名の通り、「宝石のように美しいプルーフ」という意味となります。GEM PROOFは上記の70段階の評価とは、別枠となり独特のグレーディング値となるようです。鑑定職人にしかわからない特殊な評価指標があるのでしょう。実質PF70と同等と考えておけばよいと思います。
その他、古代コインについては、上記で表に記載したグレーディング値とは別のグレーディング値で評価が行われますが、この辺の話は長くなってしまうのでまた後日に。。。

いかがでしたでしょうか?  かなりマニアックな世界ではありますが、コインのグレーディングについて、少しでも興味を持っていただけると幸いでございます。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回は 古代コイン についてお伝えしていきます。


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