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母とあたしの原点

先日は
父との思い出を
綴ったから
今回は
母との思い出

この前も書いたけど
母と
遊んだ記憶がない
常に
忙しそうにしている
母の
背中ばかり見ていた
仕事をしているわけじゃなく
専業主婦だった母
たまに
内職で
図面を書いていたけど
なんだか
じっとしてない人
だった

実はあたしには
姉がいる
たった2歳で
お空に行っちゃった
その出来事は
あたしが
母のお腹の中にいるとき
自分が
母親になってよくわかる
どんなに
辛かっただろう
やるせない気持ち

あたしは
お腹の中の
小さな命を
失ったことがある
それだけでも
辛くて苦しくて
どんなに
自分を責めたことか
その苦しみよりも
何百倍もの
痛みを
母は
乗り越えてきた
 
母にとっての
姉の存在は
とても大きくて
幼いころから
あたしの
超えられない人

どんなにがんばっても
努力しても
永遠に
この位置からは抜け出せない

いつの間にか
自分の中に
できあがっていた
姉という
大きな大きな壁
家のリビングに
飾られた
写真の中の
くったくのない笑顔に
いつも
見つめられてる
気がした

誰に言われたわけではないけど
お姉ちゃんの分も
頑張らなきゃ

いつしか
そういうふうに
過ごしてきた 

あたしが
幼稚園に入ったころから
母は
父母の会の会長
自治会の監査 
子供会の役員
PTA本部
とにかく忙しい

そして
勉強しなさい
ピアノの練習しなさい
ともかく厳しかった

そんな中
母と一緒に
やっていたこと

それは
お菓子作り
パン作り

お料理は
あまり
手伝わせてもらえなかった
ぱっぱぱっぱ動く
母にとって
台所をチョロチョロされるのは
好きではなかったんだと思う
いまだに
孫にも手を出させない

そんな母が
お菓子やパンを
作るときは一緒に
やらせてくれた

あたしの
お菓作り好きは
ここが原点

小学生低学年のことから
オーブンを使いこなす

人に作って
喜んでもらえる
快感

それは小さいころから
今でもずっと
変わらない

きっと
これからも