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2022.7.11「THE TRAD」

稲垣吾郎さんナビゲートのTOKYO FM「THE TRAD」ガーシュウィン特集
(この日はガーシュウィンの命日)
角野くんが生出演の予定だったが、コロナ感染でかなわず、コメントを寄せてくれた
自分用として書き起こししたので、ここに残しておく

(ガーシュウインについて)
中学1年生のころに「ラプソディー・イン・ブルー」を弾いたのが初めてガーシュウインの楽曲に触れた機会でした
当時は弾いていてもかっこよくならず、参考として動画を探していた時に、小曽根真さんが弾いている「ラプソディー・イン・ブルー」を初めて聴きました
それが本当にかっこよくて
オーケストラとピアノで演奏している動画だったんですけども、ピアノが本当に自由でこんなに自由でいいんだと衝撃を受けました
これがきっかけで小曽根真さんにも惹かれるようになりました

彼の活動スタイルが自分の憧れでもあり、ガーシュウインを弾いている時は自分が自分でいられる作曲家です
ショパンなど他の作曲家は初期から晩年など楽曲を通じて一生を追うことができると思いますが、彼は38歳と短命で、長生きしてたらどんな曲を書いていたんだろうと一番思わせられる作曲家でもあります
ということで、もっといろんな曲を聴いてみたかったと強く感じられるほど、魅力的な存在なんですね
(ショパンも短命やんと、聴きながらつっこんだよw)

ピアノよりバイオリンの方が合うのではないかと思わせるような演奏
(バイオリン:ハイフェッツ「3つのプレリュード」)
(元々はピアノ独奏曲、東京以外のソロコンサートで弾いていた)

彼が「ラプソディー・イン・ブルー」を作曲したのは1924年
アメリカは正に第1次世界大戦の好景気に沸き黄金時代を迎えていた時で、ニューヨークでは流行の音楽があふれ街の活気と重なり合い、特にアフロアメリカンの音楽に影響を受けたラグタイムが流行っていた時代
そんな中流行りの音楽とクラシックのフィールドをつなげたことが大きいからこそ、アメリカ音楽の古典だと言われるそうです

(「ラプソディー・イン・ブルー」の魅力、影響力)
クラシックとラグタイムを融合させたこともひとつですが、ラプソディーの意味にもあるようにいろいろなモチーフがあることで何度聴いても飽きず、どこから聴いても楽しめるスタンダードナンバーになったのだと思います
特にジャズの語法を用いたオーケストラであるシンフォニックジャズというジャンルを確立したことは大きいと思います
それがアンダーソン、バーンスタインなど、その後のアメリカ音楽に多大な影響を与えた、アメリカ音楽といえばというものを確立したと言っても過言でないと思います
(この後ニューヨークフィル、ソリスト小曽根真さんの演奏)

(時を超えてガーシュウインの舞台音楽が愛される理由について)
楽曲が素晴らしいのは言うまでもないのですが、当時のアメリカを象徴するような華やかさや新しさを感じます
その時代の音楽であることがわかりやすい楽曲というのも後世に伝わりやすいのではないかと思います
(この後「ボギーとベス」から「サマータイム」の演奏)

自分が自分でいられる作曲家なので、心の中の喜びをありのままに音で表現するということができます
他にもブルースの音楽を聴くきっかけになったのはガーシュウインの影響です

(「10levels of I got rhythm」について)
10のレベルの変奏曲でだんだん難易度が上がっていくようにしています
クラシック曲のオマージュが含まれているのも特徴です
(角野くんの演奏)

トークのBGMにティンカーランドや大猫のワルツを流してくれていた


「自分が自分でいられる」
このフレーズは今回初めて聞いたような
確かに、ガーシュウィンを弾いている角野くんはすごく楽しそうに見える
ラプソディー・イン・ブルーから始まった角野くんのガーシュウィン
これまで、アイガットリズム(ピアノ独奏、ジャズオーディトリア、日比谷音楽祭)、コンチェルトinF、3つのプレリュード、スワニーを披露
ガーシュウィンはオペラや舞台音楽、ピアノや管弦楽など膨大な曲を世に送り出した
これからも少しずつでいいから、いろんな曲を角野くんのピアノで紹介してほしい

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